ブログトップ

化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

カテゴリ:夕張( 25 )

9月上旬

Ryoの長い仕事が終わり、北海道に帰って来たあくる日の午後。
2ヶ月ぶりにダイスキノ川を訪ねました。

青空と雲のコントラストが鮮やかな秋晴れの良いお天気です。
夕張市街を抜け、あと少しでダイスキノ川。お菓子を食べながら遠くを眺めていたRyoが
「なんだか、近づいてくるとドキドキとワクワクが一緒になった感じがする...」と言いました。
「わかります(笑)独特な感覚ですよね。さて...今日は何が出ますかね~(+∀+)?」

久しぶりの林道です。入口付近に看板が増え、少し不安になりましたが、進入禁止ではない様です。
いつもの砂防ダム横のスペースに駐車しました。ぬかるみの足跡が気になりましたが、
よくよく調べると、シカの足跡が重なり、怪しげな形に見えたのでした。
安全を確かめ、さっそく着替えをします。
Ryoは久しぶりとあって気が逸っている様で、さっさと用意を終わらせ
「ね~、先行ってるよ?」
と、一人で草を掻き分け川へ降りて行ってしまいました。
ややあって、下から弾む様なハンマーの音が聞こえて来ました。
e0290546_1525465.jpg

木漏れ日を透かし、飴色の陽炎の様に揺らめく川の水にザブザブと蹴る様に入ります。
何とも気持ちが良い瞬間です....。

「うげろん...!!!失敗しました...(+∀+;)!!」
「どしたの?」
「...やっぱり、久しぶりだと、なにかと不備があってダメですね。時計の電池は切れてるし、化石用じゃないメガネをしてきちゃいましたし、そして....穴の開いている方のウェーダーを持って来たみたいです..。あ~ぁ...はやくも浸水しております...」
「どうせ、汗でグチョグチョになるんだから一緒じゃない?」
「ん~...ちと違うかな...(+∀+;)」

朝から吹いていた風は午後になると止んでしまいました。
秋とは言え日差しは強く木陰から出るとすぐに汗が滲みます。
今日のダイスキノ川は、どうも化石が少ない日の様です。
最近来た人もいる様で真新しい割跡が多くあります。
e0290546_15255025.jpg

数十メートル先をRyoが歩いていました。カーブの向うへ消え、しばらくして、
「パンッ!!!!!パパッ!!パパリパパリッタタパパ....パパンッ!!!パパンッ!!!!!」と破裂音がしました。
爆竹の音だとすぐにわかりましたが、状況がわからず慌てて鐘を鳴らしながらRyoの方へ向います。
Ryoは目を丸くして辺りをキョロキョロ見回していました。
「誰かいたんですか~!?」
「ダレもいないよ~....??」
しばらくの間、虫も鳴くのをやめ、あたりはシーンと静まり返っていました。
頭上に気配を感じ、高い位置にある林道を見上げました。ジッと見ていると
草間に人が歩いているのが見えました。男の人と目があったのですが、
ワタクシの顔を見ながらも歩みを止める事無く、何も言わずに行ってしまいました。
ムムム~(+∀+;)!!!知らなかったとは言え、熊タン除けとは言え...
人の頭の上に爆竹投げて、何にも言わないなんてシドイ(+∀+;)!!!
「途中に停めてあったピカピカの黒い車の人だね」
「この川で工事関係者以外の人に会ったの初めてですね。あの感じは釣りの人ですかね~」
火薬の匂いが漂う中、採集を再開します。

「ん~コレ...(+∀+;)パキさん系だと思うのですが...」
「どしたのソレ?」
「おへその辺りはあるのですが、上と下がキッパリと脈で切れて無いみたいです(涙)」
「ビミョ~....」
「でも、今日あまり採れない予感がするので、一応、林道脇キープしますね」
ポーンと高い林道の側の草むらへ放ります。
「アタシ、金色ポリプチ採ったっ!!」
「短っ(+∀+;)!!!!いくらなんでも短っ!!!」
「...最近、ちょっと化石グルメになってきてるからって...」
「たしかに...以前なら何でも持って来ていましたが...(+∀+;)それはちと...」
e0290546_15255764.jpg

この沢は、泥岩層の露頭がいくつかあるのですが、アンモに限らず、
泥岩直inの化石をまだ見た事がありません。
ほぼノジュールからの産出です。巨大な亀甲石も沢山ありますが、これらからも出た事がありません。
e0290546_15255369.jpg

