ブログトップ

化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

カテゴリ:夕張( 25 )

Ryoさんお休み2日目


今年3度目のダイスキノ川です。

1回目は、1月2日

2回目は、3月30日

前回は、まだまだ雪中採取でしたが、溶け出すと早いものです。

最近は雨もなく林道の状態も乾いてすこぶる良好。

荒れて通行不可になることの多いスキスキノ川への山越えルートも問題無い様です。

e0290546_16000714.jpg


川はやや水量と濁りがあるも十分採取は出来そうです。

この日は、気温が異様に高く、ワタクシはTシャツだけなのに汗だくになってしまい、

時折、ザラメ雪でゴシゴシと肌を洗い、涼を取りながら歩きました。

e0290546_16020133.jpg


まだ時期が早いため、先行者の割跡も無いかわりに化石も少ないのが残念です。

今年は雪が少なかったからか、溶け方なのか、河原には昨秋積もった落葉がそのまま残っていました。


サンゴ・ウミユリ・アンモ・巻貝などなど…。

ワタクシたち好みの超コザ系。このまま愛でるタイプです。

e0290546_16031134.jpg
e0290546_16031317.jpg
e0290546_16031545.jpg
e0290546_16031793.jpg

青緑系の遊色が多いダイスキノ川では珍しい赤系
e0290546_16053680.jpg


やや大きめのテトラが3つほど入っている様です。

e0290546_16035964.jpg

殆どの水たまりにはカエルの卵があり、カップルもあちらこちらに…。


この日も天ぷら用にフキノトウを採って帰ります。

花の部分を抜き、魚介を詰めて揚げることを考えたので、シャケとホタテを買っておいたのです。

サクッとした食感の後、フキの香りの移ったホクホクのシャケや貝柱が美味しそうです。

きっと、オレンジと若い緑の色合いも綺麗でしょう。

熊本ではフキノトウの天ぷらを食べた事のなかったRyoさんも、

北海道に来てからは、すっかりお気に入りになりました。



ダイスキノ川にしては、随分と少ない成果でした。4kmも歩いたのに〜...(+∀+;)。

e0290546_16012076.jpg





[PR]
by motoronron | 2014-05-02 16:14 | 夕張 | Comments(2)

