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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

カテゴリ:石狩( 29 )

4月中旬、Ryoが長い出張から帰って来ました。
札幌の病院に入院している父を見舞った後、午後から望来の崖へ。
風は強いけれど穏やかな海。崖から流れ出した泥水は砂浜に帯状の模様を描きます。
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大きく崩落した崖。近付くのは危険と分かっていてもダイナミックさに心が揺さぶられます。
ここはこうして日々刻々と姿を変えているのですね。
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Ryoが大きめのタマガイ化石を出しました。
とても珍しい訳ではないですが、たまにしか出ないので嬉しいです。
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化石もノジュールは沢山あるのですが、めぼしい物に出会えません。

化石ゾーンも終わりに近付いたところで魚の破片が入ったノジュールを発見しました。
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無造作に小割りしていると、こんな物が...。
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間違いなく魚類の歯(+∀+;)!! これまで魚化石は何度も採取してきましたが、歯は初めてです。
まだ入っていないかしらん?と、さらに割ってゆくと、もう一本それらしきものが出ました。
形と輝きが違うのが気になりますが、拡大してみると表面の条線はよく似ている様です。
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わずかでしたが良い収穫もあり、気持ちの良い時間でした。
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オマケ : 正利冠川河口で波にもまれていたオオコオイムシ。
岸辺の土中で越冬していて、雪解け水で上流から流されて来たのかしらん?
飛べるとはいえ、塩漬けではまずいかと思い、橋の下の草むらに置いて来ました。
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by motoronron | 2015-04-26 14:58 | 石狩 | Comments(22)
しばらくの間、熊本から10才と6才のガキンチョが来ていました。
非常に極めて甚だ激烈に凄まじくニギヤカな日々でした...(+∀+;)。
ワタクシの腕は青あざとウ○チの落書きだらけになりました。

二人は、化石に強い興味があるわけでもないのですが、
Ryoさんが帰省した際に化石採取の話しを聞いたり、
お土産のノジュールやアンモナイトを夏休みの自由研究にしたりはしていました。

今回、イベントのひとつとして冬のモーライに連れて行きました。
気温はマイナス6度、曇り空でとても強い風の日でしたが、冬の海に二人のテンションはアップ!! 
メノウは殆どありませんでしたが、貝殻や化石を幾つか採取しました。
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どんな石に化石が入っているか、どれが化石なのかを教え、探してもらいます。
ウリガイの密集した巨岩を見つけきては「これ化石でしょ!?持って帰る!!」と言います。
一応、ハンマーで叩きましたが、小割りは大変な作業でした。
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注意してはいたのですが...予想通り、波と戯れてズボンが何度もビショ濡れに。
レスキューに急行したワタクシもビショビショ...(+∀+;)。
帰りも雪の斜面で転がり回って大はしゃぎ。でも「寒い」とは言いませんでした。
思えば、朝から夕方まで雪遊びをしていて、一度も「寒い」いう言葉を聞きませんでした(笑)。
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いつか、夏の北海道でアンモ採りをしたいですね(+∀+)。。。
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by motoronron | 2015-02-21 16:02 | 石狩 | Comments(17)
石狩沿岸では望来(もうらい)から安瀬(やすそけ)にかけてが中新世の化石ゾーンです。
望来〜嶺泊(みねどまり)〜古潭は主に望来層、
古譚川河口の北に盤ノ沢層が少々、あとは安瀬まで厚田層だそうです。

ワタクシ達は、いつも望来で採取しています。
歩きやすく、化石の量も他より多いと思います。
けれど今回は年始から望来が続いていたので、久しぶりに古譚へ行くことにしました。
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昼過ぎに到着。日射はありましたが風の強いとても寒い日でした。
この海岸沿いでは「seaamberを探して」のyukiさんやMacrowavecatさんが
数々の素晴らしい品を手にしてきました。期待が膨らみます。
今回、ワタクシの目的は中身の入ったタテスジホウズキガイ(腕足類)の採取。
最近よく見かけるので、今頃が"旬"なのかもしれないと思いました。
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望来よりもやや大きめのメノウが多く、波打ち際で輝いているのが遠くからでもわかります。
早速、合弁のホオズキガイを見つけました。
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嶺泊までの間、12個の合弁と20個の片殻を拾えました。これまでで一番の成果です。
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塩素系漂白剤に漬けると、思いの外早く軟体部は綺麗に溶けました。
しかし、肝心の腕骨がどれも折れてしまい、期待通りの標本を作る事が出来ませんでした。
湾曲した腕骨は非常に薄く繊細で美しいものです。
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腕足の干物。
腕骨を包む様に摂餌のための触手冠があります。
二枚貝に比べ、殻の大きさの割に中身は小さいです。
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カキ殻に接着してディスプレイしてみました。
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北広島で採取した腕足類の化石。下野幌層(70〜110万年前)
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by motoronron | 2015-02-06 16:33 | 石狩 | Comments(20)

