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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

カテゴリ:三笠( 34 )

2013年初冬

三笠・アッチャッチーの沢の細い横沢で採取したエゾイテスです。


当時の記事を読むと、コルディセラムス・カワシタイと思しきイノセラムスが出ているので
時代はコニアシアンと思われます。
当時、エゾイテス・ペリーニとエゾイテス・マツモトイと悩んだのですが、
ペリーニよりも肋がざっくりしていて、薄っぺらい...ということで、
エゾイテス・マツモトイで良いでしょうか(+∀+;)??

20mm
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by motoronron | 2016-03-12 23:59 | 三笠 | Comments(8)
2015年9月下旬

来道されたハイパーもぐりさん、apogon2さん、もーりんさん、じゅりあさん、やままんさんの巡検に
Ryoさんとワタクシがお供したポンポコ川。
ワタクシは三笠層からオモローな化石を採取すべく
三笠コザコザ砂岩層を見つけては、片っ端から割っていましたが、
そんなことをしていたので、皆様にすっかり遅れをとってしまいました。

座り込み汗だくで大石を割っていると、Ryoさんがお昼ご飯を届けにきてくれました。
「あ〜...わざわざすみません。Ryoさんは何か良いの採れましたか(+∀+)?」
「ん〜、あんましないね。あ、でも、サメの歯ちょっと採ったよ」
「凄いじゃないですか〜!! 見せてください」
Ryoは幾つか石を取り出しました。
「どれどれ...。うん、間違いなくサメの歯ですね。先端が欠けているのが惜しいです。こっちは...最初から破損していたみたいですね」
「ねぇ、コレは...ちがう?なんだかあんまり光ってないんだよね。貝かな?」
灰色のエナメルが1cmほど覗いていました。
「確かに...輝きが弱いですね。少し風化しているんでしょうけど、おそらく大きめのラムなだと思います」
「そっか〜。良かった〜(^ ^)。」
Ryoはそう言うと、リュックにポイポイッと無造作に石を入れ、また上流へ戻って行きました。

そんなRyoさんの採取したサメの歯化石のひとつがこれです。
先端が欠け、やや変形と風化がありますが、割と大きなクレトラムナだと思います。


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by motoronron | 2016-03-10 23:46 | 三笠 | Comments(8)
めったにアンモナイトの写真が出てこないワタクシ達のブログ。
出し惜しみしているワケではなく、クリーニングをめったにしないからです...(+∀+;)。

2012年9月に採取したアンモ。

苦労して背負ってきた割には微妙な化石ですね...(苦笑)。

プゾシア 135mm
テトラゴニテス 75mm
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by motoronron | 2016-02-10 14:49 | 三笠 | Comments(10)
fossil1129さんの記事と勝手にコラボです〜(+∀+)

2014年 11月下旬

Ryoさんと三笠マーガレットの沢へ行きました。
その一ヶ月前、ワタクシはapogon2さんとK師匠様のお供をさせて頂きましたが、Ryoさんは初めてです。
かねてより「行きたい!行きたい!」と言っていた沢です。
昨晩降った雪の残る林道を水溜りの氷を割りながらしばらく進みます。
「結構奥なんだね」
「入口から沢まで8kmほどありますからね。こんなカーブがずっと続きます。でも工事中なので道の状態は良いですよね」
「どんなところかな~。楽しみだな(^ ^)」
「メインはサントニアンです。ワタクシは前回スカフィを採ったので一部コニアシアン、場所は特定出来ていませんがカンパニアンもあるようです」
「なんでも採れちゃうね(^ ^)」
「まぁ、あれば…ですけどね(+∀+;)」
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冬の初めの午後、深い沢は少し薄暗く、谷間を冷たい風が流れます。
「時間がないのでサッと流して、来年の春にまた来ましょう」

まだ記憶に残るapogon2さんやK師匠の割り跡の解説をしながら進みます。
「コザイのも結構あるね。こーゆー川が好きよ」
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「少し水が引いたせいか、思ったよりも石が残っています」
「コレなにかな?ちょっと割ってみて」
「ダメシ? でもキールは無いですね。あれ、裏側に変わった肋の断面が見えます」
縁を軽く叩くと薄く石が剥がれ、見慣れぬ肋が現れました。
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「これって、もしかしてアナゴー?サントのアナゴーなのですか(+∀+;)?」
「肋がこんなにペタンとしててもアナゴーなの?」
「コニアシアンでよくみるリマタムはモコモコ肋ですが、サントニアン~カンパニアンのアナゴーはこんな感じだと思うのです。以前、apogon2さんがブログでヤマシタイを紹介されていましたが、やはり幼殻はアナゴーらしくツルンとしていました。多分これはヨコヤマイという種だと思います」
「へー、サントニアンでアナゴーが出るんだね〜」
「ちょっと不完全ですが、住房まであるのは初めてです。Ryoさんやりましたねっ(+∀+)!!」