最近、なんともボンニュイな日々を過ごしており

皆様のブログへのコメントも滞り誠に失礼しております…(+∀+;)。



3月末、Ryoが短いお休みで帰って来たので、

久しぶりにダイスキノ川へ行ってまいりました。

年明けに訪れた頃は、さすがに雪も多く、温泉湧出ゾーンから上の流れは

細くなり消えていました。その時は採取初めにして

ダイスキノ川初のテキサをゲッチョ(+∀+)!したのでした。

e0290546_19095012.jpg


それから3ヶ月近く経ち、入口までの道には除雪が入り、すっかり溶けていました。

雪原の表面も溶けて硬いのですが、すぐに踏み抜いてしまい

"つぼ足"で、ヒーハーフーハー(+∀+;)川へ向かいます。

「は、はやく、川の流れへ下りましょう…」

歩くだけで体力の殆どを使ってしまいました(涙)。

川は真冬に比べ増水し、やや濁ってはいますが歩けない事はありません。

ちょっとした難所も雪の上を歩くよりは、ずっと楽です。

e0290546_19112612.jpg


硫黄泉ゾーンは2カ所あります。

水温が高ければ真冬に野湯を楽しみたいのですが、残念ながら冷泉です。


林道沿いの露頭では雪崩が多く見られました。

e0290546_19104502.jpg

朝から降り続く雨はみぞれとなり、じきに雪へと変わりました。

状態は悪いですが、こんな大きなフィロパキを採取したのは初めてです。7cmあります。


Ryoはハイファントセラス・オシマイと思しき化石を採取。

いつものスタート地点である大きな砂防ダムを越え橋の下を潜り、

プゾシア、インター、ハウエリが出る横沢を過ぎたところでタイムアップ。

水量も多く岸も川底も見えません。4時半頃川を後にしました。

e0290546_19130132.jpg



翌日、Ryoのお休み最終日、大量のサンドイッチを作り、モーライへ行く事にしました。

しかし…家を出る直前、Ryoが「ハンマーが無い…」と言うのです。

どこを探してもありません…。昨日、ダイスキノ川へ忘れて来たようです。

Ryoは「わたしの不注意だから取りに行かなくてもいい」と言うのですが、

高価なエスティングのハンマー。しかも円安が進み買った頃の倍近い値となっています。


「夕張川は昨日よりも水が少ないですね。雪解でこの水量ですから、

きっとダムを閉じているんでしょうね。もし、帰りに時間があればナンブーを見て行きましょう」


はたして、ハンマーはRyoが着替えた辺りに置いてありました。

「ウェーダーが水漏れしてビショビショで着替えに一生懸命だったんだよね~」

「シーズン本番なら誰かが"お持ち帰り"してたかもしれませんね」

雨の中、サンドイッチを食べながら、しばらくボ~ッと風景を眺めた後、

ダイスキノ川下流から~中流にかけての漸新世「幌内(ぽろない)層」を見る事に。

e0290546_19151847.jpg


e0290546_19145371.jpg

流れに降りると、橋桁にセッケイカワゲラ(雪渓襀翅)がとまっていました。

子供の頃、雪上を歩くこの虫の写真を見て、とても美しいと感じたものです。

おおよそ生物のいない厳寒の雪原の上を極小の虫がさまよい歩くのを想像し、

何とも言い知れぬゾクゾクする様な感覚を覚えたのです。

雪遊びをする時は必ず探していましたが、一度も出会った事はありませんでした。

思えば、その頃、ワタクシが住んでいた町には幼虫が育つのに適した冷たい川など無かったのでした。

化石採取を初めてから、こんな風に忘れていた過去の記憶が呼び起こされる事が多くなりました。

このセッケイカワゲラ、氷河期の生き残りで、低温に適しているため、暑いのは苦手だそうです。

手のひらに乗せて長時間観察していると死んでしまうでしょう。

e0290546_19150422.jpg

さっそくRyoがスナモグリの爪の入ったノジュールを見つけました。

ワタクシは状態の悪い二枚貝をいくつか…。対岸の露頭の方がありそうなのですが、

長靴では渡れず見る事が出来ませんでした。


数百メートル上流に大きな露頭が見えましたが、こちらも流れが深く辿り着けませんでした。

4~5km上流は白亜紀ゾーンなので、転石が無いか探したところ、

8cmほどのゴードリセラスを見つけました。縫合線がパイライト化して美しいです。

その後も幾つかアンモ入りのノジュールを見つけ、夕食用に小さなフキノトウも採って上がりました。



4時を過ぎても、まだ明るいのでナンブーへ向かいます。

案の定、水は少なく石が沢山見えていますが、普段、殆ど水の流れがないため、

河原はコケと泥に覆われ石の区別はつきません。

e0290546_19172102.jpg


対岸の大露頭へ向かいます。


滑らぬ様慎重に歩いたのですが結局水没してしまいました。

辿り着いた露頭は上から下まで幌内層でした。幌内層は高確率で化石が入っているのに、

ここは化石があまり含まれていません。

「ぅう...苦労して辿り着いたのに…ココはポロナイナイナイノ層でしたか~...(+∀+;)」と、

ガッカリしながら露頭を移動していると、こんなモノが…。

「えっ….!?うそーん(+∀+;)....!!??幌内層って、こんなのも出るですか!!??」

まさかのアサヒガニの出現に我が目を疑いました。


ドロドロになって、やっとの思いで露頭を登りきり、橋上で欄干によりかかって一休みしました。

遠くでRyoが河原にしゃがみこんで石を叩いているのが見えます。

ナンブーの町はすっかり寂れ、雪に押しつぶされた廃屋が目立ちます。

「昔、両親に連れられて、ここへも買い物に来たんだろうな…」と、

少しも残っていない記憶を懐かしみました。


近くの廃屋のカーテンのない窓に夕方の鈍い光が低く差し込み、床の一部を照らしました。

もう誰も帰ってこない閉め切られた部屋の空気は今ひっそりと対流を始め

同時にスローモーションの様な緩慢さで時も動きだしてる気がしました。

淋しいけれど悲しくはない、むしろ幸福な感じもするな...などと考えていると

フゥフゥ言いながらRyoが上がって来ました。

「お疲れさま~」

「あぁ、疲れた…。あっち、なんかあった?」

「露頭は幌内層で化石は少なめですね。ところで、Ryoさん、これ何に見えます?」

「…ん~…カニ?」

「やっぱりそうですよね~(+∀+)!? 最近、カニづいてますね(笑)そちらは?」

「一応、ポリプチの入ったノジュールみっけた」

「おぉ〜...大きいですね」


「夕食はRyoさんの浜松土産の丸アジの干物とフキノトウの天ぷらですよ」

「うわ~美味しそ~(^ ^)お腹へってきた」

「それにしても、思わぬ収穫があって良かったです」

「私がハンマー忘れたおかげだね~」

「えぇ...まぁ、たしかにそうなんですけどもね...(+∀+;)。。。」



3.9cm

e0290546_19191944.jpg

これまで採取した白亜紀のアサヒガニに比べ、縦に走る背中の稜線が目立ちます。


長いトゲも特徴的です。

e0290546_19193006.jpg

ハサミ部分は欠損していますが、腕部分は折り曲げた状態である様です。

雌型となっている逆側も保存してあります。

e0290546_19193530.jpg
幌内層から産出するという、テシマムカシアサヒガニRadinina teshimaiと思うのですが、

間違えているかもしれません….(+∀+;)。

御存知の方がいらっしゃいましたら御一報下さいませ。。。


<追記>

M笠H物館のK様さんより「Radinina」は「Ranidina」の誤りではないか...。

という御指摘を賜りMしたのでズババッ!!と修正致Sます。おありがとうございます〜(涙)。

私が参考にした「学生版・日本古生物図鑑」はMスプリントと思われMす。PんPん(+∀±)!!

正しくは、テシマムカシアサヒガニ(Ranidina teshimaiです。






[PR]
by motoronron | 2014-04-05 19:39 | 夕張 | Comments(22)

あけおめことよろほにゃにゃちは~(+∀+)るんっ


今年のお正月も"おせち"作りで幕開けました。ひ~こら(+∀+;)。

午後から望来へ行こうと思っていたのですが、後片付けに手間取り夕方になってしまいました。

仕方なく、Ryoさんと物置に積み上げられたプラコンテナの化石整理をしたり、

数年分のノジュールを割ったりしました。


とても1日では終わらず、数日間、朝から晩までコンコンコンコン…でした。

すぐにバケツはイッパイになるので、窓からドドドザ~ッと捨てるのです。

春、どんな状態になっているか楽しみですね(+∀+;)。


超々々ド素人時代に集めたノジュールですから珍しいモノは出て来ませんし、

殆ど廃棄しなければならない破片ばかりですが

「あ、こんなの採ってたんだね~」とか「持ってないと思ってましたが採取してたんですね~(+∀+)!!」

と、小さくともウレシー発見もいくつかありました。


今日は、そのうちのひとつを…。


これまで何度となく登場した夕張ダイスキノ川に初めて訪れた時に採取した化石です。

今回コンテナをチェックするまで、すっかり忘れていました。


2011年5月中旬

e0290546_01555131.jpg
雌型がシンメトリーに見えず、最初は二枚貝密集かと思っていたのですが、

なんとなく違和感があります。


破損した殻の間にあるのは、もしかして腕骨の名残??


母岩を細かく割ると幾つか本体が出て来ました。


「もしかして…腕足類の密集化石だったのかしらん(+∀+;)!!??」とテンション上がりMAX!!

母岩は柔らかく脆い砂岩です。サントニアンのダイスキノ川ではあまり見かけないタイプです。

新生代の幌内層の雰囲気とも違います。横沢にある函淵層から?

いずれにせよ、以来、一度も出会えず残念です...。


「似た様なモノを持ってますよ〜」「これは○○ですよ〜」といった情報を超募集ちう(+∀+)。

e0290546_01554776.jpg





[PR]
by motoronron | 2014-01-09 02:12 | 夕張 | Comments(22)
Ryoさんお休み2日目。

前日からの雨は降り続け、そのまま朝を迎えてしまいました。
「…雨がやみませんが、どうします(+∀+;)?」
「行く。これくらい平気。一度くらいダイスキノ川に行っておきたいよ」
「林道の崩壊箇所が補修されていれば、山越えしてスキスキノ川にも行ってみましょうか」

幸いダイスキノ川は禁猟区。
ダイスキノ川沿いの林道を走り、スキスキノ川への道路状況をチェックするため奥へ進みます。
「去年に比べて全然雪がないね〜」
「ホントですね。家の周りがあの雪ですから山奥はもっとあるかと思いました」

参考画像 : 昨年同日・拙宅付近
e0290546_0183781.jpg

心配していた崩落ポイントが見えて来ました。
「一応、端は土嚢で直した様ですが、道はぬかるんでひどいですね(+∀+;)」
恐る恐る進みましたが車はスリップしながら斜めに走り、底をガリガリと土砂が擦ります。
「帰りが思いやられますね…」
どうにか難所を越えたので、この日はスキスキノ川で採取する事に。

駐車スペースそばの大露頭にはメートル級の巨大アンモの破片がいくつも入っています。
いつか、ここからマルッと大きな化石が出てくるかもしれません。
e0290546_0181083.jpg

