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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

小平・達布・その2

7月中旬
2週間の出張を終え、やっとRyoが帰って来ました(+∀+)!!
早速、明日からドコヘ行こうか〜...と会議。
疲れもまだ残ってるから〜と、久しぶりの三笠系に行く事に。
でも、それはまた別のお話〜・・・今回はその2日後に行った小平でのお話です。

小平行きの前日、タイミング良く背負子とツルハンマーが届きました。
前回のデカアンモ採集で泣きをみたので買い揃えたのでした。
ツルハンマーは黄色がカワイイく、とっても気に入りました〜。
ただ、馴れない所為か石に当たった際、ツル部分のブレで力が逃げる様です。
とりあえずグリップを良くするためテープを巻いてみました。
背負子は、安いものなのですが、案外しっかりした作りで、何より軽くてビックリでした。
これでも40Kgまで耐えられるとの事なので、とりあえずは安心。
TAKAMIYA アルミキャリア TG-4042 ¥4,800
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当日、とても良いお天気でした。風もあり化石採集にうってつけの日です。
「今日は、お弁当持って行きたいな〜、おいしいの作って〜」とRyoが言うので
朝食を作りながら、いそいそとお弁当を作ります。ダム公園で頂くつもりです。

前回の事もあり、小平蘂ダム近くの何かと記念している川の印象は当然良く、
また、先の長い川なので、つづきを見に行く事にしました。
林道は前回のスタートポイントまでが整備されていて、その先は細くなっていました。
道に覆い被さる様に伸びたイタドリをワシャワシャとかき分け
対向車に用心しながら進みます。坂道が続き川は随分下になってしまいました。
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林道脇の露頭にも化石が入っていそうなのですが、ノジュールからは何も出ませんでした。
しばらくして目標の小橋に着きました。欄干は随分前に壊れてなくなってしまった様です。
覗き込んだ川の様子は川原石っぽくイマイチでしたので、さらに先へ進みます。
林道脇が崩落したところに来ました。川は下の方ですが降りやすそうです。

やはり、先行者が幾人もいる様で、大きめのノジュールは全て割られています。
「やっぱり今日もコザコザ系狙いですかね(笑)」
「見通しが良くて気持ちが良いですね〜、でも、もう少し涼しいとウレシイ...(+∀+;)」
そんな事を話しながら、意気揚々とスタートです。
前回同様、小さなものはよく採れるみたいで、Ryoもワタクシもご機嫌で進みます。
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「おぉ〜超コザコザ(+∀+)発見〜。Ryoさん向きですよ〜」
「割っていい??」
「もちろん(+∀+)!!」
「あ、また、なんかニョロっとしたのが出た〜(+∀+)」
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4月三笠ユウパキ34cm→7月穂別17cmミホ&アナゴ→前回のデカアンモ50cm...
今年は、こんな体験が続いたので、全く期待していないと言えばウソになります。
だから背負子も買ったし、ツルハンマーだってゲットしました。
それでも、丸々ゴロンドカーン体験が少ないためか、全然実感がわきません。

大きなノジュールの割跡を見つけては近寄り中身を確認してみますが
どれも中はまっさらで化石が出た様子がありません。
「こんなに大きなノジュールがゴロゴロあるのに、難しいものですね...」
「んぅ〜、コザコザがイッパイあるから全然いーよ」
Ryoは氷砂糖を頬張りながら鼻歌を歌っています。
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正午過ぎ、日差しは強く、風は弱まり、ますます暑くなって来ました。
ツルハンマーはクチバシ部分が歩く邪魔になるばかりで、なかなか活躍の瞬間は訪れません。
「今日は下見がメインなので、少しずつポイントを変えましょうね。あと30分程で折り返しましょう」

どこまでも先行者の足跡と割跡は続き、時折、大小多数のクマたんの足跡が混ざります。
夢中になっている時、気持ちが良い時、ついクマに対する危機意識が薄れてしまいます。
慌てて、ぶら下げているクマ鈴(当り鐘)を勢い良く鳴らしてみます。