元日


近年、拙宅では朝にお雑煮、旨煮、お口取りを頂き...昼にお節と称してお弁当を頂く形式にしました。

これで残り物もなくなり、各自バラエティに富んだ料理を食べられる様になりました。

ただ...元旦の諸々の作業の後、昼までに人数分の料理を作らなければならず、

料理の一切を担当するワタクシは殺気立ってアワアワと料理を作りまくるのです。

「いゃ~、どうにかこうにか...完成してよかったです(+∀+;)。お手伝いありがとうございました」

「さ、洗い物は後にして...暗くなる前に望来へ行こうよ(^ ^)」

「そーしますかっ(+∀+)!!」

「誰か来てるかな~?」

「yukiさんあたりは歩いてそうですね~(笑)」

(残念ながらお目にかかれませんでしたが、午前に歩かれたそうです!)


日が傾き始めた頃、望来に到着。

気温はマイナス9度。けれど風もなく穏やかな海です。

「風が無いと全然寒くないね~」

「あっ(+∀+)!やっぱり、誰か歩いた跡がありますね」


波打ち際は石原になっていました。手近なノジュールを叩くと中から大きなチシマガイが覗きました。

「こっちはマコマが出たよ~」

「綺麗じゃないですか。このマコマ、望来ではあまり出ないんですよね~。今日は思ったよりも石があります。冬のノジュールブームが来てますね...」

太陽が落ちて行く無煙浜に向かって少し足早に歩きます。

遠くから低く船の音、空の彼方からは飛行機の音が近付きます。

けれど、どちらの姿も見つけられないうちに音は遠ざかり、

二人の歩く音と波の音だけが残されました。


「う~ん…モーライはイイな~」 Ryoはハンマーを振って御機嫌です。

「ホント、気持ちがいいですね(+∀+)。なんだか自然に笑みがこぼれてきちゃいますよ」

「また来ようよ」

「明日にでも来たいですね」


崖の上では月がしろく輝き、気温はさらに下がって、静けさが増しました。



望来・2回目


翌日からは大雪に見舞われ、結局、望来へ行く事は出来ませんでした。

一階の窓は完全に埋まって陽光を閉ざし、軒まで雪が積もったため

屋根から雪が落ちなくなってしまいました。数日間、除雪作業に追われました。

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「ふぅ~、どうにか屋根の雪庇(せっぴ)も落としましたし、これで一段落ですね(+∀+;)」

「落ちた時の地響き凄かったよ」

「家が揺れましたね(笑)。何百キロが一度に落ちるんですから、下にいたら死んじゃいますよ」

「さささ…。お天気も良い様ですが、これからどうしますか(^ ^)?」

「…では、望来..に行きますか(+∀+)!!」


早速、熱々のコーヒーと餡ドーナッツを持って出発しました。

「すっかり道が狭くなったね。広い道のはずなのに、これじゃ一台しか通れないよ」

「急に降って、排雪作業が追いつかない様ですね」

かつて足繁く通った山裾の採土場は冬期間、雪捨て場として使われている様で、

ダンプカーがひっきりなしに出入りしていました。


2時頃、望来に到着。風は少しありましたが、海へと向かって吹くので凪いでいます。

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雪に埋もれた正利冠川の上、キタキツネの歩いた跡がありました。

ある箇所が気になる様で、何度も立ち止まっては掘った後があります。

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こんな風の日の常で浜には小石が集められ、緩やかな角度の光を透かして、