流れに降りてすぐに骨化石を発見。裏にも臼状の骨が入っています。
e0290546_0174366.jpg
「前に来た時と様子が違います。石が動いていたみたいですね(+∀+)」
「よしっ!いくぞっ!!」

いつもに比べ多くありませんが、時折、コザコザ系ノジュールがあらわれます。
ワタクシが大きめのコザコザノジュールをバーン!と割るとバーン!!と沢山の金色テヌイが
砕けて飛び散り、ワタクシ、その場で崩れ落ちそうになりました(涙)。
「こっちは、イノコザリ(イノセラ片過多のノジュール)かな〜。なかなかピシッとしたイノセラは採れないね…」

e0290546_018211.jpg
「あれ?これはアナゴーの抜け跡でしょうか?」
「ココ出たっけ?」
「降りた所より下流がコニアシで、上はずっとサントです。東側にコニアシがあるので横沢から流れて来たのかもしれませんね。"サンコニアン"の沢は色々面白いモノが出そうで良いですね(+∀+)」

サントの普通種アンモナイトと巻貝や二枚貝を集めながら進みます。
山間を縫って近付いて来た霧がワタクシ達の周りに立ち込め、辺りは一層暗くなります。
そのうち、雨はアラレに変わり物々しい音を立てて枯葉を打ち、川面には飛沫が上がります。
e0290546_0174990.jpg

e0290546_0175878.jpg
「なんか出たよ〜。ちょっとトゲトゲしてるかも」
「たぶんシュードオキシベロセラスですね。パラソレノセラスというのではなかったかと…」
「裏に太めの抜け跡があるよ」
「まだ入っていそうですね。それにしても、久しぶりに見ましたね(+∀+)!!」
「いつ採ったっけ?」
「…2年くらい前に穂別で採って、帰って来たら袋に抜け殻しか入ってなかったのです(+∀+;)」
「(笑)じゃあさ、こっちは?」
「これはまた随分粉々ですね…。おっ…テキサですね!!」
「やっぱり〜、なんか知ってる背中だと思ったんだ」
「ダイスキノ川系で初のテキサです。やっぱりあるんですね」

倒木を登る際、前を歩くRyoが除けた枝をいきなり放し、ワタクシの顔面を直撃!!
あまりの衝撃と痛みにのけ反ったまま背中から冷たい川にドボン!! しばし水の中で悶絶。
冷たいわ、痛いわ、濡れて体が重いわ…。昨日に続き、また顔や口の中に怪我をしてしまいました。
e0290546_0175340.jpg

ワタクシがノジュールを小割りし、ネオフィロセラスを出しているとRyoがやって来ました。
「ね〜、コレ何?」
e0290546_018680.jpg
「肋の感じはインターっぽいですかね…厚みも随分ありますし」
「かなりグチャグチャなんだけど、どうする?」
「大きな破片はよく落ちていますが、巻いているのは初めてなので、一応、お持ち帰りして調べましょう。ヘソが少しでもあればラッキーですよ」

この後、Ryoが8cm近いテヌイ、ワタクシが大きめのコザコザノジュールを幾つか拾い、4時頃終了。
みぞれに濡れつつ、林道脇の小沢や露頭を調べながら車に戻り、熱いコーヒーでホッと一息。
冷たくなった歯にコーヒーがしみました。

e0290546_11282226.jpg

[PR]
by motoronron | 2013-11-24 00:35 | 夕張 | Comments(22)
めずらしく、本日、2度目のアップリン(+∀+)。

4月上旬、apogon2さんに教えて頂いた夕張の南の方
絶対ワザとの突然の放流に駆除されそうになりながら
なんとか持ち帰ったノジュールなどなど、ちょいと突いてみました。

(採取当時の写真)
やっと良さげなノジュール発見
e0290546_14213685.jpg

あ、なんか出ましたよ(+∀+)。。。殻も残っててキレ〜...
とか言っていたら...激雑炊満腹してきました〜(汗)おぼれちゃう〜!!
e0290546_14214820.jpg

帰ってきて洗うと、こんな謎のマークもありました、
e0290546_14273851.jpg
もしかして、これって...トゲアリトゲアルトゲトゲ系ですか(+∀+;)?
最初に覗いていた殻ありアンモに対して垂直方向に入っているので短いでしょうが、
はじめての初めて系にRyoと二人でテンション上がりMAX!!
アルビアンさんにも「ハイハントの可能性アリアリ」とウレシ〜お言葉を頂戴し...とりあえず放置。

昨日、お家軽量化ということで、パカパカ適当にノジュール割っていました。
「そういえばRyoさんが夕張の謎化石はやく見たいって言ってたな〜」と思い、
ビシバシと気軽にタガネを当てていたら、ポロン!ガチャガチャ〜...。と大きく崩れ、
あろうことか、採取時に出たキレイな殻の部分と謎マークが繋がっているのが
分かってしまいました...(+∀+;;)キャーーー!!! ....もいちど(+∀+;;)キャーーッ!!!
うぅ...別アンモじゃなかったのですか〜(涙)。
e0290546_14513738.jpg
e0290546_14513970.jpg
e0290546_14514254.jpg
ワタクシめがトゲと思い込んでいたのは...板状の肋だったのです〜(汗)。
なんだか見た事がある感じなのですが、コレってアレの一部なんでしょか〜??
どなたか「ビシッ!!!」と教えて下さいませ〜。

そして...もひとつ。
ぷっくりイノセラムスの下の部分が邪魔なので、ミニハンマーてポコポコ叩いていたら、
イノセラさんは見事に割れてハンニャーハーラーミーター、下から出てきたのは...(+∀+;)ナンダコレ...?
なんだかイボイボしてる正常巻きの破片でした〜。
e0290546_14523275.jpg
この手のイボイボアンモも初めて系なのでワカランチーン!!!
やっぱし、コレってなんとかかんとかセラスですよね〜??
どなたか「ビシッ!!!」と教えて下さいませ〜。

「追加写真」
e0290546_1033747.jpg

裏側
e0290546_14523644.jpg

他に出てきたコたち。
e0290546_14533322.jpg
e0290546_14533875.jpg

初めてのトコで40分たらずの採取、思わぬモノが採れてしまいました(+∀+;)。
[PR]
by motoronron | 2013-05-16 15:02 | 夕張 | Comments(22)
4月上旬