「ん〜、今日はイマイチですね〜...」と少しガッカリしたり、自分の欲に恥じたりしながら
歩いていると、ネットリとした泥の中に埋まった「ブツ」に目が止まりました。
「こ〜れ〜は〜(+∀+;)!!!もしかして〜の...アンモかも〜!!!!」
ようやく、新品のツルツルのツルハンマーが活躍する時が来たのか!?
「それグサッとよいしょ〜っ(+∀+)!!!ぬぬぬぬ!?出てこない...?お、重い?」
「もいっちょ、おいしょ〜っ!!!」
グポン...と水っぽい音を立ててアンモが起き上がりました。
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まるい...。状態がすんごくイイとは言えませんが、よく見かける破片でも
前回の様なバラバラでもないです〜!!!
50cmクラス!!ん〜!!テンショーンMAX(+∀+)!!!
「Ryoさーん!!Ryoさーん!!見てみてみて〜(+∀+;)!!!!でっかいアンモだよーーっ!!」
穴から出そうと手をかけると想像よりはるかに重く動きません。
急に不安になってきました。こ、これは持ち帰れるのか??
そもそも、ワタクシの腰はガラス製で何度も砕けています。
しかし、ど〜してもお持ち帰りしたい...。
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全身全霊の力を込めて持ち上げ、少しずつ慎重に移動します。
はぅううぅぅぅ....。もう、この作業だけで鼻血が出そうです。
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背負子に乗せるまで本当に大変でした。
新ピカの背負子は、あっという間に傷だらけになってしまいました。
丸デカアンモの上にリュックを乗せてみました。
それまでの採取品も合わさり、とんでもない重さです。
一回目にして背負子は壊れてしまうのでしょうか?
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背負う段になって驚きました。本当に立てないのです。
70kgのヒトでもオンブくらい出来るのですから...大丈夫とナメていました。
位置の問題でしょうか?実際よりも酷く重く感じます。
腰より上にあるものを背負い始めるのと、足下の位置にあるものを
背負って立つのとでは随分違う様です。

しばらく、ジタバタジタバタしていましたが、ようやく、しゃがむ事に成功しました。
どうにか立ち上がり、歩を進めます。一歩一歩が足に響き、
関節が何かの弾みで簡単に外れてしまいそうです。
一度下ろすと動かせなくなってしまうので、背負ったまま倒木を越えるのは怖かったです。
とても車までは歩いていけそうもなく、なによりスタート地点の斜面を上がる事は不可能でしたので、
途中の高さ5m程の斜面から林道へ上げようと考えました。
チゼルで土を掘り足場を作りながら登ってゆくのですが、
重さのため足場は簡単に壊れてしまいます。その度に後ろにひっくり返りそうになり焦ります。
最後の一歩というところで、足が上がらなくなってしまいました。
垂直になっていて、どうしてもバランスをとれず、足をかけられないのです。
手で持ち上げるのは絶対無理だし...グロッキー状態で土の中に顔をつっこみ考えます。
下からはRyoの「だいじょ〜ぶ〜?あと少し〜、頑張って〜」という声と
カランカランという当り鐘の陽気な音が響いてきます。
息を整え、背負い投げの様な体勢で林道へアンモを上げることにしました。
これ以上は無いというほどの渾身の力で背伸びをして体をひねりました。
アンモの重さが半減しました。うまく林道に乗ったのです。
「ハーハー...やりました〜。えらいワタクシ(+∀+;)!!ホメテツカワス」とホッとしたのも束の間
大変なことに気がつきました。ワタクシの体は斜めになった状態で宙に浮いているのです。
胸の部分のストラップを締めたままだったため、体がフリーにならないのです。
逆さの視界で、Ryoはワタクシに全く気付かずパン!パン!!と調子良くコザコザを割っています。
はたから見れば何ともシュールな光景だったと思います。
しばらく、そのままの体勢で一休みしてから、身をよじり暴れに暴れ、
出来たスキマから手を差し入れ、どうにかストラップのロック解除に成功し、
力なく、ズリズリと斜面を滑り落ちてゆきました。
Ryoに顛末を話すと
「全然しらなかった......。写真撮っておいた方が良かった?」と言われました(+∀+;)
スタート地点まで、のんびりと採取しながら戻ります。体の軽い事この上なし!!
着替えてサッパリしてから、丸デカアンモを迎えに行きます。