「あ、これ....もしかしてインターさん?」
「シマシマのヤツ?」
「去年、イモートさんと来た時に採取した大きな破片の一部だったらイイな~と思って」
「来るたびに、ひとつずつパーツが増えると...」
「月刊デアゴスティーニセラス(+∀+;)?」

化石の数が少ないので、My地図をより詳細なものとするため、露頭や横沢の写真を撮りまくります。
目印にしている、長らく決壊していた林道の橋が補修されていました。
川の中に転がっていた排水管を再利用し、トン袋と周りの土を盛って固めただけの様で、
またすぐに壊れそうです。ワタクシたちにとっては都合が良いのかもしれません...。
普段は、この場所からスタートするか上がるかなのですが、
今日は化石が少なかったため、まだ時間があります。さらに進む事にしました。
ここから先では、倒木が幾重にも重なった箇所が多くあらわれ、体力を消耗します。
前回、危なげに傾いていた木も全て倒れた様です。
殆ど活躍の無いツルハンマーは只々重く、木に引っかかり歩行の邪魔をします。
e0290546_1526038.jpg

Ryoはすっかりくたびれ、無口になってしまいました。ワタクシも随分汗をかき疲れてきました。
「Ryoさん、体、大丈夫ですか...?」
「疲れた....」
「もう少しで上がるポイントなので、頑張って下さいね」
「も~....あまりに化石無いからさ~、テンション上がらないんだよね」
「それに、初日だから余計バテますよね」
「コザコザ系も少ないんだよ?」
「いつも、何かとある川ですからザンネンでしたね」

ようやく、終点の広い場所に出て来ました。
先行者もここから上がったらしく、途中、何度か見た靴跡が川縁の斜面に上向きに残っていました。
結局、最後まで先行者の後をついて歩いた様です。

林道を歩く足取りも重く、ゲートの下を潜った後、立ち上がるのすら億劫です。
「ん~...今日はイマイチでしたね~...」
「今日は最悪のブログだな」
「まぁ....そうですね。報告すべき事が殆どありませんからね~(+∀+;)せいぜい爆竹投げつけられた事くらいですか」

いつも熊の足跡が濃厚なポイントをチェックしながら歩きます。
ここ数日は歩いていない様ですが、もう少し秋も深まると無数の足跡が見られる事でしょう。

「それにしても、車...遠いなぁ...」
「今日は"慣らし"と言いながら、中間ポイントで上がらないで全部通しましたからね」
「....疲れた...おなかすいた...。」
「頑張って....今日は帰ったら海老フライ丼にしますよ」
「お漬け物は...?」
「大丈夫、作ってありますよ。明日はゆっくり過ごしてくださいね」
「えっ!? 小平は〜?」
「えっ!?(+∀+;)ムリムリ!!絶対ムリ!!」
「じゃ...明後日だな..........おなかすいた...。」

ふたり、トボトボと帰りました。

e0290546_15264786.jpg

[PR]
by motoronron | 2012-09-12 15:44 | 夕張 | Comments(8)
9月5日
ダイスキノ川に行って来ました~(+∀+)。。。
んが...成果は...イマイチ。
いつもの様に先行者が最近来た様で割跡だらけ。
それでも...と探したのですが、そもそも、あまり石は多くなかった様です~。
行き帰り、随分歩いたのですが、なんともビミョ~な成果でした〜。

青金さん
e0290546_9421450.jpg

コザコザ系も少なかったです〜。
e0290546_9421934.jpg

e0290546_9422720.jpg

ビミョ〜過ぎる成果(涙)。
e0290546_9422469.jpg

[PR]
by motoronron | 2012-09-08 09:43 | 夕張 | Comments(6)
2011年5月中旬

春の日差しの中、昨日、好感触を得た川に再びやって来ました。
昨晩、少し雨が降った様で、道の状況はさらに悪化していましたが、
勝手知ったる道...。ぬかるみにさえ気をつけていれば平気なのです。
...のハズが、お腹コスりまくり!!斜面で横スベりまくり!!キャーッ!!...なのでした~(+∀+;)。