朝からの雨が降る中、三笠市立博物館を訪れました。
言うまでもなく主眼は「北海道のアンモナイト-チューロニアン編」です。
このブログをご覧になっている道央圏にお住まいの方の多くは
既に体験済みと思います。もしかすると何度も足を運ばれた方もいらっしゃるかもしれません。
それほどに素晴らしい内容でありました。
もーりんさんが出展された標本も見る事が出来、嬉しく思いました。
ワタクシ等、写真だけでも圧倒されますが、やはり実際の存在感は比べ物になりません。
クリーニングについても勉強になる事が多かったです。
展示風景の様子等は他の方のブログに素晴らしい写真と共に
掲載されていますので割愛させて頂きます。
「チューロニアン」という北海道では比較的ポピュラーな時代の化石たち、
「今年から化石採取をはじめようかしら」とお考えの方には是非オススメ致します。
展示会場に並ぶ素晴らしい化石と同様のものが採取出来ないとも限りませんから。

リニューアルしてからは初めての訪問でしたので、常設展もとても楽しめました。
個人的な希望としては、アンモナイトも、それ以外も、もっと沢山展示して欲しいと思いました。
見難くなってしまうかもしれませんが、当時の生物の多様性が感じられて楽しいでしょうし、
ワタクシたちの様に不明化石を多く持っている者にとってはありがたく、
よりエキサイティングに感じると思います。

雨が止む様子はありませんでしたが、簡単な採取の用意はしてきたので、
どこか適当な場所はないかと探します。
e0290546_22564744.jpg
三笠から大夕張へと抜ける新道からの眺めでは川はまだ雪に閉ざされている様でしたが、
下流へ行けば少しぐらい河原が出ていそうです。以前、apogon2さんから教えて頂いた
南部ちかくの夕張川へ行ってみました。この場所へは何度か来た事があるのですが、
化石を採取したことはありません。教えて下さったのが本当にここなのか
自信はありませんでしたが、幸い水量も少ないので降りる事にしました。
e0290546_2234327.jpg

枝沢から本流へ出てみると、長靴でも十分歩ける深さでした。
川原石は沢山あるのですがノジュールはなかなかみつかりません。
それでも、いくつかコザコザ系ノジュールを見つける事が出来ました。
e0290546_22352371.jpg

e0290546_22352756.jpg
こちらは新生代の化石と思われます。
e0290546_2235720.jpg

いつもなら現地で細かく割るのですが、時間も遅く、雨天で霧も出ていて暗くなってきたため、
そのまま、どんどんリュックに放り込んでいったので、すっかり重くなってしまいました。
そろそろ帰ろうかと折り返していると、やや大きめのノジュールをみつけました。
e0290546_22363992.jpg

e0290546_22364494.jpg
ちょっと叩くと何か覗きました。コザコザ系ですのであまり期待は出来ませんが、
初めての川でこの様なものが出ると嬉しくなります。
ビニール袋に詰めていると、急にせせらぎの音が耳につきました。
始めは、テンションが上がっていて水音が聞こえなかったのだな、と思ったのですが、
何となく変です…。足元にハンマーを置いた時、そこに水は流れていなかったはずです。
辺りを見回すと、あれだけ見えていた河原が水に隠れ始めています。
Ryoを急かし慌てて戻ります。最悪、元の場所に戻れない事も考え、
浅瀬と陸に登れそうな場所の候補をいくつか決めながら歩きます。
枝沢の側まで来ましたが、もう濡れないで渡るのは不可能です。
「Ryoさん、長靴に水が入っても仕方が無いので、渡ってしまいましょう」
e0290546_22365270.jpg
幸い水流は緩やかでしたので、さほどの危険はありませんでしたが、
股のあたりまでずぶ濡れになってしまいました。

増水前
e0290546_2238515.jpg
増水後
e0290546_22385660.jpg

「まさか、なんの合図もなく放水するとは思わなかったです…」
「う〜…冷たい、ビショビショだよ。あ、もう河原見えなくなっちゃったね」
「そういえば、ワタクシたちって、ダムの下流で採取したこと無かったですものね。これからは気をつけましょうね」

車に戻ると、頭上の街灯にぼんやりとオレンジ色の明かりが灯りはじめました。
「40分くらいですか。短い時間でしたが初めての所で一応採れて良かったです」
「早く帰って割ってみよ〜よ。何が入ってるかスゴイ楽しみ」
「未採取のモノが出るとウレシイですね」
「ね、明日どうする?ダイスキノ川行く?」
「行かない…(+∀+;)。明日はお休みです。明後日は黒松内に行くんですから〜」

帰ってきてから、ノジュールをゴシゴシ洗っていると、こんな断面が出てきました。
コレは、一体なんの断面なのでしょうか....(+∀+;)??ワタクシ的には初めて系だと思うです。
e0290546_22404332.jpg

[PR]
by motoronron | 2013-04-13 22:42 | 夕張 | Comments(22)
4日間のRyoのお休みも最終日になってしまいました。
少しでも時間を有効にと思っても、あっと言う間に過ぎてしまいます。
最近、ワタクシは体調が優れず、この日も珍しく軽い胃痛がありました。
大した痛みではなかったですし、折角のお休みを寝て過ごす訳にはいきません...。

「Ryoさん、今日はどうしましょうか?」
「イイお天気だから望来行くか?」
「行ったばかりですし、まだ変わってないんじゃないでしょうか(笑)」
「浦河は?」
「時間的に絶対にムリでしょう(+∀+;)!!!それに今日潮が引くのは夜だったはずです。博物館はどうですか?」
「博物館か〜。アレはいつでもイイ....まだツブレないでしょ?川、行こっか?」
「リニューアルしたばっかりですからねっ(+∀+;)!!  川ですか?イイですけど埋まってても文句言わないで下さいよ...」
「ダイジョブ×2、ちょっと、どんなか見に行くだけだから(^ ^)」
「ドライブって感じで...ですね」
「そう。ドライブ。やっぱり川には行っておかないとね」
「いつもならオーバー・ザ・ユーバリですけど、今回はダイスキノ川にしましょう。あそこなら手前に民家があるので除雪が少しはいっていると思います。砂防より下は見た事ないですしね。きっと幌内層(古第三紀)が出てますよ」
「よしっ!スナモグリッ!! 行くぞ(^ ^)!!」

真冬のダイスキノ川へ行くのは初めてです。
2月上旬だというのに春の様な日差しで暑いくらいです。
アスファルトは殆ど露出し安心して運転できます。
真っ白な栗山の丘陵を登ったり下ったり、越えて行きます。
「お天気が良くて気持ちが良いですね」
「冬らしい風景が好きだけど、たまにはこんなのもイイね。いつもより雪も少ないみたいだから川も出てるよ」

e0290546_19185491.jpg
おなじみの夕張のセイコーマートでお昼ご飯を購入。
ワタクシはお腹の調子を心配しながら、恐る恐る食べます。
目の前を通り過ぎる珍しい除雪機にRyoは歓声をあげ、あんなトミカが欲しいと言いました。
どこも道は良好でしたので、夏と変わらない時間で到着しました。
除雪は思った通り民家奥にある施設の手前まで入っていました。

