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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

サメ顎・標本作り・その1

すでに、アルビアンさんジュリアさんがブログで紹介されていますが、
ワタクシもやってみました〜(+∀+)。

ビニール袋に入れられた鮫頭はズシリと重く、大きいものでした。
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虚ろな目をしたホホジロザメ等と違い、つぶらな瞳でカワイイですね。
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冷凍庫に頭を入れるスペースは無く、また残っているお肉を食用としたいので早急に作業にかかります。
お風呂に入っている間、ざっと解凍し半解凍状態で開始します。

モテッとした鼻先。白い斑点が電流を感じる「ロレンチーニ器官」でしょうか。
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鼻と口。小さな歯がずらっと並んでいるのが見えます。でも...指で突くと簡単にグラグラと動き、
なんだか頼りなさそう。すでに取れかけている歯もあります。歯先は摩耗と欠けがみとめられます。
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目の後ろの「噴水孔」
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胸びれ、この付け根のお肉は絶対美味しいはず...。
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エラ
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よく研いだ包丁で...シューッと一気に切ります。ぺろん。
ロレンチーニ器官が皮の裏側に繋がっているのが分かります。
手前、剥けた皮の裏側の黒いツブツブ。
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一般的な魚と違って生臭さがありません。

皮が全部取れました。ここまではかなり早く作業が進みました。
いろいろな部分をさぐり、骨の構造や組織の繋がりを調べます。
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指先の赤い部分は、おそらく心臓の断面です。
取り出してみると、厚く弾力のある筋組織でシンプルな構造です。
体の大きさの割に小さいのには驚きました。
見るからに炭火焼にすると美味しそうですが
残念ながら時間がありません。綺麗に洗浄しホルマリンに浸けます。
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視神経の行く先と厳重に保護されている感じから、この辺りに脳があるのだろうと
慎重に軟骨をカットしてゆきます。出て来ました...。
中央でV字に見えるのが視神経。真下のフワフワしたのが脳。
微細な血管に包まれ毛玉の様です。これも、取りあえずホルマリンに漬けます。
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エラの一部に謎の突起があます。カワイイ...。
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軟骨は包丁で簡単に切れてしまうため、料理ばさみも使用して、どんどんカットします。
下顎には円い傷がありました。また、鼻腔に繋がる骨にヒビが入っていました。
いずれも水揚げの時についたものかもしれません。
骨折箇所は乾燥時、変形するだろうと左右揃えてカットしてしまいました。
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アゴ表面に残るゼリー状の組織は骨に傷をつけぬよう、
1.5mm厚のプラスチックでナイフを作りスクレイパーにし、研ぎながら使います。
先は丸くし窪みにも使える様にしました。
骨膜を除去するか悩みましたが、今回は試験的に除去する部分としない部分を作ります。

骨膜をつまみ上げ、根元にプラスチックナイフを沿わせて剥がします。
キワの細かい部分はピンセットとデザインカッターを使いました。
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水を換えながらさらし、2日ほどで白くなりました。
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下顎は骨膜が除去されツルンと綺麗です。

組織の固定と防腐の為、ホルマリンに漬けます。
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「おまけ」大きく美しい水晶体。透明なままで保存したいですね。
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by motoronron | 2014-12-17 16:28 | その他 | Comments(8)
Commented by P at 2014-12-17 17:00 x
むむむ!グロですなぁ!
うちに来る、骨をやっている研究者はもっとグロいことをやっているみたいですけどね。
ところで、雪が凄そうですけど・・・。
Commented by motoronron at 2014-12-17 18:05
Pさん、どうもばんは〜(+∀+)!!!ソチラ系は雪はどげな感じ系でしょか〜!!?
はれ〜...グロかったですか〜(+∀+;)!?? 出来るだけキレーに見える様に撮影したのですが〜。ワタクシ的にはもう食材にしかみえまてん(+∀+;)!!この時は深夜でしたので、ウィスキーをあおりながら、一人でサクサク作業を進めましたが、普段でしたら、解体しながら直火で炙ってRyoさんとウマウマタイムだったとです。
Commented by jurijuri555 at 2014-12-17 19:12
おおーっ、サスガ!!キレイな作業ですな~。
とにかくいつも「なんだコレ」なイキアタリバッタリの私とは違いますね。(笑)
しかも全部画像を撮ってるとは・・・。
私は夢中で要所要所しか撮れず、後で後悔しました。
てか、グローブはいてたからイチイチ脱ぐのがめんどーだったのですが。(^_^;)
Commented by motoronron at 2014-12-17 20:42
じょりこさん、おこんばんはわはわはわ(+∀+)!!!
おかげさまで、どーにかこーにか完成しましたよ〜。ホントに×2おありがとうございましたでしたたい!!  仕上がりは、じょれこさんの2回目が最高の仕上がりだと思います。記事に書きました様に確かめたい事が幾つかあり、どうしても実験的な作業となってしまいました。次回はもう少し上手く作りたいですね。 普段ならいちいち撮影しなかったと思いますが、今回は、わざわざ、じゅりあさんが取り寄せて下さった御献体ですから出来るだけ丁寧に作業しました。生臭さが少ないので、サッと手を洗って撮影出来る点も良かったです。 ウロコが丈夫ですので変な角度で触れると包丁の刃がすぐ痛み、その都度研いで作業しました〜。
Commented by Macrowavecat at 2014-12-17 23:53 x
このサメ、剥製にしたくなるほどカワイイ顔していますね。
Commented by motoronron at 2014-12-18 01:08
Macrowavecatさん、にゃにゃにゃちばんは〜(+∀+)ニャー!!
ですよね〜。ホントにカワイイ顔をしてるですよね〜。魚らしくない目の形もイイです。二重だし〜。 シワシワミイラにならないで、そのままの形状で剥製に出来るならしてみたいです。プラスチネーションを自宅でやるのは難しそうですね。いずれは頭骨標本を作りたいと思っています〜。
Commented by ammonite0028 at 2014-12-19 17:57
おおーっつ! ついにもとろんさんも
サメの解体ですか。
過去のブログで取り扱われたことがないのでは?
この瞳がカワイイとは!(@_@;)
このサメ肌でダイコンおろしもつくれるのですか?

          もーりん
Commented by motoronron at 2014-12-19 22:36
もーりんさん、どうもばんは〜(+∀+)!! やっとこワタクシめもサメ様解体です〜。 あれ?アイちゃんの目、カワユクないですか〜(+∀+;)??? 美味サメは美味なのを知っているので、基本的に「美味しそう...」という感想がメインでした〜(笑)。 それでも、筋や粘膜、筋や血管...どこを見ても生物の複雑な構造とその機構の精密さに感動&感心でした〜。 サメの歯化石はこれからアップすると思うですが、アルビアンさんとジュリアさんの様に公開するレベルの化石はゲッチョしてないのでビミョ〜です。