アナゴードリセラス・ヨコヤマイ
長径11cm
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by motoronron | 2016-02-08 20:54 | 三笠 | Comments(14)

2015年 9月下旬


シルバーウィーク。スーパもぐりさんが来道されました。


この日のメンバーは…

もぐりさん、apogon2さん、もーりんさん、じゅりあさん、やままんさん、

そして、Ryoさんとワタクシ。賑やかに歩きます。

産地はapogon2さん当たりまくりの三笠ポンポコ川。


アルビアン産地ですから、ワタクシにはまともなアンモなんて採れまてーん(+∀+)ので

そこら中に転がるトリゴニア砂岩層(三笠層)を片っ端から叩いて、状態の良い貝やサメの歯を探します。

サメの歯は出てきますが、やはり叩き出しでは貝は厳しい様です。

しかし叩かなければ、どれが良い貝かわかりません…あー難儀(+∀+;)!!


モタモタ小割りしているワタクシは随分と遅れてしまいました。

お昼頃、上流からRyoさんがやってきて、おにぎりと飲み物をポイポイと置いて、また戻って行きました。

やっと皆様に追いついた頃には、もーりんさんとやままんさんは

すでにお帰りになった後…(+∀+;)。。。ご挨拶もできず、しーませんでした(涙)。


この日、ワタクシが最も楽しみにしていたのは、エクセレントもぐりさんが、

化学合成群集化石産地に連れて行ってくださるオプショナルツアー。

前回の記事でも書いた様に、ワタクシたちの化石人生は石狩市モーライの

化学合成群集化石がスタートなので、格別の思い入れがあるのです。


ポンポコ川にも、それらが出るのを知り何度か通ったのですが、

全くわかりませんでした。 そのうち、三笠博物館のカノーさんから

「あそこの産地は消滅しました~(^ ^)ザンネン」と伺い落胆しました。

ワタクシたちは採取を始めるのが少々遅かった様です。


それでも、地図も入手していたため、諦めきれず、

もしかすると痕跡くらいはあるかもしれない…と

apogon2さんとK師匠様のお供をした時にも付近を調べました。

けれど、なにも見つけることが出来ませんでした。

ワンダフルもぐりさんは

「見つかるかはわからないけれど、場所だけは教えてあげる」と仰ってくださいました。


メインの採取が終わり、ワタクシ待望のオプショナルツアーです。

林道を移動し、グレートもぐりさんが川の向こうを指差しました。

「あ…(+∀+;)。。。やっぱし、あそこなのですか…」

「う~ん、私が採取した時に比べると随分埋まったな~」

「埋まった、のですか?と言うことは、上の方じゃなくて下の方?」

「そう、この辺で採取したんですよ。もちろん上の方も全部調べたけど何も無かった」

「ですよね~!!でも、下もありませんでした。すっかり埋まってしまったのですね」

カノーさんが「消滅した」と仰ったのも、かつてネット上に掲載された調査中の写真で

皆が深みを歩いていた訳も理解しました。

アメージングもぐりさんは、付近をキョロキョロし、川の中からスイカ大の泥岩を拾い上げ、

ワタクシのところまで持ってきてくださいました。

「こんなのに入ってるんですよ。割ってみてください(^ ^)」

ワタクシの予想とは全く違う、とても脆い泥岩の塊でした。

端から慎重にスライスしてゆくと、チラッと貝の破片が見えました。

「ある...確かに、この中には何かが入っている(+∀+;)。。。」

ドキドキしながら細かくしてゆきます。

さらに大きい破片が出ました。直線的な雰囲気、

そして、とうとう貝とわかる化石が登場しました。

「もぐりさーーん(+∀+)!!!ありましたよーーーっ !!

「あぁ、これは間違いないですね(^ ^)よかった」


この化石に出会うのに何年かかったことでしょう…。

35mm

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40mm
うっすらとですが、キヌタレガイ特有の放射肋がわかるでしょうか。
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しばらくすると乾燥してヒビが入ってきたので

慌てて木工ボンド水に漬け込みました。


マーベラスもぐりさん、本当におありがとうございました!!