あちこちでメノウが輝いています。

「今日はメノウブームかな?こんなにあると拾っちゃうね」

「ビーチグラスも沢山ありますよ」

砂浜に嵌め込まれる様に埋もれたソーダ色のガラス片は

薄く氷をまとい更に涼しげな色に見えました。


この日もノジュールブームで、数歩行く毎に割る石が出て来るので、なかなか前へ進めません。

ノジュールから立派なオウナガイが出て来ました。

Ryoは巻貝の入ったノジュールを幾つか見つけた様です。


3時半、太陽は対岸の手稲山々頂に近付いた後、雲に隠れ急に薄暗くなって来ました。

「こんなに沢山ノジュールがあるんだから、もっと化石もあると思うんだけどな~」

「朝から来ていれば、いろいろ採れたかもしれませんね。それにしても今日は数の割に"これは!"という化石に出会えませんね」

「モーライはその日によって出て来る化石が違うんだよね」

「そんな感じですね。今日は破片だけれどウニが多い気がしました。キヌタレは一つも見ていません」

「あーぁ、カニとかヒタチオビとか欲しかったな~」

「どっちもレアものじゃないですか(笑)さて、オヤツにしましょうか」

凍った石原に腰を下ろし辺りを見回すと、夕陽を反射して波も雪も雲も空も石も...

何もかもが鮮やかな色でキラキラと輝き、美しさに見とれてしまいました。

紙コップに注がれたコーヒーを冷ましもせず口に含むと、冷気に晒された歯がキンと滲みました。

「綺麗ですね。ずっと、こうしていたいですね...」

「ね。海はいつ見てもいいね~」

「お休み中、2回も望来に来れて良かったですね」

「うん。良かった。私、明日から九州だよ...寒いンだろうな~」


帰り道、排雪作業が終わった道路脇は3m以上あろうかという垂直の壁になっていました。

その壁が一瞬途切れた交差点、これ以上ないほど深い群青色の空の下に広がるまっさらな雪原の向うに

オレンジ色の大きな月が転がって見えました。

「あっ、凄い!」と言って、ワタクシが指差した方をRyoは背伸びしたり、首を傾げたりして探します。

「え、何々っ!? 何よ~、何があるの~?」

「きっと、次の交差点で見えますよ...。ほらっ!」

「あっ、見えたよ! すご ~い!! す~ごく大きくて....。。。なんて言うか...高い卵の黄身みたいな色ね」

「(笑)!!卵の黄身は良かったですね。急に卵かけご飯が食べたくなってきましたよ!」



こんな風にワタクシ達の化石採集は今年も望来で明けました。











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by motoronron | 2015-01-06 23:25 | 石狩 | Comments(24)

望来でタコブネを採取したのは、2012年10月下旬。

各ブログがアオイガイ漂着の話題で賑わっている頃でした。


ワタクシたちもアオイガイを探しに行き、Ryoが流木の後ろでタコブネを見つけたのでした。

背後に聞こえた「アオイガイみっけ!」というRyoの声を今でも思い出せます。

拾い上げた殻を手にして、こちらにやってきました。

遠目に白いものが見えず、ワタクシは「なんだかアオイガイっぽくないな…」と思って眺めていました。

Ryoは「もしかしたら、オモチャかも…」と自信なさげに手渡してくれました。

「Ryoさんっ!!これはタコブネです(+∀+;)!!」

「やっぱり、違うの…?」

「アオイガイの仲間ですが、アオイガイよりずっと珍しいと思います! やりましたね~!!」

「そうなんだ。な~んか違うな~とは思ったけど、わからないからアオイガイって言ってみた(笑)す~ごく軽くてプラッチックみたいだからオモチャかと思ったよ」

「ん~…アオイガイのオモチャ…というのも、かなりレアだと思いますけどね(+∀+;)」


『石狩砂丘の風資料館』へ連絡すると、すぐに学芸員の志賀さんからお返事がありました。

既に「Seaamberを探して」のユキさんから情報が入っていたらしく、

私のブログもチェック済みとの事でした。


<<メール引用>>

「タコブネの漂着は、北海道では今年より前は、

2例しか知りません(いずれも公式な報告ではありません)。

1件は道南(10~20年前?の知内?)、

もう1件は、2010年の蘭島です。

それが今秋、とうとう高島岬を越えました!