降りて支度を始めると急に雪が降り始めました。
「あら...ここにきて降り始めましたか...」
「山の天気は変わりやすいからね〜、こうでなくちゃ!!」とRyoは元気です。
e0290546_19185825.jpg
深い雪を漕ぎながら橋の上へ向かいますが10mほど歩いただけで汗ばみます。
下を覗くと川の流れが見えました。
「これなら大丈夫ですね。さて...どこから降りるかです。下まで4mくらいでしょうか?」
橋の袂から川に近づこうとするのですが、いよいよ雪は深く、腰まで埋まり、なかなか進めません。
先頭を歩くワタクシは、僅か数mで汗だくになり息があがってしまいました。
ようやく辿り着いたポイントは落差がありすぎて難しいと判断し、泣く泣く対岸へ移動します。
e0290546_1919261.jpg

再びあえぎながら川へ近づきます。目指す木に辿り着いた所でダウン。しばし休憩をとります。
「雪の中を歩くって大変だね〜」
「ホントですね〜(+∀+;)よく雪山なんかに登りますよね〜。はぁぁ」
「足に付けんのなんていうんだっけ?」
「カンジキですか?ふぅ...」
「それそれ。それあったら埋まんないでしょ?」
「たぶん、だいぶマシだと思いますよ。げほげほ」
「今後、アレはいるな!!」
「...なんか、Ryoさん、やる気まんまんですね(+∀+;)はぁはぁ...」

息を整え、川へ張り出した木にロープを巻き付け降りてみます。
雪の足場は頼りなく、ロープにぶら下がったまま足をジタバタさせ
踏み場を作りながら、少しずつ降りて行きます。
e0290546_19193739.jpg
ようやく川へ辿り着きましたが、これではRyoにはとても無理です。
e0290546_19194061.jpg

降り易そうな場所を探して歩くと、すこし離れた対岸に太い木があり、
その下は垂直ではないのでどうにかなりそうでした。
途中までラッセルし道をつけてから戻ります。上がって来たワタクシは既にグロッキー。
雪上で寝込みそうでした。再び対岸へ向かいロープで降ります。
「なんか、同じトコを行ったり来たりだね〜」
「こりゃ、遭難ごっこですね〜(+∀+;)はぁはぁ...」
「雪が深すぎて、一度座ったら立てないよ」

到着から1時間、ようやく下に降りる事が出来ました。
e0290546_19194314.jpg

枯れた水草はとても滑り、ウェーダーの靴底のフェルトもまったく効きません。
慎重に足を進めないと即転倒です。特に今回はロープで降りたので挫く訳にはいきません。

降りて早々、水中にノジュールらしき石を発見、
気軽にパーンとハンマーを打ちつけると何かが出ました。
川底から拾い上げるとアンモの痕跡がみえます。
「やった〜!! ぅうっ!?...こ、これはハウエリさん(+∀+;)!?やってしまったのか....」
まさかのアンモ...。これまでダイスキノ川でハウエリセラスを採った事がないので、
嬉しさと割ってしまったショックが交錯しました。
e0290546_19194626.jpg
「Ryoさ〜ん、アンモが出ましたよ〜(+∀+;)ハウエリ〜」
「え〜っ、ココで?」
「上流から流れてきたんだと思います。でも割っちゃいました〜....」
「あ〜らら」
e0290546_1919593.jpg

何度も足を滑らせながらヨロヨロ進みます。白亜紀ノジュールは落ちていませんが、
泥岩層にはポコッと幌内ノジュールがはまっています。
e0290546_19194793.jpg

割ると二枚貝が出て来ました。
e0290546_19195026.jpg

凍結し脆くなった川縁の泥岩層の下には小さなノジュールがこぼれ落ちていました。
e0290546_19195296.jpg

e0290546_19195452.jpg

苦労して降りたのに、目的の砂防ダムどころか4〜500mしか歩く事が出来ませんでした。
天候も悪くなって来ました。一応、成果もあったので帰る事になりました。
e0290546_1920164.jpg

川から上がると、いよいよ雪は激しく降り始めました。
e0290546_19203012.jpg

e0290546_20391195.jpg
Ryoの実家の庭の栗だけで作った「栗あんぱん」を食べながら、
「やっぱり雪はいいね〜」なんてノンキなことを話しながら出発したのですが、
夕張を抜け、家に近づく程ひどくなり、ホワイトアウトする中、怖々帰りました。

帰り道、ずっとイヤな寒気を感じていたので、すぐに温かいお風呂に入りましたが...手遅れ。
ビールとブタスキを「後で勿体ない事にならぬか...」と怯えながらもたらふく食べ、
ヨロヨロのフラフラのモーローで、朝のパンだけをどうにか焼いて寝込みました...。

家が揺れる程の猛吹雪は朝まで続きました。あまりの具合いの悪さに寝付けず、
窓を激しく叩く雪の音を聞きながら、明日Ryoの飛行機は飛ぶのだろうかと心配していましたが、
朝には青空が見えていました。車を出すため除雪をし、Ryoを駅まで送ります。
「あんなヒドイ吹雪だったのに、毎度ながらスゴイ強運ですね...(+∀+;)」
「ま、アタシは心配してなかったけどね〜。じゃ、ちゃんと寝てなきゃダメよ?」と九州へ旅立ってゆきました。
帰宅は一ヶ月後...春の遅い北海道、花の季節はまだ遠いでしょうが、
今は黒々とした山々も芽吹きを控えて明るい色へと変わり、
運ばれてくる風の香りもグっと春らしくなっていることでしょう...。

さぁ、次回のお休みは何処へ行きましょうね。
[PR]
by motoronron | 2013-02-10 19:37 | 夕張 | Comments(14)
12月上旬

Ryoは明後日からお仕事、それに魔法の鍵をお返ししなければならないので、
今年最後のダイスキノ川へ行きました。
今年の冬は雪がはやく、家のまわりでも雪が深くなっていました。

「川、どうかな?」
「まだ、伐採作業中と思うんですが...林道が荒れている可能性がありますね」
「作業車はどんな道でも大丈夫だからね〜」
「今日は前回入った支流か、まだ行った事の無い上流を見たいんです」

案の定、青白い雪に覆われた林道に黒々と深い轍が山奥へと続いていました。
雪下の地面も掘れているので車の腹を幾度も擦り「キャーキャー」言いながら怖々進みます。
「やっぱ、川濁ってるね」
「上で作業していますね。第一ポイントの支流に行きましょう」
e0290546_15495598.jpg

しかし、第1ポイントも複数台の重機が作業をしている真っ最中でした。
「これでは車も置けません...もっと上流に行きましょう」
第2ポイントにも作業車が...。そして道の状態は最悪です。
「これは確実にスタックしちゃいますね...」
「今なら、すぐ助けてもらえるよ」
「イヤイヤ(+∀+;)!!!そうかもですけど...。では、ここに車を置いて遡上しますか」
e0290546_15495756.jpg