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by motoronron | 2016-02-03 23:59 | 三笠 | Comments(12)

6月末

apogon2さんとK師匠様さんのお供で、またまたポンポコ川に行きました。

詳しくはコチラ→『化石の遊歩道-2nd Albian巡検-』


前回とほぼ同じ地点をさらに丁寧に見て歩きます。

たたでさえナイナイの川なのに同じところ見るなんてと思いますでしょう?

でも、出ちゃうんです(+∀+;)!!

K師匠様さんは川に降りてすぐに露頭から状態の良いアナゴードリセラス・サキヤと思しきアンモを採取。

apogon2さんも今後を期待させる貴重な破片を発見されます。

ワタクシは無駄に頑張って露頭に登り、ノジュールを掘り出し割ったりしたのですが、スッカスカー。

結局、お二人の割り跡をハイエナしてみたり恵んで貰っちゃったりして歩きます。

まもなく終了時間だというのに、小さな小さなサメの歯をひとつ採取しただけです。

「さて、そろそろ上がりますか…(^ ^)」とapogon2さん。

ワタクシは未練がましく二枚貝密集をポカポカ!!!!

ワタクシ終盤に何か採っちゃうタイプっ(+∀+;!!ポカポカ!ポカポカポカ!ポカポカ!ポカポカ!!!!

「んあ゛っ…!! Σ(+∀+;)今、なんか飛んだ。」

母岩には薄い骨の組織の様なものが見えています。

その横にはシワシワとツブツブの雌型。

「こ、これってもしかしてしてのプチコダス系っ(+∀+;!?

慌ててバラバラになった破片を集めてみます。

「おぉ~、なんとかなりそう~。でもどう見てもプチコではないですね」

御二方をお待たせしているので、慌てて母岩を小さくして背負いました。

「何か採れた(^ ^)?」

「え~と、また謎化石です(+∀+;)」

「そう…(^_^;)。。。」


クリーニング中ですが、その謎化石がコチラ。

アルビアンさんに見て頂いたところ

「ギンザメの歯板じゃないかな~。前に僕も穂別で採って博物館に寄贈しましたよ」とのこと。

北海道サメの歯マスター凄すぎますね(+∀+;)。




7月上旬

Ryoさんと午後からハクション別川を歩きました。

駐車場にはすでに1台のステーションワゴンがありました。その真横に車を止め

「ん~、ドコに入ったんでしょうね。もぐもぐ。困りましたね~。もぐ。これから採取地を変えるわけには行きませんしね〜もぐもぐ」

と、お弁当を食べながら話していると、遠くから涼やかな鈴の音

しばらくして「カラーン….。カンカンカカン」という、もの凄く聞き覚えのある音が。

(+∀+;ま、まさか…K師匠様さんなの??」慌てて車外に出ます。

いつもK師匠様さんとapogon2さんが携帯している、超硬の炭鉱ドリルの刃を落として作ったという

特製の鉄棒の音です。石を起こしたりタガネにもステッキにもなる優れものです。

時折、K師匠様さんは、その棒を引きずって歩き、先程の様な断続的な音がするのです。

しばらく川を見下ろしているとカーブの向うから大きな袋を二つも抱えたK師匠様登場!!

力強く急なコンクリートのスロープを上がってこられました。

「なんだ。もとろんさんか、誰が手を振ってるのかと思ったよ」

「あの…apogon2さんは?」

「今日は一人で笹採りだ~」

「んえ゛っ(+∀+;!!??

たしか、奥様から「一人では山に行くな」と厳命が下されていたはずなのですが...

「川は山じゃないし、化石じゃなくて笹採りだし~(^ ^)v!

という解釈なのかもしれません(+∀+;)ウ~ム。


「今日はドコ行って来たのさ?イイの採れたかい?」

「あ、ワタクシ達はこれからなんです〜」

「なに...これから採るのかい...!?」

「え、えぇ....まぁ....(+∀+;)イロイロアリマシテ」

しばらく立ち話をして、2時頃入渓。

本流の石溜まりにノジュールはチラチラありましたが、レフト系の沢では小さなゴードリ

コスマチ、プゾシアくらいで、まともなアンモは採取は出来ず、

5時を過ぎ、さすがに暗くなって来たので戻る事にしました。

本流の石溜まりをもう一度チェックした際、ワタクシはサメの歯をゲッチョしました。



7月上旬

アルビアンさんとアンキロさんのお誘いで、ワタクシが良く知るいゃ、全く何も知らなかった分かっていなかった分かってあげられなかったすれ違っている事にすら気付けなかった出来る事ならばもう一度出会った頃に戻って始めよう少し離れている間にキミの魅力をあらためて感じたんだ虫が良過ぎると思うかもしれないが頼むっ!!お願いだ!!この通りだっ!!すまんっ!!......チラッ...チラッ。ダメ?どーしても?もぅ〜土下座でもなんでもするから〜ぁん!!お願いお願い系の産地に連れて行って頂きました。


