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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

様似・2日目・海岸の崖

浦河~様似のプチ採取旅。2日目が始まります(+∀+)...。

カーテンの隙間から差し込む朝日は眩しく、今日は良いお天気の様です。
ワタクシたちが宿泊している「ホテル・イー○ト」はオーシャンビュー。
太平洋に沈む雄大な夕日が売りのひとつなのです。
昨晩は天候悪い中、暗くなってからのチェックインでしたので、海を見る事が出来ませんでした。
勢い良くカーテンを開きます....。オープン(+∀+)!!!

「おぉ~、オーシャンビュ~(+∀+).......(笑)」
「ほほ~、オーシャンビュ~.......(笑)」
「......宣伝文句に偽りナシですね」
「ん〜。たしかに海だね...(笑)さ、行くか」
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夜は冷え込んだらしく、駐車場の水たまりは凍っていました。
車中泊にしなくて本当に良かったです(+∀+;)。
セイコーマートで朝食を仕入れ、再び様似の崖へ向かいます。
浦河警察署前から、道路の両脇にズラーーーッと蛍光黄色ずくめで大きな旗を持った一群が
並んでいます。交通安全キャンペーンです。
「こんな寒い朝に御苦労サマですね~...でも、なんだか緊張して、ワタクシ逆に集中力を削がれるんですけど~...(+∀+;)って...!! Ryoさん!!??」
Ryoが鞄からiPadを取り出し、猛烈な勢いで彼らを激写し始めました。
おそらく、この旅でRyoが初めて撮影した写真です。何かツボにはまった様です。
しばらくして、別の一群が現れました。
「あっ!!またいたっ!!」と、慌てて激写!!激写!!! 通過中も激写!!激写!!
「(笑)...も~、珍しく写真撮ったと思ったら、それですか~...(+∀+;)ワタクシ、運転中は写真撮れないので、できれば途中の風景を撮っておいて欲しいのですが~...」と言うと
「いいよ」と、テキト〜な感じで、ブレボケのローソク岩を一枚だけ撮ってくれました。
海は良い天気の上、大潮なので、昨日は見えなかった岩礁が現れ始めていました。
少し○寒台の事が頭をよぎります。

「えりも○○Km」の表示が出ます。
「襟裳岬」を口ずさみつつ、朝の道路を快調に飛ばし、20分程で崖に到着しました。
落石防止フェンスの途切れるあたりが崖へのアクセスも良く、路側帯も広く駐車しやすそうでした。
車の中で海を見ながら朝食を頂き...さぁ、採取開始です(+∀+)!!
昨日、チェックしたのは左側の方。今日は右からスタートです。
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崖の上の方までコンクリート製のフレームでしっかりと覆われています。
いずれ崖の全てに施すのでしょうか?
危険な箇所ですし、襟裳までの一本道ですから仕方ありませんが、産地がひとつでも、
こうして消えてゆくのは残念に思います。でも...造形はカッチョイイ(+∀+)!
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昨日と違い、こちら側は低位置にも露頭があり採取しやすいです。
数種類の二枚貝、巻貝、ウニ等が散見されさます。岩質は硬い場所もあり化石の分離は悪いです。
カシパンウニは最初から欠損している事が多い様ですが、ウニ自体は比較的硬く丈夫です。
イガイが埋まっていました。イガイ類化石の常ですが厚い殻のわりに脆く、
割れたり剥がれたりしてしまいます。運良く傷の少ないモノを採取出来ました。
膨らんでいますが、朝日の崖のイガイほど異形ではありません。
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S教授の記事によると、絶滅種のPlicatomytilus hidakensisだそうです。
「絶滅種!!」(+∀+;)!!ん~、なんともテンションの上がる言葉です。
今、グーグル先生に質問してみたところ、英語ですが論文が出て来ました。
この論文を、採取前にチェックしていれば...と悔やんでおります(涙)。

グリキメリスが密集していましたが分離が悪過ぎ、なかなか良品を採取出来ません。
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Ryoは手が届かなかったり、割れなかったりで、早くも萎えたらしく
「アタシ、むこう見てくるね~」と枯れ草の中に消えて行きました。