昨日、陸に上がった場所にドロドロになって到着しました。
今日は、さらに上流を探索する予定です。
水量は多くなりましたが、大した事はありません。
だって、ワタクシたちにとって、この川は「イイ川」なのです(+∀+)。
きっと、何かが採れるはずです。
川に降りてすぐ大きなアンモナイトの破片を見つけました。
大きな欠片があったからと言って、ツルンとした大アンモと出会えるワケではないのは
知っていますが、期待度はアップします。
e0290546_124232.jpg

「あれ、チョウチョがいるよ」
堆積した川砂の上、黒地に水色のライン、白い斑紋のある蝶が羽を広げ日を浴びています。
「ルリタテハ...でしょうか。越冬組なのかもしれませんね。きっと暖まっているんですよ」
e0290546_1244738.jpg
「おっ!コザコザ発見!!」
「これはイロイロ入っててイイですね~(+∀+)」
手のひらサイズのコザコザ系ノジュールは結構あります。
ワタクシも片っ端から割ってみます。チビアンモ、チビセラムス、二枚貝、植物...。
小さいですが割る度に何か出てくるので楽しいです。
ふたりとも完全にガチャガチャ・モードです。拾っては手の上でパンパンしながら歩きます。

大きく川がカーブした辺りで木の根元が深く抉られ倒れかかっています。
真下には赤土と砂泥が厚く溜まっていまり、その上にひとつだけノジュールが転がっていました。
なんとなく、端に見えている模様に違和感を感じながらも割ってみました。
初めて見る肋の形状にすっかりテンションが上がってしまいました。
いつもならば、ある程度まで叩いて軽くしてしまうのですが、
今回ばかりは、Ryoに見せた後、慎重に新聞紙に包みました。
e0290546_1251792.jpg

先のノジュールをゲットしてから1分後、今度はやや大きめのアンモが二つ入りノジュールを発見。
川擦れしていますが、ワタクシたちの基準からすると十分なアンモです。
e0290546_1252685.jpg

やはり、ここは「イイ川」の様です。倒木を越えながら意気揚々と進みます。
ダメシテスが出て来ました。幾つか入っている様です。
相変わらず、大きなアンモの破片が散見されます。
またまた出て来ました(+∀+)超ウレシ~。
3時間半程歩いたところで、ますます倒木が多くなり、さすがに辛くなってきました。
e0290546_1251844.jpg

息を切らしながら倒木を越え、川を覆う長い草のトンネルを抜けると、広い河原に出ました。
ここなら、次回スタートする場所としても分かりやすくて良いです。

林道を歩いて帰ります。
途中、道の下を流れる排水溝から崩壊しかけ丸太で応急処置をしいたり
ぬかるみの酷い所が何カ所もありました。
右手に地形図になかった新しい林道がありました。
けれど、側溝から溢れ出た雪融け水で寸断されています。
しばらく行くとゲートが出て来ました。ここは入口から随分奥なので、
ゲートは無いとばかり思っていたので、少し残念です。
しかし、この有様では結局奥まで車で来る事は出来なかったでしょう。

こうして「イイ感じの川」は「大好きの川」となり...今にいたるまで何度も訪れる事になります。

アヤシ〜アンモをクリーニングしたところ、イボイボが出て来ました(+∀+;)。
イボイボはちょっとした衝撃で簡単にポロリと取れてしまうので、慌てました〜(涙)。
中は空洞っぽいカンジ???