雪を漕ぎながら、濁った川に降りて行きます。
「うわ〜...全然見えないや」
「河原も雪で埋まっていますし、水は泥水ですし...はやく、このゾーンを抜けましょう」
e0290546_15495956.jpg

e0290546_1550364.jpg

時折、小さなノジュールをみつけ割ってみますが、なかなか良いものは出て来ません。
作業している場所を過ぎてもまだ水が濁っています。
「もしかすると、もっと上流でも作業しているのかも...(+∀+;)」
「え〜、じゃ、だめじゃん」
「上流の砂防ダムを過ぎてから川が分岐するので、その先は大丈夫だと思います。暗くなるのが早いですからドンドン行きましょう」
e0290546_1550144.jpg

作業している重機の頭が見えてきました。
「あ〜、ちょうど分岐のところですね」
「もう、ここまで来ちゃったんだ」
「な〜んにも採るモノなかったですもの...早いわけです(苦笑)」
e0290546_1550647.jpg

一度、林道に上がり二つ砂防ダムを越え、再び川へ降ります。
ここからは初めてゾーンです。良い季節とは言えませんが、
未知の場所はいつもドキドキと期待がイッパイです。
「すぐ下流では、大きなアンモの破片も多かったですし、パキもよく出ていると思います」
こないだみたいの採れるかな?」
「ん〜...大きさは分かりませんが、きっと何かありますよ。頑張って探して下さいね。ワタクシ的には川の流れがどうなっているのか、とても興味があります。これで地図に新しい流れを書き込めます」
川は想像していたよりも細かく分岐していました。
あちこちをウロウロしながらチェックしてゆきます。
e0290546_1550434.jpg

「化石無いね〜...」
「やっぱり時期が悪いですね」
「草や葉も無くなって見通しは良いんだけどな〜」
「見て下さい、川幅1m程度で、すぐ縁までオオイタドリですよ。今は枯れてますが、これが夏だったら、酷く鬱蒼とした草のトンネルの中を歩かなきゃです...」
「とても気が進まないね...」
「この上流は草丈が伸びる前か雪の降る少し前に来た方が良いみたいですね」

しばらくして、30cm程のノジュールを見つけ、割ってみました。
プゾシアがいくつか入っていたのですが、見事にバラバラになりました。
今日は採取品が少ないので、とりあえずお持ち帰り...。
どうも、プゾシアはバラバラになる事が多い気がします...。
e0290546_1550736.jpg

川幅はさらに細くなり、雪雲はますます厚さを増し辺りが暗くなって来ました。
なんだかRyoの元気が無いので訊いてみると「今日はスゴく疲れた...」とのこと。
雪漕ぎが続き、その上分厚いマスクの所為で息苦しく、いつもより早くバテた様でした。
「では、引き返しますか...ここは林道がないので、とにかく砂防まで戻りましょう」
e0290546_1550860.jpg

砂防ダムを過ぎると木材運搬車が激しいエンジン音を立て山の中から出て来て、
私達の横を通り過ぎて行きました。
マフラーがシッポの様に真ん中から出ていて妙にかわいいデザインです。
「全部がシンメトリーだと、動物っぽいですね」
「うんうん。カワイイ(^ ^)」
運搬車が停まると、山陰からヒョイとクレーンのアームが出て来て、
荷台から器用に木材をつまみ出し積んでてゆきます。
"働く車"大好きのRyoは頭に雪が積もる程長い間、興味津々で見ていました。

「今日はあまり無かったですけど楽しかったですね(+∀+)」
「初めてゾーンも見るコト出来たしね〜」
「来年もダイスキノ川は見所イッパイですね」
「春が楽しみだな〜」
「採取出来るのは半年後なんですけどね(+∀+;)」
「げ〜っ!!!」
[PR]
by motoronron | 2012-12-28 16:08 | 夕張 | Comments(6)
11月20日

Ryoの休日は二日間、その後は岡山行きです。
最近、apogon2さんのブログ記事になった覆道上か、ダイスキノ川か
朝食を食べている時も、まだ決めかねていましたが、
出発する頃になって雪の降りが激しくなって来ました。
覆道は雪でおおわれてしまうでしょう。
少しでも可能性のあるダイスキノ川へ向かいました。

広がる景色は降り積もった雪の白さでクッキリと際立ち、
すっかり見通しが良くなった樹々の奥には見知らぬ黒い川の流れが現れ、
雪に磨かれた新鮮な朝の空気は全てを清潔に見せていました。

Ryoは熱いコーヒーを飲みながら、遠くの山々を見ています。
「一気に真っ白になったな〜。化石採集も久しぶりの感じ」
「一ヶ月ぶりですか。Ryoさんはずっとお仕事だったので、よりそう感じるんでしょうね」
「前回は紅葉だったよね。今日はどうかな?」
「埋もれていなければ良いですが...」
「今日は、もっと奥に行くんでしょ?」
「道路が酷くなければ...ですね」

ダイスキノ川の入口が見えて来ました。
最近、新しく黄色の簡易ゲートが出来ていたのですが、
それは取り除かれ、立派な灰色のゲートに変わっていました。
「結構、車の通った跡があるね」
「看板によると木の伐採も始めたようですね」
e0290546_200716.jpg

林道は水気が多い様ですが、さほど傷んではいないようです。
「今日は川の水が随分濁ってるな〜」
「ここのところ天気が悪かったせいでしょうか」
どんどん進んで行きました。ポイント1を通過し、しばらく進みました。
「ん?あれ?ゲートが無くなっている様な...(+∀+;)」
「あ、ホントだ。ゲート二つもいらないから入口だけにしたんだね」
「入口のゲートはここから持っていったものだったんですね」
数百メートル進むと重機や大型トラックが見えました。木を切り出している様です。
ここを通り過ぎたいのですが、道は踏み荒らされてぬかるみ、
とてもワタクシの車が通れる状態ではありません。
諦めて、ポイント1まで戻ることにしました。
「川の水が濁っているのは、あそこで作業していたからですね。ほら、支流からの水は透明ですもの」
「そっか〜、じゃ、今日はこの支流を行きますか」

「ここは途中までしか入った事がないので、実質、初めて系ですよ。奥へ行くと、古い時代の地層が出てくるはずなんです。以前、Ryoさんが穂別で採取したマーシャリテスとか...そんなのが出てくるのではないかと...。ま、そこまで行けるかは分かりませんが、いろいろ調査しましょう(+∀+)!!」
e0290546_200128.jpg
再び降りだした雪の中、茶色く濁った本流を渡り、透明な支流へ入って行きます。
「本流もこれくらい透明だったら、石が見えたのにね〜」
「そうですね(笑)足、冷たくないですか?」
「ん、全然、大丈夫」
「今日は、どんな化石が出るのか?これまでとは違うのか?チェックです。時間も遅いですし、出来るだけ距離を稼ぎましょう」
「了解!!」
e0290546_2001321.jpg