詳しくはコチラ→『お知らせ 三笠市立博物館特別展 穂別博物館』

数年前、ボンクラゲなワタクシが見て「ココは何も無いね〜っ(+∀+)ハハッ!!」と判断した露頭ですが、

超ベテラン様が掘るとあら不思議!! 化石がザクザク登場します。

湿り気を帯びた柔らかめの泥岩層からは青白い虹色系のモスモスした小さなアンモをはじめ、

魚類のパーツ、ウロコ、二枚貝、巻貝、琥珀、植物…続々と出てきたのです。

そして、この層には多くのサメの歯が含まれていたのです!! 新産地発見でしょうか!?

ここでもワタクシは何本もの歯を飛ばし放題!! 砕き放題!! 置き忘れ放題!! と好き放題のフリーダムボーイ

「それ、珍しいと思いますよ~(^ ^)!」と教えて下さった歯も帰宅後粉砕

とりあえずマシなものを少しクリーニングしてみました。

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数日後、同じ産地に行きました。

詳しくはコチラ→『アルビアンのブログ2-北海道 夏の化石採取二本立て-』

ところが...驚く事に歯が全然出てこないのです(汗)!

ほんの僅かのズレなのかもしれませんし、あれは極薄い密集層だったのかもしれません。

暑い夏の日差しの下、3人で露頭にへばりつき朝から夕方まで採取し、まともな歯は12本。

けれど、化石採取の難しさと面白さを実感できました。


帰りしな、最近おなじみポンポコ川に寄りました。

そこで、ワタクシはサメの歯を2本、よ〜く砕いてから採取してみました(涙)。もぅヤダ...。

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↑奥に副咬頭がチョンとついてます。


ん~…こうして並べて見ると、どれもみすぼらしく恥ずかしいでした(#+∀+;)。









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by motoronron | 2015-07-13 21:14 | 三笠 | Comments(22)
5月下旬

apogon2さんとK師匠様さんが、三笠ポンポコ川巡検に誘って下さいました。

アルビアンの化石が採取出来る川として、また、下流域のチューロニアンでは
リヌパルスというハコエビの化石が産出することでも有名です。
札幌から三笠へ向かった場合、最も近い白亜紀化石産地ですし、
甲殻類好きとあって、化石採取を始めた頃のワタクシ達がまず訪れた川ですが
ワタクシ達の採取能力は乏しく、おまけに行く度に作業中だったり
道が悪かったり、歩けた日も殆ど化石は採れませんでした。
気になるけれど、ドシロートにはハードルが高過ぎる川...。
結局、年に1度本流をチラ見する程度で、すっかり足が遠のいてしまったのでした。

今回も、自分がアンモナイトを採れるとは思えませんでしたが
ベテランの御二方の後ろをついて歩けば、凄い瞬間に立ち会えるかも...という期待がありました。

朝から晴れ、風も適度にあり気持ちの良い巡検日和です。
1年ぶりのポンポコ林道、状態は割と良いのですが
それでも車の腹を擦る嫌な音が足元から聞こえて来ます。
前を走るapogon2さんの車のマフラーが地面に深い溝を掘ります。
本当は出来るだけ奥へ進みたかったのですが
随分手前で我々の車では通れないぬかるみが出現してしまいました。
前回のモイモイの件もありますから、あまりムリをせず
少し引き返して川に降りる事になりました。
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小沢を抜けると、明るく広い川の流れに沿って風が吹いていました。
化石が少ないアルビアン、あまり期待出来ないと思っていても
心地良さから自然と期待感が湧いて来ました。
まず上流へ向かいました。石は沢山あるのですが、化石がありません。
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「...ぅう~(+∀+;)。。。ナイナイナイナイナイナイ…超ナイナイナイナイナイナイ!!やっぱしポンポコはナイナイナイナイ!!」
早くも期待感がへし折られるワタクシ。。。
あまりに採れないでウロウロしているワタクシを見かねたK師匠様さんが
パンパーンと大きな石を割り、保存状態の良いヤーディアを下さいました。
最近、ワタクシが気にしている二枚貝のひとつです。
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トリゴニアを叩きまくった末にバラバラにして涙するワタクシの側で
apogon2さんとK師匠様は黒光りする美しいアンモを採取されていました。
「ス、スゴイ…(+∀+;)!異常巻きかしらん?やっぱしあるんだ~。」

いつも、力強いK師匠様さん
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K師匠様さんは時折ヨモギの葉をプチプチと採りながら
20数年前、お兄様とこの川を歩いた時の想い出や
化学合成二枚貝の密集を発見した時のお話をして下さいました。
これまで、ワタクシのポンポコ川への興味は、リヌパルス、化学合成貝類、アンモナイトの順でした。
まさか、その重要な産地を発見された方と御一緒する日が来るなんて思いもしませんでした。
機会を与えて下さったapogon2さんに深く感謝しています(+∀+)!!