小樽大浜で1件、石狩浜で2件、漂着が確認されたのです。

そして、motoronさんによる望来の1件。

これは、タコブネの最北の漂着記録です。」


1年後、志賀さんから、漂着記録を学会誌に載せたいので、

採取したタコブネのデータを教えて欲しい、という旨のメールを頂戴しました。


そして、さらに1年後。

可愛らしいオリジナルのスタンプが押された、大きくて分厚い封筒が届きました。


これまで志賀さんが執筆された論文が、なんと2部ずつ入っていました。

タコブネの論文にはRyoさんの名がありました(+∀+)。。。



論文によると積丹半島より北でのタコブネ漂着の報告は…。


2010年

・10月7日 小樽市塩谷 44.2mm


2012年

・10月25日 石狩市望来 59mm

・10月29日 小樽市大浜 79.2mm

・11月9日  蘭島

・11月10日 石狩市海水浴場 49.2mm


の5件だそうです。

やはり、アオイガイが大量漂着する年に多いのでしょうね。


アオイガイすらろくに拾えないでいるワタクシたちが、

タコブネと出会えたのは奇跡の様な事なのだと思いました。


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by motoronron | 2014-10-12 18:57 | 石狩 | Comments(26)
数日前の午後…何となくお天気が良さそうでしたので、トートツに望来へ行く事に。
Ryoさんは今年初めての望来、助手席でチョコアイスを食べながらウキウキです。

いつもの駐車スペースはちゃんと除雪されていて一安心。
海は予想以上に風が強く、普段より軽装で来てしまったので少し寒いです。
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この日、海を訪れたのはワタクシ達だけのようです。
波が荒いので漂着物やメノウは少なめ…中身入りのカキがチラホラ…。

この季節、崖下の化石ゾーンにはノジュールがゴロゴロしていて、
ワタクシ達は「ノジュールの旬」と呼んでいます。
石の数が多いので、珍しい化石や良質の化石を採取出来ます。
しかし、波打ち際に多くたまるので、荒波だと見えているのに採れない…という事もしばしば…。
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風はさらに強まり、雪は真横に飛ばされ、雲が影を作っては過ぎて行きます。。

そろそろ化石ゾーン。
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波打ち際、やはり化石が多い様です。
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Ryoはキヌタレガイ、ネジボラ、エゾボラの入ったノジュールを採取。
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ワタクシはこんなノジュールを見つけました。
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これは魚の入ったノジュールなのです。
これまで採取した中では大きな方です。
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望来では版画の様な美しい魚化石は出てきません。
大体、この様にバラバラのパーツになり、折り重なる様に入っています。

ナクイムシの生痕化石。
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脊椎の直系は約2cm、なかなか大きな魚であった様です。
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小さなノジュールにも魚化石が入っている事があります。
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ノジュールの表面にこの様な模様が出ていたら魚化石です。
もう少し黒っぽい事もあります。
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魚化石の破片は、一見、植物化石と似ていますが、質感が植物の様に"もっさり"していません。
魚化石全般には当てはまらないかもしれませんが、望来から産出する魚化石片は
膠っぽい様にも見え、独特な透明感とツヤもあります。

いつか、誰が見ても魚と分かる化石を採取してみたいものです(+∀+)...。

ブログのバージョンを新しくすると写真の枚数が増やせそうだったので、
今回は試しに多めに掲載してみました。





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by motoronron | 2014-02-08 15:29 | 石狩 | Comments(30)
今日は久しぶりに暑い一日になりそうです〜(+∀+;)ヒーハー。

6月末。
家庭菜園の帰りに安瀬(やそすけ)幌内川をチェックしに行きました〜。
急に思い立ったので、カメラもハンマーも持っておらず、
エコバッグだけを持って、トコトコと川へ降りてゆきました。
ゴム長だと川底は滑って歩くのが大変でした。

幾つかカニが入っていると思しきノジュールをゲッチョし、
以前から気になっていた灰色の泥岩層にへばりついて化石を探します。
この露頭からは、あまり化石は出ませんが、風化した二枚貝を見た事があるので、
少しでも状態の良いものを...と探します。きっと他にも何かあるはずです。

日光を遮るもののない露頭の下、汗だくになって黙々と泥岩を割ります。
風化したスナモグリの爪が出ました。いずれも持ち帰るのは難しい状態ですが、
ノジュールばかりでなく、地層にも直接入っている事が分かりました。 
二枚貝は本当に少なく、結局、種類が分かる状態のものは見当たりませんでした。

最も産出したのは、3〜8mm程の赤銅色をした楕円の状の薄片です。
どれも似た形状で、そして同様のシワがあり、何かの欠片ではないのが分かります。
持ち帰って顕微鏡で拡大して観察してみました。
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さらに倍率をアップしてみると、細かな条線が見えました。
これは、お魚のウロコ系ではないかと思うがです…。
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以前、掲載した、ダイスキノ川産のウロコの写真。
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いつか、ペシャンコのお魚さんが出てきたらウレシ〜です…。