いつも常連客がいる沢なので、割跡が多く見られます。
雪が降ったとはいえ、まだ熊は冬ごもり前、注意して進みます。
方々で木から落ちた雪が笹の葉を叩いて大きな音をたてるので、その度にドキッとします。
Ryoはあまり気にならない様子で、しゃがみ込んで夢中で石を割っています。
最初の数百メートルは普段のダイスキノ川とあまり変わり無く、
ややポリプチが多産する印象です。大きなアンモの破片も沢山あります。
e0290546_2001576.jpg

e0290546_2001740.jpg

「大きなの落っこちてないかな〜」
「前回、Ryoさんが採ったスレパキは良かったですものね」
「あんなのなら、スレてても良いでしょ。ね〜、今日も金ピカ系多くない?」
「割れてしまっているのが残念ですね〜...あ、デカノジュールに巻貝がはいってますよ」
e0290546_2002514.jpg

e0290546_2002175.jpg

スレた大きなアンモの破片を叩くと中から一部がコロンと出て来ました。
イボイボがあって、パキの様ですが肋が鋭いです。丸々じゃないのが残念です。

右手に細い沢が出て来ました。Ryoが中州でコザコザノジュールを細かくしている間に、
ワタクシだけ、その沢へ入ってみました。
イノセラムスの破片が覗いているノジュールを割りました。
本流では見かけない肋が現れました。
e0290546_2002053.jpg
「Ryoさーん、こんなイノセラさんが出ましたよ〜。これダイスキノ川で見た事ないですよね?」
「あ〜、たしかに見ないね〜。ねえ、これ、どう思う?」
e0290546_2002361.jpg
「...ヘテロプチコセラス...ですかね?これもココで見るのは初めてですね」
「じゃ、こっちは?」
e0290546_2002670.jpg
「ユ、ユーボさん....(+∀+;)!? 小平でしか見た事無いので何とも言えませんが、シマシマの感じが、それっぽいような...」
「ね、この辺のコザコザ割っちゃおうか」
ふたりで割ったノジュールをさらにポカポカ叩きます。
「あ...螺旋になってます!」
e0290546_2002810.jpg

「これも異常巻きじゃない?」
e0290546_20103788.jpg
「おぉ〜。。。どれもダイスキノ川では初めてですよ(+∀+;)!!」
「やったね!」

もしかすると、新しいゾーンに入ったのかもしれない...とドキドキしました。
しばらく進むと二股になっていました。右側を選び、数百メートル進んだあたりで
暗くなってきたので、残念ですが今日の調査は終わる事にしました。
e0290546_2001989.jpg

置いて来た化石を回収しながら帰ります。
いつもなら割って小さくするのですが、今日は見つけた時のまま。
二人のリュックはすぐに一杯になり、上手く歩かないと、こぼれ落ちます。
手にしたビニール袋もずっしり重いです。
バランスをとる事が出来ず、ふらふらしながら下ります。
倒木を乗り越える時、川の深みにはまった時、つい尻餅をついてしまいます。
「コザコザ系やクズノジュールだけでここまで重いのも久しぶりですね(+∀+;)」
「イイのがほとんど無いのが分かっているというのもね〜...(笑)」

スタート地点に来ると重機が見えました。
「あれ?ショベルカー?」
立ち去らないかな〜と、しばらく合流地点をウロウロしましたが、
移動する気配もないので、諦めて上がります。
ワタクシの車のすぐ後ろにオレンジ色のショベルカー、
横にはドラム缶を積んだトラックと大型のバン。
おじさまに声をかけると、修理をしているとのこと。
「お前たち、ナニしてたんだ?」
「化石を採って来ました〜。アンモナイトとか〜」
「ここで化石でるのか?売るのか?」
「イエイエ...(+∀+;)そーゆーわけでは...」
「なんだ商売じゃないのか、へぇ〜、そりゃ大変だな。オレ、明日から、この奥にいるから、なんか出たら声かけれ、掘ってやるから」
「おありがとうございます〜(+∀+;)!!(ウレシ〜けど、そんなの出たら運べない〜)」
雪が降る中、しばらくおじさまと立ち話をしてから出発です。

すっかり暗くなった林道をソロソロ帰って行きます。
ここのところ、ずっと仕事づくめだったRyoはすぐに眠ってしまいました。
e0290546_20203466.jpg

時期外れの吹雪の中、ようやく家に辿り着きました。
中身はさておき、今回は大量です。
Ryoが片っ端から洗い、キッチンは化石で埋め尽くされて行きます。
その横でワタクシは断面をみたり、本を片手に調べものをしたり...。
「どう?なんか分かった?」
「ん〜...ワタクシの知識と眼力ではハッキリした事は言えないのですが...これまで、ずっと歩いて来たダイスキノ川本流はサントニアンで間違いないと思うんです。で、今回の支流も、結局サントニアンだったみたいです...。てっきり違う年代かと思いました」
「同じなのに、全然違うのが出るの?」
「以前、ZX9-Rさんがサントニアンで採取されていたアンモを見て、ダイスキノ川では全く出ないな〜...と思っていたのです。で、石狩浜と望来の浜では近いのに打ち上げられる生物の種類に差がある様に、ちょっと条件や環境が違うと変わるのかな〜?と思ったんです。棲息していた深さかもしれませんし、同じサントニアンでも時代が若干違うのかもしれません。"江戸前期と幕末"みたいに」
「なるほどね〜。結局、よくわからない...と」
「そ〜なんです。よくわかりません〜(+∀+;)。いずれにせよ、確かに、これまで破片すら見なかったアンモ達が出て来ました。今後が楽しみになってきましたよ〜」
「次回はちゃんとしたの採りたいね!!」

ダイスキノ川は、ますますダイスキノ川になりました。
今日も朝から雪が降り続いています。果たして12月、再訪出来るでしょうか....。
[PR]
by motoronron | 2012-11-23 20:27 | 夕張 | Comments(14)
10月下旬

今年は長い長い残暑でしたが、それでも紅葉はすすみ、
朝晩は寒くなって来ました。暖房をいれ、再び"ぬくぬく"生活です。
Ryoは明日から兵庫へ行くので「何が何でもダイスキノ川へ行く!!」と言い出しました。
つい先日、行ったばかりで、あまり変わっていないでしょうし、
秋は落葉で河原が埋もれてしまい、化石を見つけ難いので、
どうしようかと思案していると「じゃ小平でもイイ」と言い始めたので、
それならば近い方で勘弁して下さい...(+∀+;)。という事で、ダイスキノ川へ行きました。

