ブログトップ

化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

初山別・豊岬

昨年、10月下旬。帰省中のワタクシの妹さんとRyoと三人で
雨竜と新十津川の間に流れる川の支流へ行きました~(+∀+)。
そこは、泥ウニ、泥フジツボ、泥貝などが沢山採取出来る、超ホクホク産地でした。
そこで、妹さんだけが、カシパンウニと思われる大きめの化石をゲッチョしました。

ちょーうーらーやーまーしーーー(+∀+;)!!!カシパンウニスキスキ~!!!
「カシパンウニ、い~な~...ほし~な~」とRyo
「やっぱ、ウニ系はイイですよね~(+∀+)。。。明日、朝日の崖に行きますか?」
「アソコの、ちっせっ(´~゛)!!!!!!!」
「...(+∀+;)....で~す~よね~...。」
夕飯を食べながら、二人で本をパラパラ...あ、カシパンウニ。
大八木和久著「産地別日本の化石650選」に掲載されている
初山別のカシパンウニ化石をゲッチョしに行く事に決めました。
分離は悪いとの事でしたが、写真のものはキレ~に見えました。

問題は...やっぱり早起き。初めての道ですし、4時間以上はかかりそうでした。
コレハ...キビシイ(+∀+;)....。Ryoは喜び勇んで早々と布団に飛び込みました。
ワタクシは下調べと地図調べで、またまた随分と時間がかかってしまいました。
やっと布団に入りましたが、目が冴えて眠れません。あーもー。
Ryoに貰って初めて飲んだ睡眠導入剤...ナンノヤクニモタタン(+∀+)!!!

超絶激早朝4時(笑)に起き、ワタクシはアワアワと朝食のサンドイッチとお弁当を作ります。
結局、出発は5時....寒い朝でした。深い霧の中、静かにオロロンラインを北上します。
途中、ワタクシたちの家庭菜園...古譚...厚田...を通り過ぎ...ココからワタクシの未体験ゾーン。
どぅぇ~キンチョーするなぁ、トンネルいっぱいあるみたいだし~(汗)。
Ryoは最初から横でずっと眠っています。浜益あたりで夜が明け始めました。
霧の中、黄金山の独特なシルエットが浮かび上がります。
e0290546_1254054.jpg

確かに海岸線に沿ったカーブが続き、長いトンネルも多かったですが、
思ったよりも道が良く、ワタクシでもスイスイと運転できて快調です。
時折、Ryoが目覚めては、コーヒーを入れてくれ、またすぐ眠りに落ちます。
ワタクシの頭の中では「おんな港町」~「新宿なみだ町」~「あかんたれ」~
「ほんね」~「なみだ恋」~「舟歌」と、ほぼ八代亜紀ベストが延々とループ再生されます。
やはり、次々と現れる港町や海岸線がそうさせたのでしょうか(笑)。
初山別にはセイコーマートはおろかコンビニの存在が無いとの事でしたので、
留萌のセイコーマートで食料を買い、持参したお弁当を食べました。
e0290546_1265845.jpg

e0290546_127743.jpg

「苫前」のイロイロと微妙な気分にさせられるカワユイ熊たんの看板を横目に過ぎ、
「おびら」のクビナガリュウの看板...「羽幌」のオロロン鳥の看板...次々と現れます。
あぁ...憧れの地名...三年目にしてようやく近づいてきました。
かの有名な「羽幌ユースホステル」の看板も目にし嬉しくなりました。
ふぉっしるさんのブログで紹介された「羽幌ユースホステルの歌」が脳内再生されます(+∀+)
いつか、ワタクシたちも宿泊し、お客様たちと化石談義をする日が来るのでしょうか?

Ryoがパッと目を覚まし「なんでペンギンいるの!?」と訊いてきました。
「あ...アレはオロロン鳥と言って、この辺りに生息している珍しい鳥なんです」
「へ~。北の方に来たからペンギンがいるのかと思った」
「ペンギンは逆にメチャメチャ南の方でしょ(+∀+;)!!」
「アレがそう!?」と海の方を指差します。
何だかよくわかりませんが、明らかに違う鳥がちらほら飛んでいました。