横沢もチェック
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「広くて気持ちの良い川ですし、化石採取じゃなければ最高ですね(+∀+)」
「ホントだね~(^ ^;)。いや〜、やっぱり難しいね」
apogon2さんとそんな話しながら、のんびり歩きます。

午前中は大きな発見も無いまま終了。昼食後は下流に向かって歩きます。
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ワタクシは、割る石が無いので、とにかく化石の入った石を片っ端から割ります。
二枚貝の破片やサンゴが覗く、やや脆く粗目の砂岩がありました。
このタイプはサメの歯もありそう...と細かくしてゆくと、スクアリコラックスが出てきました。
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apogon2さんとK師匠様さんに見て頂きます。
「ん〜、確かに歯だな〜」
「鋸歯がみえてるね」
「…(+∀+#;)やった……」と、今日の目標達成気分。
欲を出して、さらに叩くワタクシを残し、お二人はさらに下流へと歩いて行かれました。
キレイなサンゴが…大きめの巻貝が…と叩いていると、本当に2本目が出て来ました。
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随分細くて小さいですが、ハッキリと条線が見えています。
「よし、これで十分〜」とお二人を追いかけます。

大きな石をひっくり返しているapogon2さんに近付き
「ふたつめのサメが出ちゃいま…」と、言いかけた時
その大きな石の端に円盤状のものが付いているのが分かりました。
「そ、それ...って(+∀+;)! もしかしてアンモですか!?」
「う~ん、どうなんだろうね。はじめ石かとも思ったけど、ココからつながっているんだよね」
apogon2さんは、丁寧に余分な石を落とし、リュックからタガネを取り出し慎重に割り始めました。
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この川で、このヌンメリツルンとした背中…ワタクシにはアンモノセラタイテスにしか見えません。
apogon2さんも確信があるからこそ、ここまで慎重なはずです。
登場の瞬間の映像を頭の中で幾度も繰り返しながら、固唾をのんで見守りました。
亀裂が入り始めると、その時は思ったよりも早く、あっけなく訪れました。
パカンと開いて外れた円盤状の石には紛れも無い渦巻きが、
「……Σ(+∀+;)!!!うぁっ!!!!!!!」
「やったーー'(゚∀゚∩ !!!」とapogon2さんは歓声を上げます。
あまりに見事な出現にワタクシはアワアワアワアワ…するばかり。
「いゃ~、震えがきちゃった(^ ^;)」
K師匠様もやって来られ「おぉ〜! これは、いいんでしょ!!」
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一目で20cmオーパーと分かる圧倒的な存在感。
これまでの辛さの分を一気に取り戻して余ある素晴らしすぎる成果でした。
大きな感動を噛み締めつつ、普段同様、静かに化石を新聞紙で包むapogon2さんの背中からは
喜びが溢れて感じられました。


これ以降、一同足取り極めて軽く、口数も多くなり
自分が採ったわけでもないのに、ワタクシまで浮かれ気分のまま楽しく巡検を終えたのでした。

帰宅後、早速、アルビアンさんにサメの歯を報告をしました。
写真を御覧になって、即スクアリコラックスとクレトダスと同定され
続けて詳しい説明もお送り下さいました。
クレトダスはおそらく隠れている部分に副咬頭があるとのことで
クリーニングをしてみると、はたして針先の様な副咬頭が現れました。
いつも的確なアドバイスを下さり本当にありがとうございます。
どちらも、お世辞にも保存が良いとは言えませんが
ポンポコ川で初採取のサメの歯です。嬉しい標本となりました。
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貴重な体験をさせて下さった、apogon2さん、K師匠様さん、おありがとうござまいした〜(+∀+)!







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by motoronron | 2015-06-23 17:25 | 三笠 | Comments(32)

前回のテキサナイテスの記事には沢山のコメントを下さいまして

本当にありがとうございました〜(+∀+)!!