オマケ…。コレって何かの生痕化石でしょか〜(+∀+;)?
7.5cm
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by motoronron | 2013-07-20 15:13 | 石狩 | Comments(24)
久しぶりに九州からRyoが帰ってきました...が、お休みは2日間だけ。

「モーライ行こ!モーライ!!」Ryoは朝から張り切っています。
ワタクシは、望来も良いけれど古譚(こたん)より北に続く厚田層(あつたそう)も
見たいな~と考えながら地質図を眺めていました。
ついでに自分のブログをチェックしたところ、新たなコメントがありました。
「ん、珍しい...新規のお客様ですね~(+∀+).... えっ!? 厚田?カニ!?」
慌てて過去の記事をチェック。そして、アストリアスさんがお書きになったコメントに驚愕!!
「カニ化石がたくさんある崖を知ってますよ」テンション激上がりMAX!!!
「Ryoさ~ん!!安瀬(やそすけ)の崖でカニがイッパイ出るんですって~(+∀+;)!!」
「ヤスケソ....どこそれ?」
「ヤソスケです。厚田の少し北です。厚田層と思いますが、同じ層でも古譚ではカニって採ってないでしょ?」
「モーライのぴかぴかカニみたいのが出るのかな?」
「それは分からないのですが "たくさん" だそうですよ。今日は予定を変更して安瀬に行きましょう」
「よしっ!!カニ採るぞっ!!」
「では、ワタクシは駐車場所や脇道を探しますので、引き続き準備よろしくです」
「了解!!」

googleマップや地形図を見る限り、海岸へ続く道は見当たりません。
かと言って、厚田漁港に駐車して歩くのも難しそうですし、怒られたくありません。
「ど~お、分かった?」
「ん~、思ったよりアクセスが難しそうです。幌内川の砂防ダムへの道は今時期ですと雪の下でしょうし、道路脇に適当な場所があれば良いですが...」
「冬だからね〜。とりあえず行ってみて、だね」
「そうですね...。さて採取ポイントです。厚田出身のアストリアスさんが "安瀬" というのですから、おそらく厚田寄りの大きな露頭ではないでしょう。もちろん、ここも同じ厚田層ですから出る可能性はあります。そして、国道231号線が海と沿いはじめる辺りから先は安山岩の安瀬層で化石は出ません。航空地図を見ると地質図の作製された昭和30年代とは道も変わっている様ですね。おそらく最北の薄い厚田層は道路工事でもう無いと思います。今回チェックする範囲は、幌内川~国道が海に寄り始める手前までです。全て歩ける距離ですが、やたらテトラポッドが多いのが気になります。この青い屋根の家までの間で降りる場所を探しましょう。幌内川を過ぎてから目立つ谷が少なくとも3つ、これらも露頭がある可能性があります」

その後、ストリートビューを使いバーチャルで国道をトコトコ歩き回ります。
「この画像、残雪があるので春ですね。やはり北側はこのワンコのいる辺りまでですね。途中、山菜採りと思しき車が駐車しています。谷からは海へ降りられそうです。それでは...張り切って行って参りましょう(+∀+)!!」
アストリアスさんにお返事を書き、すぐに出発しました。

厚田公園の入口を過ぎました。
「もう少しすると、幌内川と交差するあたりで、道が大きくカーブします」
「あ...止められそうな場所あったのに〜、ユンボがいるよ」
「今回はここは諦めましょう」
「谷は?」
「ん〜、雪があると停車出来ませんね。民家前はいやだし...。あぁ、道が海に近付いています。そろそろ厚田層の最終ポイントですね。仕方がありません、あのワンコハウスの前に止めましょう」
先程、ストリートビューで見たワンコがワタクシたちの動向を胡散臭い顔で見ています。

Ryoが準備をしている間に斜面の状態をチェックします。
「Ryoさ〜ん、この斜面は急ですけど、なんとか降りられます。風が強いので気をつけて下さいね」
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「おやおや、下はテトラだらけだね〜」
「今日は時間があまりないので、全部は見る事が出来ません。何度も通いましょうね」
「どんなのが出るか楽しみだね〜」
「seaamberさんが古譚で拾ったヒタチオビも厚田層からと思っているんです。望来とは少しでも違った化石が出ると嬉しいですね」
下へ降りてみると安山岩の石原でした。ノジュールは見当たりません。
また、ビーチコーミングする程ゴミも多くありません。
思った通り、浜益方面はすぐに護岸がしてあり、厚田層の露頭は消滅していました。
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厚田方面へ向かって歩き始めました。
最初に見つけたノジュールからは植物化石が出ました。
波打ち際に大きなメノウが埋もれているのを見つけました。
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「Ryoさ〜ん、ほら、メノウですよ」
「でかっ!!それ、メノウなの?石じゃん」
「こっちの方は、この位のサイズがよくあるんですよ。もっと大きいのもありますよ」
以後、見つけたものは全て厚田特有のゴツゴツした大きなサイズばかりでした。