どこか石狩~厚田の海岸線を思わせる風景が続き...天文台が描かれた初山別村の看板が見えました。
やっと来た~(+∀+)!!4時間ちょっと、多分、コレまでで一番の遠出です。
霧を抜け、途中雨に降られながらやって来ましたが、初山別は晴れてよい天気です。
市街を抜け、目的の海岸に近づいて来ました。坂道を登り始めたところで、
急に「ザーーーーーーーー!!!!」と、フロントガラスが凄い音を立てます。「!?」
突如現れた灰色の霧....大量発生した極小の羽虫でした。
「キャーーーーー(+∀+;)!!!!窓しめてしめてしめて!!!」手遅れでした。
蟲シャワーの洗礼を受け、初山別の地に第一歩を下ろしました。あー口の中が、耳が、目が...。
e0290546_1275871.jpg

旧羽幌線(25年前、国鉄最後の廃止路線だそうです)の鉄橋の下を通り
国道の下のトンネルを抜けると...海が広がりました!
大きな露頭がずっと続いています...テンションがドンドコ上がりMAX(+∀+)!!
e0290546_1282229.jpg

「カッシパンウッニ~は、どこですか~♪」
まずは、露頭の中に二枚貝の化石を見つけました。
e0290546_129048.jpg

モシャモシャとあまり状態は良くない様で、簡単に壊れてしまいます。
「本のカシパンウニはノジュールっぽかったので、そんなのを探してみましょう」
しばらく行くと、大きなノジュールに入った貝化石を見つけました。
e0290546_129138.jpg

ハンマーを振るうと、音が違います。凄く硬いのです。
望来のノジュールとは違い、小気味好く割れてくれません。それどころか火花が散ります。
分離もあまり良いとは言えず、なかなか思った様に採取出来ません。
Ryoは「硬いっ!!ダメだっ!!割るのは任せたっ!!」と、早くも拾うのに専念し始めました。
ワタクシが先に歩き、Ryoのため、めぼしいノジュールをある程度割りながら進みました。
e0290546_12105215.jpg

1/3程来たでしょうか?大きく崩落し1m以上もある岩が大量に散らばり行く手を阻みます。
よじ登り気が付きました...。それらの岩は巨大なノジュールで
そのどれもに大きなクジラの骨が入っているのです。岩を抱きしめたい衝動!!
e0290546_12135815.jpg

e0290546_12141877.jpg

e0290546_1214532.jpg

「うわ〜!!(+∀+;)スゴイ!!!Ryoさん!!ホネホネ!!大きなクジラの骨がイッパイですよ!!」
「あ〜...ホントだね〜...」
そう、いつだって、Ryoは骨にはあまり興味がないのでした〜(+∀+;)。
「ここで、コンコンするんでしょ?私、先に行ってるね〜」
「あ〜はい〜(+∀+;)...お気をつけて〜......ブレないお方だ...」
e0290546_1215252.jpg

e0290546_12161723.jpg

e0290546_12154837.jpg

さて...どーしたものか。まさかカシパンウニを探しに来て、
こんな文字通り「大物」に出会うとは思いませんでした。
あまりに大きいので、なんだか恐竜の骨を見つけてしまった気分です。
まとまって産出という事は、同一個体のものでしょうか?
ノジュールはまさに巨石です。デカハンマーも持って来ていないので、
チゼルハンマーで少しずつコンコンしますが全くらちが明きません。
10月も終わりだというのに、幸か不幸か暑いくらいの天候、
岩にヘバリツキ汗だくで作業を続けます。大きすぎるものは歯が立たず、
小さなものでも骨はキレイに分離せず、どうしても良いものが採れません。
こんなに立派な化石が沢山あるのに〜...と、泣く泣くリュックに破片を詰め込みました。

Ryoが戻って来ました。
「ね〜!!ウニが、ぜんっ!ぜん!!無いんだけども!!?」
「はいっ(+∀+;)!!確かに確かに〜!!ホント欠片もないですものね〜。大八木さんの時は
たまたまあったんですかね?そーゆこと望来でもあるでしょ?」
「そ〜だけど〜!!貝が入ってるのも硬くて割れないし〜!」
「めぼしいものは採取したと思うので戻りますか?時間があるので白亜紀系に寄って行きましょう」

途中、崖下の波で浸食された大きな穴に入って一休みしました。
ひんやりと涼しくとても気持ちが良いです。
波の音が穴の中で反射してワタクシたちを包み、波にたゆたう様な不思議な感覚でした。
穴の壁からはタマガイを採取しました〜。ラッキー(+∀+)。

帰りは、白亜紀系の下見も兼ねる予定でした。国道275で帰りたかったので、
古丹別〜小平〜沼田と抜ける事にしました。
正直、羽幌に、かなり心を惹かれていたのですが、抜け道が無い様なので諦めました。