「どすん!!!」やはり車が一気に沈み、二人の歓声が上がります。
帰る途中、ロープで深いところに降りてみました。先行者の割跡はありませんでした。
けれども、良い露頭もあり、ノジュールも沢山あるのに、よい採取は出来ませんでした。
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でも、今日はもう満足なのす(+∀+)文句は言わねーのす。

帰りの車中、やはり腰に違和感が...。家に着いてアンモを下ろすと、さらに腰に違和感が。
あくる日、ケルヒャーした頃には、軽い痛みが...。
玄関に運び込んだ時には、かなりの痛みが...。
夜、シャンプーして腰を屈める頃には...(+∀+;)わひーーーーーーーー!!!!

しばらく、怖くて丸デカアンモに触れる事も出来ませんでした。
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同じ川で二週間という短い間に、大きいアンモを2個も採取してしまう夢の様な出来事でした。
もう一生こんな体験はないのでは〜?と思っています(+∀+;)。。。幸せでした〜。

<おまけ>
たまに、こんな感じで何枚かの地形図と地質図をフォトショ合成したの作ってます〜。
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by motoronron | 2012-08-13 23:35 | 小平 | Comments(6)
Commented by アルビアン at 2012-08-14 09:04 x
こんにちは、良いノジュールですね、ぐっときます。異常巻はリュウエラですかね、ニッポとにたアンモナイト、密集する傾向がありますね、またしても、大型アンモナイト採集、オメデトウございます。プゾシア系ですか、成果は素晴らしいです。眼力が素晴らしいです。(^○^)
Commented by もとろん at 2012-08-14 19:05 x
アルビアンさん、まいどさま〜(+∀+)!!リュウエラですか〜初めてのタイプの異常巻きで嬉しいです。いつかちゃんとした状態で採取したいと思います(全てにおいてそうなのですが...)大きなアンモ、どれもキレイではなく、ワタクシには、さっぱり何だかわかりません(+∀+;)またクリーニング完了したら掲載してみます〜。ありがとうございました。
Commented by ZX9-R at 2012-08-14 20:45 x
以前からゴザゴザ系ってなんだろうと思っていましたが、ようやく判りました。たしかにゴザゴザしています(笑) この時期の小平で素晴らしい成果をあげられていますね。私なんか、春一で行ったのに、ほぼボーズです。まったく相性が悪いのです。異常巻はリュウエラでしたか! 素晴らしいの一言です。それに最後の巨大アンモ。引きが強いですし、目もいいですね。流石です!!
Commented by motoronron at 2012-08-14 21:01
ZX9-Rさん、こんばんは〜(+∀+)!!
コザコザ系...わかり難くって、すみません〜(+∀+;)。。。
ワタクシたち独特の表現が多いので、文章的に面白いかと思いそのまま使っています〜。
コザコザ→Ryoさんの産地である熊本ではよく使う言葉なのだそうです。
ZX9-Rさんの他の方とのやりとりを拝読していますと、
とても同じ期間採集をしてきたとは思えません(+∀+;)。
ワタクシたちは...例えると...ガチャガチャをする子供です(笑)
ノジュール→カプセルですね。
Commented by トシプ at 2012-08-15 09:58 x
おはようございます
もとろんさん今年は大当たりの年ですか?
ビッグアンモナイトのクリーニングは未経験でどこから手をつけて良いか迷ってます。
粉々になるかもしれないですが何事も経験ですかね
Commented by motoronron at 2012-08-15 10:31
トシプさん、沢山ありがとうございます〜(+∀+)!!
ワタクシ的には今年は当たり年です〜。
これまで、手のひらより大きい化石なんて採った事なかったですので〜。
ですが...売れっ子Ryoさんの出張仕事が多過ぎて
良いシーズンは殆ど行けそうにありません(涙)。
欲張らないのがイイのかな?と思いつつも、
気になって仕方がないmotoronでした(+∀+;)。
大きなアンモ...何だか逆にもろそうでイヤな感じです。
ワタクシも未経験なのでドキドキです。