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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

ダイスキノ川のハイファントセラス

2015年5月

春の恒例、夕張ダイスキノ川巡検。
もう、かつての様に「行けばリュックが重くなっちゃう(+∀+;)!」ということもなく、
元・ダイスキノ川になりつつありますが、これまで良い思いをした川ですし、
白亜紀化石採取の面白さを教えてくれた愛着のある産地ですから、一応歩きます。
この日も林道の上から見下ろしただけで、石があまり動いていないのがわかりました。
昨年、割り残した石はそのままの状態で、落葉は流されずに堆積していました。
川自体も細かな土砂が堆積し、以前の様な河原は見当たりません。
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「今回も期待できないね...」
「ま、これは行事の様なものです(+∀+;)"無くても"一応歩くのです...」
「今日、横沢だけ見て他に行かない?」
「いゃいゃ...。何も無いなら、すぐに降りて来る事ができます。それに、1ヶ月前にテキサを拾ったではないですか。ポテンシャルはある川なのです。おそらく、たぶん...」

予定通り...化石がありません。人の割り痕もありません。
見つけたのは、こんなコザコザノジュールと、大きなスレ・インターの破片のみ。
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「思ったより無いですね〜。右1号の沢の露頭に期待しましょう。ハウエリが出るかもですよ」
水を含んだ表土を除き、泥だらけになって、ノジュールをいくつも掘り出しましたが...ほとんど空。
「ハーハーハーハーッ(+∀+;)。。。もんのすごく疲れました〜。。。今日はここまでにしましょう」
沢を降り、本流に帰ってきました。
「...ちょっとだけ上流を見てもイイですか?」
「いいよ。あの広場のところから上がろ」
しばらく行くと川の中にノジュールが落ちていました。
ハンマーを当てると簡単に割れ、こんなものが顔を出しました。
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「何ソレ?随分トゲトゲしてるね」
「ハイファントセラス・オオシマイというヤツなのですか?...この部分だけですが...持って帰りますか」

そして1年近く放置...(+∀+;)。

本日、Ryoさんが「何かクリーニングするのないかな〜(^ ^)♪」と、
部屋の隅に積まれたタンボール箱を物色していました。
「これ、どうですか(+∀+)?」
「何コレ?異常巻き?」
「ほら、昨春、ダイスキノ川で採ったじゃないですか」
「しらないわからないおぼえてない」
「...(+∀+;)。。。石もそんなに硬くないですし、分離は良いのでクリーニングしやすいと思いますよ」
「じゃ、それにするか〜」
「余分なところは取ってあげますね」
毎度の様にハンマーで豪快に叩いていると、後ろからも現れて慌てました....(+∀+;)。

同一個体なのでしょうが、折れておかしな格好に重なり、全く螺旋を描いていないのは残念です。
ベテラン様の様な標本を得るのは難しいです...。

で...ですね。
このアンモナイトは、ハイファントセラス・オオシマイで「OK牧場(+∀+)!!」なのでしょか?
時代は上流にコニアシアンがありますが、採取したあたりは基本的にサントニアンです。

幅90mm
最大径40mm
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by motoronron | 2016-02-27 22:00 | 夕張 | Comments(12)
Commented by コニアシアン at 2016-02-28 07:17 x
おはようございます~
時代がサントニアンなら、これはオオシマイであってると思いますよ。
コニアシなら、レウシやヘテロがありますが、この突起も大きさもオオシナイですね~
最後の大きい突起は、いわゆるあのフレアーなんチャラなのでしょうか?
それとも殻口が近いということ?
ノジュールからいいますと、一番最初のものは、小平サントニアンの典型的なノジュールです。
オオシマイの入ったノジュールの色…本当にサントなのか迷っちゃいますが、場所によっても違いがありますからね。
春先なので、上流から流れてきている可能性はあります。

