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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

サメの口の中の謎の寄生虫のその後の話

先日、解体したネズミザメの口腔内に数匹の寄生虫がいました。
長い2本の尾しか露出していませんでしが、肉に埋もれた体を引っぱり出すと
甲殻類らしく、思いの外しっかりした体でした。
直観的に橈脚類(カイアシ類)系?とは思ったのですが、ワタクシには種類など分かりません。
e0290546_11350304.jpg
体は1.5cm 全長は4.5cm〜5cm
ダースベイダー風のヘルメット、胴は殻が重なりマントの様です。
開き始めたシャコバサボテンの花の様だと思いました。
足先はしっかり掴まるためか、かぎ爪になっています。

さほど珍しくないだろうと検索するも、似たのはあれどヒットしません。
三笠博物館のK様さんも色々な情報を下さいましたが、残念ながら一致しませんでした。

数日後、ようやく似た種を海外ページで発見(+∀+;)!!
“Anthosoma crassum”
Siphonostomatoida(シフォノストム目)の一種だそうです。

早速 “Anthosoma crassum”で検索すると、日本の論文もヒットしました。
”ハナガタムシ”という和名の記述があり、私の第一印象の”花”にもピッタリ!!なので、
ハイテンション・ブギ! コレで決まりさ系(+∀+)!!とさせて頂きます。


<カイアシ類・覚え書>
・「橈(かい)」は英語のパドルのこと。
・甲殻類の中では最も多い種類、11目 12,000種
・35%は寄生種
・深海から高山の水たまり、土壌中まであらゆる環境に棲息
・白亜紀の魚の鰓に寄生している化石が見つかっている
・ケンミジンコ、サケジラミ、ウオジラミもカイアシ類の一種
・学名のcopepoda(コペポーダ)という音がとてもカワユイ

最初に見つけた海外のページ

アオザメに寄生した写真

日本語の論文

<<必見!>>
カイアシ類を分かりやすく解説してある広島大学のページ


皆様の身の回りに、ひっそりと...しかし大量に暮らしているはずのコペポ、
ぜひ、探してみて下さいね(+∀+)。







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by motoronron | 2015-01-23 11:42 | その他 | Comments(13)
Commented by P at 2015-01-23 16:47 x
今は、大抵のものはネットで調べられますよね。
自分は面倒くさいのでやらないのです。わからないことがあるとそれに詳しい人を探し、教えてもらいます。
Commented by motoronron at 2015-01-23 21:25
Pさん、どうもももははもばは〜(+∀+)!!!
ホントに便利な時代ですよね〜。ワタクシの様に何かにつけてお気軽チョイスタイプにはありがたすぎるどえす。 Pさんは専門家のお知り合いがめっさいらっさるので、超正確な情報や最新情報がゲッチョ出来るので最強ですね(+∀+)!!
Commented by jurijuri555 at 2015-01-24 09:35
寄生虫にこだわってたのか・・・サスガ。
サメの本にDinemura属のカイアシ類動物がひんぱんに寄生する。
と書いてあったよ。(^_^;)
サメは定期的にコレラを取ってくれる掃除屋さんと共生しているそうです。
ポピュラーなのがコバンザメやチョウチョウウオとか・・・。
掃除屋さんの場所に出向く事もあって、そんな時がお掃除屋さんのテリトリーでジッとしてるので写真撮りやすいと
ダイバーカメラマンのポイントになっとるそうですよ。
リンクの画像はまだみていませんが、
私のサメ図鑑の中ではヒレやシッポにビッチリとカイアシが付いて
泳いでいるとそれらがたなびき、
エルビスの服みたい・・・と言う話はアルビさんともしていました。(笑)
Commented by motoronron at 2015-01-24 10:39
じゅこりんさんどもようござまろす(+∀+)!
Dine-muraというのは、よく紹介される黒っぽいコペポでしょかね〜。掃除屋さんの所へ行って綺麗にして貰うというのが...なんだか絵本の世界の様です。リンク先の映像にグロいのはあまりなかったハズなので大丈夫ですよ〜(笑)。小さな寄生虫がいっぱい付いてしまうのも大変そうですが、タイノエようにあまりに大きいのがカポンと口に入ったままというのも信じられない気がします。 気持ちよさそうな海の中で暮らすのも、なかなか大変なのですね〜(+∀+;)。。。
Commented by ZX9-R at 2015-01-24 21:53 x
もとろんさんのブログも、顎標本や論文など学術性が高くなってきましたね。寄生虫はほとんど回虫的なひも状で、内臓に巣くっているものしか連想していませんでしたが、甲殻類の寄生虫なども存在していたのですね。全然しりませんでした。
12000種もいるそうですが、何処にでも見られるわけではない局所的な貴重な生き物だと思います。寄生虫にまで興味を持たれるもとろんさんの好奇心は流石ですね~。
Commented by motoronron at 2015-01-24 22:17
ZX9-Rさん、どはもすばんはです(+∀+)!
ヒ〜!! こんな手抜き記事で褒めないでくらさい〜(+∀+#;)!!小学生の自由研究よりドイヒーです。 ワタクシも「寄生虫」というとフニュフニュしたイメージがあるです。今回のコペポはスタイルが良かったので、とても気になってしまったのでした。
Commented by ammonite0028 at 2015-01-24 22:39
こんばんは もーりんです

最初の写真を見た瞬間、カマキリに寄生するハリガネムシの仲間かと思いました。甲殻類、しかもエビの仲間の次ぐ大所帯とは、まったく知りませんでした。
ケンミジンコは田んぼの水を観察すると、よく見つかり親しみをもっていました。生物の多様性、すごい!
刺激的なレポートありがとうございます! (*^_^*)
Commented by motoronron at 2015-01-25 12:48
もーりんさん、こんにちはっほ〜(+∀+)! ハリガネムシ...小学生の頃、6年間、毎年オオカマキリを飼っていました。図鑑ではかならずハリガネムシが紹介されていたので、どうしても見たくてカマキリのしっぽを水につけてみたりしたのですが、一度も見る事が出来ませんでした(飼育ものなので当たり前だったのでしょうが)。化石採取をする様になってから、河辺でハリガネムシを見つけたときは感動しましたよ〜(+∀+)!!
Commented by fossil1129 at 2015-01-25 22:03
リンクを辿ってみて、
不要な部分をそぎ落として、
寄生虫として特化している様子には、感動さえ覚えました。

生物は、あらゆるニッチに自分を潜り込ませるんですね。
Commented by motoronron at 2015-01-25 22:20
fossil1129さん、どぅもばんは〜(+∀+)!! 本当にそうですね〜。全ての生物はニッチに暮らしバランスをとっているのだと思うです。ワタクシ的には要らないとはいえヒトにシッポがあったらカワユかったのに〜...とも思うです。
Commented by Macrowavecat at 2015-01-26 21:43 x
こんなのに寄生されたらイズイだろうな~(笑)
ところでこれは液浸標本の予定ですか?
Commented by motoronron at 2015-01-27 09:46
Macrowavecatさん、どもにょろござまろ(+∀+)。 イズイ(笑)。サメさんの体長からして、この寄生虫は大きいと思うです。しかも口の中にイッパイついているのですから。じょりこさんのおはなしですと、自らクリーニングスポットに出向くそうですから、やっぱし気になってはいるのでしょね〜。 この虫さんは採取してすぐにホルマリン標本にしてます〜。カワイイ形で気に入ってます。
Commented at 2015-02-01 18:00 x
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