5月中旬

apogon2さんとK師匠様に連れて行って頂いた、三笠モイモイの沢を2日後、Ryoさんと再訪しました。

連日の雨、この日も小雨が降る薄暗い昼下がりで入れる沢は限られていました。

前回未見のモイモイ最下流とハクション別川との合流付近を歩くことにしました。

小沢を伝って本流に出ます。人が歩いた形跡はありませんが化石もありません。

川底の大ノジュールの端をいたずらに叩くと脈に分断されたゴードリが割れて出て来ました(涙)。

「なんだか、思ったより化石が少ないですね~(+∀+;)」

「最近、石が少ないのにも慣れてきたよ…」

「す、すみませんね〜…(+∀+;)。。。」


おや、急に割り跡が増えた様な…と思って顔を上げると見覚えのある露頭。

あっと言う間に前回歩いた地点に到達してしまいました。

折り返して、橋をくぐりハクション別川に近付くと、昨年のものと思しき割り跡が散見されました。

とにかく石が少ないので誰かの割り残しをさらに細かく砕きながら歩きます。


少し遅れてRyoがやって来ました。手に幾つか石を抱えています。

「何か採れましたか?」

「ん~。割っちゃったけどテヌイとなんかよく分かんない歯」

「歯ですか!? スゴイじゃないですか〜!」

「たぶんだけどね~。見た事無い歯だよ。少しギザギザしてる感じよ」

「ギザギザッ!?鋸歯があるんですか?」

「ほら、ココんところ…右端に」

「ん~?ん~…(+∀+;)?? 言われればそんな気もしますが…ちょっとよく分からないですね。でも、歯には間違いないです。帰って顕微鏡で見てみましょう」


賢明な皆様はコレが何であるか既にお気づきですね(+∀+;)。。。


インターの抜け殻…。

破片や雌型はよく見かけますが肝心の御本尊には出会えません。

川岸や露頭から、ひと抱えもある大きなノジュールをいくつか抜き、汗だくで割りましたが、

全て細かい化石が寄って付いているだけで中は空でした。


黒い雲はさらに厚みを増し、3時前にも関わらず暗くなってしまいました。

何も見つけられぬまま国道に到着し終了。たった2時間の採取でした。



帰宅後、Ryoさんが採取したサメの歯を観察してみました。

どうも凹凸はあれど、鋸歯には見えません。


「この下部のくびれはなんでしょうね...? 歯根は....歯根…?くびれ?

ハッ!!!……Σ(+∀+;)。。。。。こ、これって…これって…もしかして!!?ズコーーーッ!!



「Ryoさ~ん、なんだか分かりましたよ~! この歯は、こう見るのです」

90度回転させて差し出しました。

「ぅん~?」

「これは、キクザメの一種だと思います。下のボンヤリと白っぽい部分が歯根で、Ryoさんが鋸歯っぽいと言っていたのは歯根との境目です」

「じゃ、縦横違うの?」

「そうなんです、キクザメは横長の歯なんです」

「なんだ~。私の中ではサメの歯ってキバみたいなイメージだったんだよね~」

「ワタクシも最初に鋸歯と聞いてしまったので、つい縦長と思い込んで見ていました」

「分かっちゃうと、こうとしか見えなくなるね(笑)」

「たしか、キクザメは珍しい歯だったと思いますよ。Ryoさん大発見ですね〜(+∀+)!!」


キクザメと言えば…と、以前、三笠市立博物館の加納さんから頂いた論文を読みます。

『北海道上部白亜系蝦夷層群(サントニアン階)から産出した,北太平洋地域で初産出となるキクザメ目サメ類Echinorhinus属の歯化石について』(金子正彦・藤本艶彦・加納学)


要約すると…

・これまで国内でキクザメ化石の報告例はなくサントニアンのキクザメは最古。

・北太平洋地域で古第三紀以前のキクザメ化石の報告はない。

・論文掲載の標本は17.6mmで白亜紀で最大級。国外での多くは数分の一サイズ。

(2012年現在)


「掲載されている写真と比べると若干形が違う様ですが、キクザメの一種で間違いなさそうですね。Ryoさんのは16mmくらいなので、かなり大きい歯の様です」


すぐに、アルビアンさんと加納さんに写真をお送りして見て頂きました。


<アルビアンさん>

「見てすぐキクザメだと断定出来ました。三笠産、もしかして初発見かも。ノジュールからというのもレアです。私はノジュールからは羽幌のサントからでした」


<加納さん>

「砂岩ではなくて、泥岩ノジュールからですよね?いろいろな意味ですごいですね。私が知る限り蝦夷層群で3個目ということになりますか」

加納さんはこの後も詳しい御説明を沢山下さいました。おありがとうございます。


アルビアンさんが羽幌で採取されたのを加えると、Ryoさんのは4例目ということになります。


「Ryoさんの発見は初産出!!とはなりませんが、三笠初の様ですし素晴らしい化石ですよ(+∀+)」

「う〜ん、粉々にしなくて良かった~...かなり叩きまくったからな~(笑)」

「たしかに...。叩き跡もスゴイですし、相当キワドイ位置に入ってましたものね...(+∀+;)」







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by motoronron | 2015-05-24 11:10 | 三笠 | Comments(40)
毎度、トートツではありますが(+∀+;)UPします〜。