では結論…色々言ってきましたが、オオシマイですよ~!!
まぁ、色々考えて見てください(^_^)
「迷」コメントでした~(笑)
Commented by コニアシアン at 2016-02-28 08:11 x
あらっ、これユウバリなのですか!
へ~ダイスキノ川は夕張なんだ…
ちょっとだけ、ヴェヌスタムについての可能性も考えていたのですが、
夕張だったらなさそうですね。
↑のノジュールに関する話は無視してくださいね~
Commented by motoronron at 2016-02-28 10:07
コニアシアンさん おひはもはほちもはち〜(+∀+)!!
おぉ、やっぱし、オオシマイさんでOK牧場4.2牛乳ですかっ!
直感ではオオシマイさんだったのですが、本などを読むと、
突起のある肋の間の細肋の本数が多いのかな〜とか思うました。
板状の肋がカッチョコイイですよね。
これまでブログで紹介された、ZX9-Rさんやもーりんさん、
そして黒艶グルグルのapogon2さんの標本の様に少しでも螺旋でいて欲しかったです〜(涙)。
Commented by motoronron at 2016-02-28 10:10
コニアシアンさん づつけきもちろします〜(+∀+)!!
...そうなのです。これは元祖ダイスキノ川、ユーバリの石なのです。
でも...オビラッチョ・サントのあの赤い系のノジュールによく似ています。
石の質も一般的なユーバリのものとは違います。
ですから、コニアシアンさんが勘違いされても当然というか、
よくお気づきになるますね〜(+∀+;)!!と驚いたほどです。
入っている化石だけじゃなく、しっかり石を観察している証拠ですよね。
Commented by fossil1129 at 2016-02-28 18:51
「え"~~」
板状の突起見て、思わず叫んでしまいました。
ていねいなクリーニングは、
さすがもとろんさん?ryoさん?です。
Commented by ZX9-R at 2016-02-28 20:30 x
素晴らしい標本ですね! サイズは指の大きさと比較してもかなり大きめ。サントニアンでまず思い浮かぶのがオオシマイ(オシマイでもどっちでもいいのですが)です。でも気になるのは板状の肋(突起?)。私の標本は殻口まであるものですが、板状の突起のようなものは見なかったような・・・と思いながら自分の標本を見たら似たようなものがありました!
ただ、自分のは風化しちゃっているので痕跡程度なんですが、メールで写真を送りますね。殻口に一番近い最後の突起群だけ違う雰囲気だったので、クリーニングしながら?となった記憶があります。あ~異常巻きは面白いです。
Commented by motoronron at 2016-02-29 01:26
fossil1129さん どぅもこばはんは〜(+∀+)!!
「え゛〜!!!」と言われ、何かとんでも無いことがーっ!!??とビビラッチョ !!
ガーガー削ってオリジナルの形を作ってしまったとか...。。。
このタイプのアンモ様にはこんな板突起がないとか〜。。。
クリーニングは、Ryoさんが90パーセント削り、
ワタクシが細かいとこと仕上げをやる感じです。
ワタクシだけだと...最初の90パーセンとをしないので、
いつまでたっても石のままなのです。
Commented by motoronron at 2016-02-29 01:52
ZX9-Rさん チクチクニョロニョロの雄 !! ニョログル大帝様、お待ちしておりました〜(+∀+)!!
オオシマイでOK牧場産直極上カマンベール系なのですね!!太鼓判をバンされてウレシーどえす。
オオシマイは、ネット検索しても、あんまし沢山出てこないので、
比較するのに、ちょっち「むぅ〜(+∀+;)」状態なのでした。

板状の突起はあるものなのですね。ハイファントセラス系だし〜
こんなもんでしょ!! と、あんまし気にしませんでしたが、
ピンピンしていてカッチョコイイです。
ただ...惜しむらくはハイファンさんらしくグルグルしていないことです(涙)。
ワタクシ達らしーといえば、そーなのですが...(+∀+;)。
メールでお送りくださいました写真をチェケラッチョしました!!!
わざわざ、おありがとうございますでした。UPでの撮影、勉強になるました。

今後は「とりあえずハンマーで叩いてみる(+∀+)!!」を自重したい気もします。
Commented by アルビアン at 2016-03-01 14:33 x
逆に進んでおりましたよ~どもーーーーー
クリーニングが流石の繊細作業ですね
なんか ディディモになっていますよ~凄い
リブがそんなになるとは~いつも破壊していますと、肝心な
その部分が見えませんよ~悔しい
ところで皆さん オシマイと判定なんですね
やや装飾に差異もありますが~今度ゆっくり見たいです。
この話はオシマイです。  汗
Commented by motoronron at 2016-03-01 14:52
アルビアンさん おつかれのところもんげーたくさんコメントくらはりおありがとうごごさまいす(+∀+)!!
クリーニング、いくら細かくチーチーしても化石は化石。標本そのものが超絶に肝だと思うております。
その意味で、拙宅には本当に貴重な化石はほとんどありまてん(+∀+;)。
そーなのですよね〜。このこはズッコケてしまっているので、遠目別な異常巻きに見えます(笑)。
ワタクシがオオシマイなのかどーなのか迷ったのは、細肋の数の少なさ、突起あり肋が並ぶことなどです。
最も似ているという意味ではオオシマイなのかな〜と思うております。
Commented by ammonite0028 at 2016-03-02 19:48
これまた、美しいクリーニングで感動しています。
母岩の仕上げ、最後のコーティング方法
今度そっと教えていただけますか?
オシマイではなくオオシマイだったというコメントを
以前したことを思い出しました。
こんなツバがあるとは! びっくりしました。
この標本もM博特別展に出品してほしいです。

          もーりん(*^_^*)
Commented by motoronron at 2016-03-03 14:13
もーりんさん、つづけましてのおこめんとおありがとうございます(+∀+)!
クリーニング...そんなに特別なことはしていません。
では...こっそりと秘密をお教えしますね(+∀+)。。。
9割9部仕上がった化石に薄めたラッカーを筆でぬりぬり。
キワキワのとこの母岩にもラッカーが付いちゃって濡れ色になるので
そこを最後にちーちー。化石がテカリ過ぎた〜(容器にいれても濃くなってゆくので)
とおもったら、布にシンナーをつけて、ポンポンポン。。。
これでマット仕上げになります。なんだか書いていて恥ずかしいです(+∀+;)。