12.5cmX11cm
e0290546_12142663.jpg

e0290546_1282927.jpg

イボイボアンモを初めてゲッチョして、ウレシかったです〜(+∀+)。
e0290546_1283590.jpg

厚みは7.5cm 径の割に厚い感じです。
e0290546_21151633.jpg

[PR]
by motoronron | 2012-09-01 12:36 | 夕張 | Comments(13)
2011年5月中旬

前回の夕張でのスナモグリ探しの二日後。
ワタクシたちは上流方面へと向かいました。
今度は白亜紀の化石に出会えるはずなのです...。

好天に恵まれた前回と違い、寒の戻りで風も冷たく薄曇りの午後でした。
最初、林道への入口がわからず、しばらく行きつ戻りつしましたが、どうにか辿り着きました。
殆どの林道が封鎖されている中、ここは運良く開いていました。
つまり、とても整備され使われているか、工事関係車が多く通るかのどちらかとも言えるので
手放しでは喜べません。果たして後者でした。
キャタピラの深い跡がクッキリと何本もあります。工事車両と鉢合わせぬ様、
ライトを点け、おそるおそる進入します。
始めの数百メートル程は比較的安定した路面でしたが、途中からぬかるみはじめ、
大きく深い水たまりが連続して出て来ました。
林道は狭く、避ける事が出来ない程水たまりが大きいため、
仕方なくザブザブと飛沫を上げ泥水を分けます。
昨秋、初のスタックを経験したワタクシは、も〜心拍数MAX(+∀+;)!!
右手に現れた崖は、崩落したらしく、ブルドーザーで大雑把に岩を除去してありましたが、
車高のある車ならばまだしも、ワタクシの車ではお腹を擦ってしまいます。
用心していても、時折「ゴリッ!!!」とイヤな音が足下から聞こえ、Ryoと顔を見合わせます。
何度も大きな石を除けたり、窪地を埋めたり、水深を確かめたりしながらの前進です。

左手に大きな砂防ダムが出て来ました。地質図によると、この辺りから白亜紀が始まっている様です。
ダムへと続く作業道の横に車を停め、ダムの下流側へと降りてみました。

川に入って1分経たぬうちにノジュールを見つけ、割ってみるとアンモナイトが出て来ました。
e0290546_2014860.jpg
「Ryoさ〜ん(+∀+)!!アンモアンモ!!ありますよ。ここからドンドン上へ行ってみましょう」
「アタシ、チビセラムス出た〜。ちゃんと白亜紀だね〜」
「ん〜、幸先イイですね〜(+∀+)!!」
ダムを越え、ウキウキと上流へ進みます。
「あ〜、大きなアンモの破片があるよ」
「こんなのも出るんですかね〜。楽しみですね」
e0290546_2014854.jpg

「でっかいイノセラさん出た!!!」
「こっちはポリプチさんとゴードリさんです」
「ここのは金ピカ系が多いね〜」
先行者の割跡もありますが、ベテラン様と見え、小さなノジュールは無視している様でした。
e0290546_20193455.jpg

e0290546_2015102.jpg
「ここはコザコザ系が多くてイイ川だな...」とRyoはとても上機嫌です。
たしかに、これまでの白亜紀採取では、こんな短時間でヒョイヒョイ採れた事はありませんでした。

天気が悪かったこともあり、日が傾くと、すぐに暗くなって来ました。
タイミング良く左手に陸に上がれそうな低い場所が出て来ました。
季節柄、水量は多く、採取時間も短かったですが、とても楽しい時間でした。
初めての場所でそれなりに採れると、やはり嬉しいものです。
長靴をポッコポッコとならしながらの帰り道。あれこれ話しが弾みました。
ワタクシたちは化石を沢山与えてくれ、雰囲気も明るいこの川がすっかり好きになってしまいました。

水たまりが出てくる度、左右に別れて進みます。
「元来、悪い道じゃなさそうですけど....今はやたら水気が多くて荒れてますね...車でここまで来なくて良かった〜」
「ダイジョブ×2....(^_^)v」
「もう、二度とスタックしたくないんですってば〜。あの時は、四輪全部埋まっちゃって、すっごく大変だったんですから〜....」
「大丈夫。アタシも手伝うから! 鐘ふって応援するから!! 」
「あ〜........アリガトーゴザイマス(+∀+;)....。」
「ね〜、また明日来ようよ〜」
「ん〜...どうしますかね...道がちょっと....」
「このつづき、どうなってるのかな〜?」
「ここは上流までずっと白亜紀ですし....。この感じなら、まだ採れそうですよね...」
「だから〜ぁ、明日、来ようってば〜!!」
「ん〜〜.........ですねっ!!(+∀+)」

車に乗り込み、再び道路を補修しながら、ソロソロと帰ります。
すこし開けた窓から、ふわっと硫黄の匂いがしました。
「....今、なんか、匂いましたよね...?」
「した。温泉みたいな匂いだった」
車を止め、辺りを探索してみました。よく見ると川縁に白い部分があります。
近寄ってみると、流れた跡や水底は真っ白で、たしかに硫黄の様です。
少し高い所から、クプクプと小さな音を立てて水が湧き出しています。
e0290546_20154042.jpg