昨秋、アルビアンさん、アンキロさん、スーパーモグリさん、
Macrowavecatさん、ZX9-Rさん(コニャニャチハ順)と

皆様が巨岩と格闘し素晴らしいアンモを採取しているのに、
ワタクシはノジュールすら見つける事が出来ません。
「あっ(+∀+;)!!化石の入った岩がっ!!」と思って叩いていると、
後ろからやって来たハイパーモグリさんに「ん〜...そういうのにはあまり入ってないですよ...」と
憐憫の眼差し200%で言われちゃうジュウシマツ(涙)。
泣きながらウロウロ彷徨うばかりのボヘミアンバカボンラプソディ...。

終了間際、地中に埋もれかけた大きめノジュールをやっとこ見つけ、
ポンポコ割っていると...ちょっと大きめのアサヒガニが出てきました。
石があまりに大きいので小割りしようと思ったのですが、
皆様に「それ以上もとろんが割ると粉砕してしまうぞ」と暗に止められ、
母岩つきでお持ち帰りしました。
クリーニングと分離も無事完了し、残った石はしばらく部屋の隅に転がっていたのですが、
お正月の大粛清時「もひとつくらいカニッコ入ってないかしらーん(+∀+)?」と
軽い気持ちでガンガン叩いていると....出てきてしまったのです。
「Ryoさ〜ん(+∀+;)!!で、でたでた...ホントにカニが出ちゃいました〜!」
「え〜スゴい〜、やったじゃ〜ん!!」
「このノジュールは"かに玉"だったんですね」
「前のカニより一回り小さいね」
「出て来たのは嬉しいのですが...真っ二つになって泣き別れちゃいました....」
「すぐ壊すんだから〜。頑張って」

殻が割れて化石化したためか段差があり、そこから泣き別れてしまった様です。
途中の作業は端折って....。ハイッ!!「かに玉」追加一丁上がりです(+∀+)!!

3.5cmx2.7cm
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by motoronron | 2014-03-21 12:33 | 三笠 | Comments(24)
「あ~あ!!! 最終日になっちゃったよ~…」明日からまた出張とあってRyoはナーバスになっています。
「それに…もう、お昼なんですが…(+∀+;)」
「どうすんのよ、ドコ行くのよ」
「...やっぱり近場でしょうね」
「当別はイヤよ」
「当別は雪が多くて、とても採取出来ませんよ。やっぱり三笠でしょうかね…。あ、美唄はどうですか(+∀+)!? 三笠と同じ位の距離です。まだ工事中でしょうが、かえって好都合かもしれませんよ」
「去年は土砂降りで全然見れなかったもんね。よし、美唄の下見に行こう!! お弁当ヨロシク!!」
「了解で~す(+∀+)」
ワタクシは、ゴボウ、小エビ、レンコン、ネギ等で「かき揚げ弁当」を作りました。

冷たい雨が降る中、出発しました。
「今までで一番暗い日だね」
「気温も低いですね」
「美唄は何が採れるの?」
「降りる予定の所はサントニアンですから、おなじみの化石です。そして、上流に向かってどんどん古くなってゆきます。とは言え…そこは数Km先ですから、とてもセノマニアン、アルビアンゾーンまでは行けません。車で行けると良いのですが当分難しいでしょうね」
「工事は進んでるんでしょ?」
「ええ、航空地図を見る限りは続けている様です。ただ、あの調子だと開通するのはいつになるか分かりませんね」

12号線沿いの美唄の街並はさびれた印象ですが、JR沿線には住宅地や
ショッピングセンターがあります。その中を抜けて川の上流を目指します。
ダムに近付くにつれ家は少なくなり廃屋が目立ちはじめます。
いくつかは雪ですっかり屋根が落ち倒壊していました。
「オシャレな家もあるな~、壊れてなかったら、あんな家に住みたいよね」
「きっと冬は寒いでしょうけど、イイですよね~」
木や枯草に埋もれてコンクリート製の炭鉱施設も見えます。
「あ~いうの家の横に欲しいな」
「全く使い道の無い巨大なオブジェですね(+∀+;)」
「ピシッと作らないで!!もっとサビて崩れた感じにして、って注文するの」
「(笑)良いですね。な~んにも無いトコに引っ越したいですね~」