キララガイの鉸歯が覗く4cmほどの小さなノジュールを拾いました。
しばらくしてRyoも何か入っていそうなノジュールを拾いました。
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「あんましノジュールないね〜」
「う〜ん、お日柄もありますし...」
「テトラもあるしな〜」
「これでは更新が遅そうですね。ま、あまりカニにばかりこだわらず、新地ですから、よく観察して歩きましょう。この辺りの露頭からは、いろんな化石が出るんですから」
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しばらくしてテトラに行く手を阻まれてしまいました。
Ryoのサポートをしながら、ゆっくり、ひとつずつ乗り越えて行きます。
すこし歩いてまたテトラ道...。今度は長いので歩き通すのは大変そうです。
「左手の雪の斜面にあがりましょう。とりあえず登るところを作ってきますね」
隠れたテトラの隙間に嵌る危険があるので、用心深く雪を掘り階段を作ります。
行く手に二階建ての小屋が見えました。無塗装の木製の外壁、常時使っている様で奇麗なものです。
小屋の手前に簡易の船着き場があり、その先は、またテトラが続いています。

Ryoがコーヒーを飲んで休んでいる間、ワタクシはテトラを越えて先の様子を探ります。
小さな露頭が見えていますが、海藻に覆われて滑るテトラを越えて行くのは難しい様です。
小屋の土台から露頭の上部へ取り付く事は、なんとか出来そうでした。
ちょっと失礼して、小屋の脇を過ぎます。露頭に足を掛けた時、
二階の窓に安楽椅子の高い背がちらりと見えました。どうやら海へと向いている様です。
「ステキな事してますね...」
「気持ちがイイだろな〜」
雪に閉ざされた小屋で主を待つ椅子が眺める先に目をやると、海は夕刻の薄明光線に照らし出され、
細かな波が硝子の破片を敷き詰めた様に輝いています。
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露頭に沿って怖々横移動をし、斜面を降ります。
よく観察しましたが、残念ながら化石を見つける事は出来ませんでした。
「Ryoさん、大丈夫ですか?」
「ん...ちょっと疲れてきた」
「この先もテトラなんです。今日は、終わりにしましょう...少し辛いと思いますが、雪の斜面を登って国道へ出ましょう」
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上がってみると、大して歩いていないのがわかりました。
「え〜!? たったこれだけしか歩いてないの〜」
「500mに2時間...。さすがに障害物が多すぎましたね(笑)また来て、続きをみましょう」
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家に着きパソコンを開くと、アストリアスさんからのコメントが。
「あ、お返事が来てますよ。海に流れ込む小川の崖...。ノジュールの大きさは5~8cm...なるほど...。これは望来とは違う感じですね。種類も違うかもしれません」
「思ったより小さいノジュールだね。幌内層(ぽろないそう)のスナモグリみたいな感じかな?」
「たしかに、望来のカニ化石は大きめのノジュールからが多いですものね。小川というのは幌内川ですかね?それとも途中の谷川でしょうか...」