「こんな風に温泉が湧いているのを見るのは初めてですね」
「温かい?」
「いや、冷泉みたいです...。ちと残念。でもイイ匂いですよ(+∀+)ちょっと、お風呂に入れてみたいです」
どれどれとRyoは水をすくってから手の匂いを嗅ぎ...
「くせっ!」
と言い放ち、ピッピッと鋭く水を切りました。
「.........(+∀+;)。。。」
「☆さんなら、ココでも入っちゃうんだろうね(※)」
「どんな浅い所でも、ゲロゲロした所でも尻湯とかしちゃう方ですからね〜」

「さ! 明日も来るぞっ!! 今日はお腹すいたから早く帰ろうよ〜!!」

短い1日でしたが、沢山の発見と出会いがあった日でした。

(※)☆さん(ぴかりんさん)ブログ「其れ探☆日記(旧:北海道中野湯くりげ)」の作者さん。
野湯を求め、どんな山奥へでも単独で行ってしまうスーパーウーマン。
ワタクシたち大変尊敬しておりますが、とてもマネはできません〜(+∀+;)。

相変わらず、未クリーニングが多いので、とりあえず見れそうなモノだけ〜...。
e0290546_20244456.jpg

e0290546_20245046.jpg

e0290546_20244011.jpg

e0290546_20243854.jpg

e0290546_20243611.jpg

[PR]
by motoronron | 2012-08-31 20:58 | 夕張 | Comments(8)
2011年5月中旬

まだまだ日陰や山奥に残雪はあれど、山の化石がようやく採れる時季になりました。
前日に届いた「札幌の自然を歩く」を読んでいると
「夕張・紅葉山の砕石場でスナモグリが採れる」とありました。
スナモグリ!? こ~れはさっそく行かねばなりません(+∀+)!!
例によって朝食会議で急遽決定したため、資料が完全ではありません。
今回は運転をRyoにお願いし、ワタクシはプリントアウトした資料を慌ててまとめます。
朝から晴れて青空の広がる気持ちの良い天気です。
Ryoはサングラスをキメて、カプリコをくわえ、ご機嫌で快調に飛ばします。

「スナモグリって博物館にあったエビみたいなヤツ?」
「そーですそーです(+∀+)シャコに似てて、ツメが可愛いヤツです」
「白亜紀?」
「白亜紀ではないですが、古第三紀・始新世という時代で、3000万年以上昔だそうです。よく行く望来や当別が500〜800万年前なので、ずいぶん古いですね」
目指す「幌内層」は、夕張を中心に三笠、岩見沢、穂別と相当広範囲にありますが、
今日は、本に書かれた場所へ向かう事にしました。

夕張市内を走る道々36号線を南下します。夕張は何度も訪れていますが
シューパロ湖につながる国道452号線との合流より南には車で来た事がなかったので新鮮です。
国道274号線と合流する交差点を右折すると紅葉山です。
ここは「1日フリーきっぷ」の旅で途中下車をして以来4年ぶりです。
見覚えのある風景が続き、想い出話しに花を咲かせます。
市街を抜けると左手に砕石場があるはずです。
「ん~?なんだか地図とチト感じが違いますね...。随分工事の車が多いし(+∀+;)?入口は...多分、あれだと思います。地図でも少し上がって行く様ですから...」
「....行き止まりになったんだけども....。」
「あれ?(+∀+;)!!じゃ~、アッチですかね〜?」
どうやら今度は正解の様です。玄武岩を切り開き、いかにも砕石場の入口という感じです。
やや勾配のキツい道を登って行くと、途中から砂利がキレイに敷かれ...草は刈られ...
木々も最近植林したような幼木ばかりです。最後は一面、青々と芝生が植えられたところに出ました。
「ハテ?ナンダ、コレ(+∀+;)??」
「砕石場、ホントにここなの?」
「だと思うのですが.....わっ!! Ryoさん!! ストップ!スト〜ップ!!!!」
ストンと地面が切り落とされ、眼下に真新しい舗装道路が見えました。
「あちゃ~...(+∀+;)高速道路ですね...」
「じゃ、砕石場無くなっちゃったの?」
「目の前の空間がそうだったんでしょうか?どうしますかね~...はぁ...。」
「じゃ、お昼食べる?」
e0290546_15461914.jpg

しばし、おにぎりを頬張りながら、高速道路の工事を高みの見物です。
その後、近くを散策してみましたが、もはや化石採取は出来ない様でした。
地質図を見ながら幌内層がありそうな近くの川や沢に行ってみることにしました。