ダムが見えて来ました。
「あっ!!」
「あっ!!!」
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「…(+∀+;)。。。はれ~…。まさか、こんな手前で封鎖されるとは…」
「なんだよ~…」
「ここからですとポイントまでは4km弱…厳しいですね…そもそも業者の車が沢山で入れて貰える雰囲気ではありませんが」
「プレハブ撤去してる最中だし、今日が封鎖の日だったんだね」
「つまり、昨日か明日来れば良かった…というコトでしょうか(+∀+;)?」
「アタシ達こんなんばっかりだな~…」

仕方なく横沢に降りてみました。
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「ん~…石炭。とにかく石炭です。登川層ですかね」
「植物化石というよりは"石炭"だね。で、どうすんの?」
「時間的にも距離的にも三笠に行くしかないですね」

残念ながら今年も美唄での採取は叶いませんでした…。
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陽は陰り、一層うす暗くなって来ました。
三笠「追いかけてクマー!!の沢」は増水して、とても入れそうにありません。
ひとつ奥の「アッチャッチーの沢」へ...。
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進むにつれ、どんどん暗くなり、ライトを点けても路面状況がよく見えません。
林道は降り続く雨と凍って溶けてを繰り返したため酷くぬかるみ、
思わぬ方向へハンドルがとられ、スーッと谷へ近付きます。
幾度も車底を擦り、ヒヤヒヤしながら進みましたが、
路面が大きく抉れた箇所にぶつかってしまいました。
「これはワタクシの車では越えられません。ここで食事をしてから引き返しましょう」

深い谷川、日暮れかと思うほど暗い林道脇で時折みぞれの混じる雨を眺めながら
お弁当を食べます。強い風が吹く度、黒々とした山の輪郭が歪みます。
陰鬱な景色は突然視界に熊が現れる妄想を掻き立てます。
そういえば、去年、美唄の後に行った「コテージの沢」で熊に吠えられた時も
こんな雰囲気だったな…とつい考えてしまいます。
「…林道、思ったよりヒドかったですね」
「ん。そうね、レンコン美味しいな~。おっきいアナゴーのカンピン採る予定だったのにな〜」
「本流は諦めて少し戻って、前回降りた横沢にしましょう」
「やっぱゴボ天が最高です…いいよ~でもあそこ出るかな~?」
「小さい沢ですから沢山は無いでしょうけど...ひとつふたつ採れますよ。下流へ行ける所まで行った後、上流側の砂防の上がどんな感じか見ましょう。きっと今日はそれで時間いっぱいです」

ポイントへ移動し、Ryoが着替えている間、辺りをうろつきます。
水たまりには厚い氷がはっていました。
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細く狭い谷に降りて行きます。以前よりも倒木が増えて乗り越えるのにひと苦労です。
「下に来るとますます暗くて見えませんね~」
初め全く化石が見当たりませんでしたが、中程まで降りて
ようやく土に埋もれた大きなノジュールをみつけました。
ハンマーを振るおうにも狭いので、うまく体勢をとることが出来ません。
無理な姿勢で何度も叩かなければならず、すぐに汗が噴き出して来ました。
おまけに石が硬くなかなか割れてくれません。
「壊れたイノセラが多いですね」
「そうみたいだね~。割れないヤツ、この片に置いておくから割っておいて~」Ryoは先へ進みます。
コートを脱ぎ、フリースのファスナーを下げ、汗だくになって片っ端から割るのですが、
暗いので、いちいち石に顔を近付けて、しばらく注視しなければ化石の有無がわかりません。

流れが極端に細くなり、倒木が折り重なって進めないところまで降りました。
折り返す途中でみつけたノジュールからはプゾシア、ゴードリセラス、テトラゴニテス、ダメシテス、エゾイテス、そして奇麗なイノセラムスが出ました。
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車に戻った頃には、すっかり暗くなっていましたが、
砂防の上へ登り化石の産出をチェックし、この日の採取を終えました。
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約一時間、山にお弁当を食べに来ただけの様な日でした。
"パチン"とゲートの鍵を締めると「今年はもうここに来ないんだ…」と少し淋しくなりました。
雨が雪に変わるころ、林道を出ました。

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帰宅後、大きなノジュールをガンガン小割りしていると、ピカピカの異常巻きが覗きました…
(+∀+;)ナニモノ?
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by motoronron | 2013-12-12 21:32 | 三笠 | Comments(31)