あくる日。望来の崖から帰ってきて、Ryoが「これをクリーニングする〜」と
ワタクシに5cm程のノジュールを手渡し、支度を始めました。
端に3mm程の白い化石が覗いています。断面からして小さな巻貝か、
折れたうえ潰れたツノガイが入っている様でした。
「ま〜た、こんなビミョ〜な化石を持ってきて...」と思いながら、
クリーニングしやすくするため、ミニハンマーで荒削りをしていると、
いきなり半分に割れ、パラッと白い化石の破片がこぼれ落ちました。
中を見て驚きました。カニの爪だったのです。
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「ちょっと、Ryoさん...これ....カニッ!!」
「おぉ〜、本当だ!!イボイボがあってカッコイイね」
「...これ、望来のですよね?」
「ん、違うよ。昨日ひらったヤツ」
「あっ...これ安瀬のなんですか?」
「そうだよ」
「な〜んだ(笑)ちゃんとカニ化石ゲットしてたんですね」
「ね〜、ビミョ〜でも持ってきて良かったでしょ?」
「ホントですね〜」
「また、こんなの持ってきてとか思ってたでしょ...?」
「え、まぁ...(+∀+;)」
「実はアタシも壊れた貝化石かな〜って思ってたんだ(笑)」
「2個しか採ってないノジュールのひとつがカニ化石だったなんて、運が良いです。おかげで、ちゃんとしたブログ記事になりそうですよ(笑)」
「それにしても白くてキレイだね。幌内層のスナモグリより大きいしカッコイイよ。これ、はやくクリーニングしてみせてよ。アタシ他のするから」
バラバラになったパーツを接着し、周りを掘り込んでみました。
思いの外ツメの先は厚みがありしっかりしたものでした。
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朝、食事をする二人の間にはコースターにコロンと乗ったカニの爪。
指先でツンツンしながら、イボが...色が...大きさが...形が...と、愛でます。
「カニの本体って出ないのかな?」
「どうなんでしょうね?もしあるとしたら、望来のカニ化石よりずっと大きいですよ」
「これくらいかな?」Ryoは指で毛蟹くらいの大きさを作ってみせました。
「そんなにあるワケないでしょっ(+∀+;)!!爪の大きさからして5,6cmくらいじゃないですか?」
「そっか〜。逆に小さいのかな?爪がすっごく大きいカニもいるじゃない。重くってズリズリ...引きずって歩いてたりして」
「そりゃ、立派な爪なのに使えませんね〜(笑)」

いつだって、初めての山地、初めての化石は嬉しいものです。
まもなく春です。安瀬から厚田までずっと歩きたいと思います。
きっと、新しい出会いや発見や驚きがあることでしょう。
望来の崖の様に、どんな時でも行きたくなる様な場所になるでしょうか...。
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by motoronron | 2013-03-08 23:10 | 石狩 | Comments(29)
今回は3連チャ〜ン(+∀+)!!!

先の記事からの続きです。。。

ときどき望来通信・Vol.5(+∀+)その1
ときどき望来通信・Vol.5(+∀+)その2

<<<おことわり>>>
まだまだ、海の生き物が出て来ます(+∀+)。
お嫌いな方はこの辺りで読むのをあきらめるか、数メートル離れてご覧下さい。


あ〜...この行間では手遅れかも....(+∀+;)。。。ちゃんちゃん。


キッチンに収穫物を並べてみます。
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「ん〜、今日はバラエティに富んでますな〜」
「海の幸です(+∀+)」
「(笑)写真アップしたら、ブログ大変なコトになるんじゃないの?」
「海の生き物なんて全てキモチワルイのです。見慣れて、味を知って感覚が麻痺しているだけなのです。高価だとなおさらなのです(+∀+)」
「それは言えてる(笑)」

さて...調理開始。

『ツメタガイの旨煮』
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「大きいね〜。これ美味しそうだな〜。ツブとかアワビみたいな感じだよ、きっと」
と言いながら、Ryoは突きまくっています。
フタは深い飴色でとても美しかったのでコレクションに。
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一度下茹でしアクとぬめりを洗い流し、タレの味をしませるために鹿の子切り、
昆布、鰹だし、砂糖、みりん、醤油、山椒、輪切りトウガラシ
圧力鍋で15分加圧後自然減圧。小さな鍋に移し替え、強火で汁を煮詰めたら完成です。
適度な柔かさになり、ムッチリと美味しく、ご飯が進みます。
もう少し味付けを淡くし、薄切りにしても美味しいかもしれません。
使いやすいのでいくらでも料理のアイディアが浮かびます。
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(器はイモートさん作)