おっこちてたナマコさん。美味カワユイ(+∀+)。
e0290546_1216433.jpg


二日後、どーしても、円いクジラの脊椎が欲しくって、また早起きして初山別へ向かったのでした。
準備も万端でした....でも、想像以上に重かったのです。二人でも持てない程でした。
本当に泣く×2諦め、再び古丹別、そして小平を少し見て帰りました。
[PR]
by motoronron | 2012-08-15 23:58 | 道北 | Comments(6)
Commented by アルビアン at 2012-08-16 18:36 x
こんにちは(^○^)、懐かしい産地ですね、金駒内層は鯨が多産します。巨大ノジュールに鯨のパーツがアッチコッチに、海岸付近には、ツキガイがコロリ、あと、カシパンはもっと北側に有ります。薄い岩盤をペロリで沢山採集出来ます。魚の化石も案外沢山採集できますね、私も何度もアタックしました、雨竜や北竜等の増毛層系も大好きです。新十津川もアタックしました、浜益な抜ける道路辺りは、良さげな感じですね(^○^)
Commented by ZX9-R at 2012-08-16 20:43 x
鯨の骨化石の大群は凄まじいですね。正に恐竜級です。もし全部クリーニングできたら凄いコレクションになりますよ。私なんかアンモ以外は見向きもしないのでちょっと反省です。北海道って本当に化石の宝庫なんですね。もとろんさんは、お弁当も作られるのですか? 化石をされる方は器用な方が多いです。私も見習わねば!
Commented by もとろん at 2012-08-16 21:37 x
こばは〜(+∀+)!!アルビアンさんいつもありがとうございます〜。
アルビアンさんは超御存知の産地ですよね(笑)先日掲載された採集品には驚愕いたしました〜。クジラ骨は立派だわ、おまけにヒトデなんて...うらやまし過ぎます〜(+∀+;)!!
きっと他にもイロイロお持ちのことと思います。それにしてもアソコはいつもあんなにクジラ化石がゴロゴロしているのですか?驚きです。
実は可能なだけ奥まで行ったのですが、波に邪魔され進めませんでした。ウニはもっと向うにあったのかもしれません。残念。次回チャレンジしてみます。
浜益へ抜ける途中は酵素パワーのトップ系の川ですか?
あのあたりも良く通っています〜。破片しか見つけていない種も多いので、
ますます楽しみな産地です。
Commented by もとろん at 2012-08-16 21:45 x
ZX9-Rさん、毎度ありがとうございます〜(+∀+)!!
クジラって本当に大きいものですね!頭ではわかっていても、
実際に遭遇してみると、その桁外れの大きさにクラクラしました。
以前、望来の浜でトドが落っこちていたのですが、
ワタクシ、あまりの大きさに気付かず真横を素通りしてしまったことがあります〜(笑)
化石採集を初めて北海道の広さをあらためて感じております。
それに、山に行くと人間のちっぽけさや弱さも痛感します。
ところで、ZX9-Rさんは昆虫にお詳しいのですね!これからもイロイロお教え下さいませ〜。
*お料理はワタクシの担当なのです。毎日パンも焼いてます〜(+∀+)。。。
Commented by はにわ at 2012-08-16 22:25 x
いつも記事の文量に圧倒されてしまいます^^
力のはいったブログですね。素晴らしいですよ。書籍化計画でもあるんですか?
ノジュールに大量の骨ですが、これはどうすればいいんでしょうか状態ですね。とてもクリーニングするのは難しそうです。それにしても夫婦で化石採集羨ましい。私も北在住の化石好き嫁だったら・・・・なんてです
Commented by もとろん at 2012-08-16 22:37 x
はにわさん!こんばんは〜(+∀+)!!ありがとうございます。
長文駄文...きっと皆様も感じておられるコトと思います...(+∀+;)。
もう、お分かりかと思いますが、ノリで書いていて、
内容はウス〜いので、テキトーに飛ばして読んで下さいませ〜。。。
Ryoさんもワタクシの妹さんも、まったくアウトドア派ではなかったのですが、
ワタクシに巻き込まれて、今ではすっかり化石採集大好きになってしまいました。
妹さんは関東住まいですが、一人でも採集に出かけていました。
先日、赤ちゃんが産まれ、それどころではなくなってしまいましたが、
帰省した際には連れてって〜!!と言われています〜。