足下が滑り、ちょっと怖いのですが「出来るだけキレイなウニを...」と
岩肌にへばりついて採取を続けます。
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しばらくして、Ryoの姿を探しましたが、またしてもいません...。
辺りを見回していると....思いもよらぬ所にRyoを発見しました。
崖の中腹辺りの出っ張りにチョコンと座って足をブラブラさせいるのです。
(赤い点が見えますでしょうか?)
ワタクシは軽い恐怖を感じ、急遽そこへ向かいます。
Ryoがワタクシに気付いて手を振っています。
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ハァハァ息を切らして草を掻き分け斜面を登って行きます。
そして、次に見上げた時、目を疑いました。
「#"$&#※∑øπ≈ç√(+∀+;)キャーーーー!!!ヤ~メ~テ~!!!」
あろうことか、Ryoがさらに登り始めたのです!!
「いったいドコに行くつもり!?」ワタクシは息も絶え絶え追いかけます。
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ようやくRyoの側まで辿り着きました。一気に駆け上がってきたので足はガクガク...。
Ryoは岩と岩の間の斜面をトラバース中です。
「はぁはぁ...Ryoさん...たんま!!そこまでです...はぁはぁ...ストップ!!....戻って来て下さい」
「ん~...後ろ向けないから、戻れないよ」
「いや...かと言って進むのは不可能でしょう?それ以上行かれるとサポート難しいです!!」
ワタクシ、笑顔のまま心は凍り付いています。
「ちゃんと見てますから、言う通りに足を動かして下さい...」
少しずつ、後ずさりするRyo....手を伸ばし....ふん捕まえました!!!
ようやく、元の位置まで戻って来て座り込みます。
「フ~ッ...。なんで、登ってちゃうんですか~(涙)びっくりしましたよ」
「ん~、なんか、アッチの方までずっと行けそうだったんだよね~(笑)」
「行けません!!ゼッタイに行けません(+∀+;)!!!少なくともワタクシには無理です」
フェンスまでノンストップで転がり落ちそうな斜面に、あらためて下半身がザワつきます。

このあたりでも、幾つか採取しました。さらに上は化石が少ない様に見えました。
遠景に襟裳方面が見えます。
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「ここは見晴らしがイイね~」
「そうですね...心拍数上がるくらいに....」
「潮、引いて来たよ。岩がイッパイ出て来た」
「1時間後がピークです。井○台にリベンジ行きます?」
「もう行かね」
「(笑)じゃあ予定通り、様似方面から順番に気になる川を見て行きます。全部は難しいですが、出来るだけ多く見たいと思っています」
「アタシ....化石のある川がイイんだけど」
「え~え~、そりゃ、ワタクシも同じですよ(+∀+;)!!」

しばらく、座ったまま、海を眺めたり崖を見上げたりしていました。
広く高い青空はゴゥゴゥ....と微かに震える様な音を立てています。
ワタクシたちの体はいつだって地面に支えられているのに、こうして崖に座っていると
その想像を絶する大きさや重さを感じ、不安や緊張を覚えます。しかし同時に虚脱する様な安らぎも湧いてきて、相反する感覚がない交ぜになります。

「いつか、あの洞窟みたいなところも見たいですね。子供の頃あんな所に住むのが夢でした」
「じゃ、行ってくる?」
「いんや!今日は絶対に行きません(+∀+;)!!な〜ぜか朝からヒローコンパイなんですわ」

少し下へ降りて梱包作業をして、それでは...次の場所へ移動しますか(+∀+)!!
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冬2川・ウとマ川編につづく...。
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by motoronron | 2012-08-23 17:25 | 日高 | Comments(2)
Commented by fossil1129 at 2012-08-23 21:05
いやぁ!
ryoさんに惚れてしまいそうです(爆爆)

なんて、猫のような人なんでしょう!
Commented by motoronron at 2012-08-23 21:08
fossil1129さん、まいどさま〜(+∀+)。
コーキシンはネコをもコロス...。