「魔法の鍵」を入手したばかりなので、もう入口のチェーンも怖くありません。
鮮やかな色彩の光に包まれた林道を進みます。最近、天候の優れない日が続いていましたが、
補修もされ、落石も除去され心配無用です。いつもの砂防ダムから降りました。
谷間に降りると樹々の香りが一層強く感じられ、冷たい空気と共に胸の奥に沁み渡りました。
e0290546_21363039.jpg

「今日は出来るだけ早く歩きましょう」
...と言うまでもなく、案の定、落ち葉は石を隠し、化石は少なく、
歩くペースはいつもよりずっと早いのでした。
「今日は無いな〜」
「やっぱり、この時期は難しいですね。ま、気楽に行きましょう」
しかし、化石が少ないまま、どんどん進んでしまいます...。
カメラのメモリには、キノコの写真ばかり増えてゆきます。
「今年は、熊の足跡が少ないですね」と話した途端、
親子熊の足跡を見つけました。写真では分かり難いですが、
時折、母熊の足跡を踏む様に子熊が歩いている様です。
近くの川岸に爪をかけて登った跡が微かにありました。
e0290546_21364877.jpg

やや離れた林道を車が通り、少し先で停車したようでした。
「なんか、あそこで止まったみたいだよ。化石採取の人かな?」
「だけど、あんなところから降りられますかね?」
カーブを曲がると車が見えました。あちらもワタクシたちを見つけたのか降りて来て、
見下ろしています。あまり人に会わないワタクシたちは、
少しドギマギしながら近づいて行きます。逆光で表情はよく見えません。
「何か採れましたか〜?」
声をかけられました。これまでフィールドで出会った方とは違う親しみやすい口調にホッ。
「ん〜、今日はあまり無いみたいです〜(+∀+;)」
「そうでしょう。地元の人はもっと上の砂防のあたりで採るみたいだよ」
「はい〜、これから、そこまで行く予定です〜」
「えっ!?あそこまで歩いて行くの?」
「そ〜で〜す」
「そう...頑張ってね」
その後、おじさまは他の川など教えて下さり、上流の方へと行ってしまいました。
「ん〜、あの人は学校の先生とか学芸員とか、そんな感じだね」
「あ、ワタクシもそんな印象を受けました。また、お会いすることがあるかもですね(+∀+)」
e0290546_2234036.jpg

早くも第一ポイントの支流との合流に到着。
「もちろん、先に行きますよね?」
「行く。だって、殆ど採ってないもん」
「支流も少しだけ見て行きましょう」
数百メートル進みますが、先行者の割跡が多く見られます。
引き返す途中でRyoが川の中からスレパキを見つけました。
「おぉ〜(+∀+)イイ感じですよ。今日一番の収穫かもしれませんね」
「イイねよ!?カワイイな〜...。ちゃんとおヘソあるとイイな〜」
幾枚か記念写真を撮ります。
「18cmですね。大分スレていますが、裏はあまり傷んでないのでギリギリ大丈夫かと思います」
「あ〜あ、やっとリュックが重くなった!!」
「い〜ですね...ワタクシ、あり得ない程カルカルですよ...(+∀+;)」
「大っきいハンマー持ってくれば良かったのに」

本流に戻り、しばらく歩きました。
ワタクシはサンゴの化石と金色のポリプチコセラスと植物の種子を見つけました。
e0290546_21364497.jpg

草の根の下から20cm程のノジュールを掘り出し、パーンと割ると...
白っぽいネオフィロセラスがパーンと真っ二つ...(+∀+;)うげろん。
大好きなアンモなのに...大きめ持ってないのに...。
Ryoが覗き込み「あ〜あ、やっちゃった〜。頑張って直すんだよ」と言いながら過ぎて行きました。
e0290546_2219479.jpg

第二ポイントの広場到着。
「どうします?もう少し時間がありますが、疲れたなら、ここで上がりますよ」
「まだダイジョブよ。それに、あれから全然っ採ってない」
上流に近づき、大きなアンモの破片が散見されますが、
ノジュールにも露頭にも何も無く、殆ど採取するべきものを見つけられないまま
第三ポイントへ着いてしまいました。これより先は大きな砂防を越えなければならず、
また、その先は狩猟可能区域のため諦めました。
e0290546_2219128.jpg

「ココまで来たのは久しぶりだね〜」
「2回目ですね。ほら、去年、雨の日に斜面から這い上がって来たら、丁度通りかかった工事の人が車に乗せてくれたでしょ?」
「そうか〜、なかなかここまでは来れないもんね」
「今度からは鍵があるので、来ようと思えばいつでも来れますよ(+∀+)」
「そうだね。今度は山越えしよう!!もっと奥まで白亜紀なんでしょ?」
「ええ。きっと、これまでとは年代も変わるでしょうから、何が出るか楽しみですね」
「12月に来る?」
「えっ(+∀+;)!? それは...ど〜かな〜...もし雪が無かったらですね」
e0290546_22223812.jpg

帰りは林道をずっと歩いて行きます。
「疲れた〜」
「さすがに遠いですね..。いつもより荷物が軽いのが救いです」
「コザコザもないんだもんな〜」
「コザコザがあると、手持ち無沙汰にならなくて良いんですよね〜」
新調したばかりのウェーダーは靴底が硬く歩くのには疲れます。
歩けど歩けど、終点が近づいて来ません。
「ねぇ〜...こんな遠かったっけ?」
「今日は往復で少なくとも7km以上はありますからね...」
二人とも無言で"当り鐘"を振りながら林道を歩きます。

すっかり日は傾き、随分暗くなってきました。遠く東の空は宵の青に変わり始めています。
もうすぐ車という所で、力強いエンジン音を響かせて白いジープがこちらへ来ました。
ハンターの様です。サングラスをして助手席には犬。キマッていてカッコイイのですが...
さすがにこの時間にサングラスは危ないのでは...?と心配になってしまいました。

帰宅後、Ryoはキッチンでザブザブゴシゴシ....。
e0290546_213716.jpg

e0290546_21365821.jpg

e0290546_2136546.jpg

e0290546_2137510.jpg

そして、逸る気持ちを抑えられず、早速スレパキをクリーニグ。
最後の方はワタクシもお手伝いしてヘソを出してみました。
「スレてる部分も含め、なかなか面白いカンジに仕上がったじゃないですか〜(+∀+)」
「思ったより良くなったね〜。やっぱりヘソ出して良かった(^_^)」
「スレまくって薄くなっているので、なんだか別のアンモみたいですね〜(笑)」
「お部屋が、ひとつずつ違った感じなのが楽しいね」
「タコブネに続いて、良いRyoさんコレクションになりましたね」
e0290546_22253358.jpg

驚く程、収穫は少なかったですが、楽しい晩秋のダイスキノ川でした。。。
[PR]
by motoronron | 2012-11-22 22:27 | 夕張 | Comments(8)