5月ですが、水は引いていて歩きやすいです。
川縁に大きな石炭が目立ちます。少量ながらノジュールからは植物や二枚貝の破片が出てきました。
「Ryoさん、ココは出るみたいですよ...あっ(+∀+)!」と拾おうとした石には白い鳥のフン。
アブナイアブナイ...反射的に手が出てしまいました。
「あ、巻貝みっけ」
「あ、それ...........鳥のフン!!....じゃなかったのか...(+∀+;)」
風化した断面がいかにもにソレっぽく見えたのでした。
支流にも500m程入ってみましたが、道路に近いため護岸も多く、あまり出ませんでした。

2km程上流に移動し、休止中の工事現場の広場に駐車し、側溝を歩いて川へ降ります。
赤っぽい泥岩層にノジュールを見つけました。はやくも化石が出そうです。
e0290546_15462651.jpg

ノジュールを掘り出し、割ってみると二枚貝が出ます。種類も豊富の様です。
泥岩層に直接入っている貝化石も見つけました。
e0290546_15463465.jpg

「あ〜なんか、わかんないの出た...」
「Ryoさん、それスナモグリですよ〜!やりましたね(+∀+)!」
「モッサリしてるな〜」
「そのうち、もう少しキレイなのも出ますよ。ポロナイスナモグリという名前で、ハサミの真ん中辺りの突起の位置が特徴だそうです」
「胴体は出ないの?」
「出ないことはないのかもしれませんが...体に対してツメが凄く大きくて丈夫なので、主にツメが残るそうです」
e0290546_15481940.jpg

「あ、今度は巻貝が出たよ」
「これは、さっき下流でみつけた鳥フンと同じですね」
「コザコザ系みっけ!! ココ、結構出るね〜」ようやく採れて、Ryoもご機嫌です。

しかし、なかなか良いスナモグリは出て来ません。状態がイマイチだったり、分離が悪かったりです。
それに、どうも先行者がいる様で、いくつかの割跡にスナモグリの雌型がありました。

途中、何人かの釣り師と会いました。川の中をザブザブ歩き回り、
石をガンガン叩きまくるワタクシたちは、いつも、なんだか申し訳ない気持ちになり
話す声すら小さくなってしまいます。

日に照らされカサカサした赤い泥岩の上に風化した1cm程の丸がありました。
最初は「やった!ウニみっけ~(+∀+)!」と思っていたのですが、なんだか違和感....。
もしかして...コレってナントカサンゴっていう子??(初サンゴでしたので確信を持てませんでした)
e0290546_1547422.jpg

1km程下流に向かって歩きましたが、化石がでなくなってしまいました。
川も段々と広くなり、水の勢いも深さも増してきました。
これ以上進むのは難しいと判断し上がる事に。
e0290546_15483428.jpg

少し急な斜面を登り、草を掻き分けると、そこは、ちょっとした広場でした。
ビール箱大の黒い箱があちこちに積まれていました。養蜂箱です。
この間を通らなければならないのかと、しばらく緊張しながら観察していましたが、
ハチが出入りしている様子はありません。まだシーズンではないようで、ほっと一息。
「すごい沢山あるね〜」
「やっぱり、メロンなど作っているから、受粉のお仕事用ですかね〜」
道路を歩いて元の場所に戻り、再び川へ降りて、夕方まで上流を見て歩きました。
初回、美品のスナモグリをゲットとはいきませんでしたが、好感触で今後が楽しみな川でした。

「Ryoさん、ここの上流の方には白亜紀があるんですよ。次回、そこへ行ってみましょう」
「イイね!! 行こう行こう!!(^_^)」

目的地が消滅していたため、偶然、足を運んだ川でしたが、
その後、この川はワタクシたちにとって、一番のお気に入りとなるのでした....。
e0290546_15485364.jpg

e0290546_15485659.jpg

e0290546_1548595.jpg

e0290546_1549151.jpg

e0290546_1549395.jpg

e0290546_15491294.jpg

e0290546_1549985.jpg

e0290546_15491450.jpg

フナクイムシの跡。いつもお留守ですが、これは在宅の様でウレシ〜です。
e0290546_1681558.jpg

[PR]
by motoronron | 2012-08-30 16:11 | 夕張 | Comments(10)