『カキとエゾヒバリガイの天ぷら』
ツメタガイを煮込んでいる間に天ぷらの用意です。
シフォンナイフ(シフォンケーキを型から取り出す薄手ナイフ)で貝柱をカット。
「おぉ!身がたっぷりじゃないですか」
「メチャデカ〜!こんなに大きいのって珍しいね」
「プクプクしてて美味しそうです」
ヒバリガイを処理します。
殻の端をニッパーで少し切り、カキ同様にシフォンナイフで開きます。
殻の隙間からモサモサと長く伸びる足糸は根元をキッチンバサミでカット。
「この貝は大きくて身が白いのより、小さくて身の赤い方が美味しいんですよね」
「オレンジの方が甘みがあるんだよね~」
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極軽く塩をし、サクッと軽〜く揚げます。ジューシーで旨味たっぷりで美味です。
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『ユムシとキュウリのポン酢和え』
ユムシの仲間と思うのですが正確な名前が分かりません。
「ん〜...ご飯の時間近いしな〜...後で調べればいっか(+∀+)!」
と言う事で、フツーに調理することに。
頭とお尻をトンと切り落とすと体色よりやや鮮やかな赤いお汁が出ます。
中からはコノワタの様な細くて驚く程長い内蔵器官がツーッと出て来ます。
縦に半分にカットした後、切片をそのまま食べてみました。
クセも生臭さも皆無、キクラゲそっくりの歯ごたえは大変良いです。
しかし...風味に関しては潮の香り&さわやかを期待していたので少々残念。
旨味が少なく、極々うっすら甘みを感じる程度です。Ryoの口に入れると
「ん〜...この食感はクラゲだな...味が無い...」と同様の感想でした。
刺身の様に醤油とワサビにあわせると一発KOの淡さです。
しばらく昆布の上に乗せて味を移し、軽い塩味で酒肴などにイイかもです。
または、食感のみと割り切れば全くクセが無いので何にでも使えると思います。
今回は時間が無いので簡単に、キュウリの薄切りと和え、少し甘めのポン酢をかけました。
色がとても奇麗です。冷蔵庫で良く冷やし味を馴染ませます。
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『ワタリガニのみそ汁』
拾ってから三年経ち、日々旨味が増す望来昆布で出汁をとったゴボウとニンジンのお味噌汁へ、
カニさんをバーーン!!と真っ二つにしてドボーーン!!
ついでに、ヒバリガイから生えていた昆布も細切りにして入れます。
仕上げにネギをパラリで完成。カニは生きていたのだから最高に新鮮、
少しの臭みも無く、濃厚かつ上品な大変美味しいお味噌汁になりました〜。
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楽しい休日....。どれも、おいしゅうございました(+∀+)。。。
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by motoronron | 2013-02-07 19:05 | 石狩 | Comments(17)
今回は3連チャンで〜す(+∀+)!!!

先の記事のつづきです〜(+∀+)。
ときどき望来通信・Vol.5(+∀+)その1

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ノジュールを割っているRyoを置いて、ワタクシは無煙浜の方へ歩いて行きました。
石はあるのですが微妙な状態のばかり、欲しい化石が出て来ないまま、
浜の端に着いてしまい、折り返します。
毛だらけのエゾヒバリガイの塊が落ちていました。
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いくつかは鳥に突かれて割れていましたが、新鮮で美味しそうです。
大きなカキもひとつ拾いました。
ここからは主に食料探しになってしまいました。

しゃがみ込み、夢中でノジュールを割っているRyoが見えて来ました。
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「Ryoさ〜ん、これ〜」
「ごはん?美味しそうじゃん」
「そろそろ帰りますか。いろいろ収穫がありましたね」
「ほ〜んと、初めてみるのがイッパイで楽しかったね。メノウも沢山ひらったし。やっぱり望来はイイな〜」
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波打ち際をザブザブ歩いていたRyoが「あっ!!」と叫び、海中から何かを拾い上げました。
「何かありました?」
「じゃ〜ん」
「わっ!ツメタガイの中身入りじゃないですか〜(+∀+;)!!目敏いな〜...。アルビアンさんのブログで話題になったばかりで、なんてタイムリーな...」
「殻が割れて中身はみ出ちゃってるけど生きてるよ」
たしかに摘んでみるとグニ...と動きました。
「すごく弾力あるね。大きめで食べ応えありそ〜だな〜」
「これもお持ち帰りしましょう」

日が傾くと、波打ち際の小石に紛れたメノウ達が逆光を透過し、
まるで自らが発光しているかの様に甘い光で輝き始めます。
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「あっちもこっちも全部メノウだよ〜」
「キレイなもんですね〜(+∀+)」
Ryoはウヒョウヒョ喜んで拾います。
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今日は思いがけず、沢山の発見と出会いと...食材がありました。
もう、ついでなので、ユムシの仲間もお持ち帰りしちゃいます。
「それも食べんの?」
「たぶん食べられるでしょう。このテのは美味しいと相場が決まっています(笑)」
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帰りも天気は良く、ふたりルンルン気分で帰路につきました。

続きます。。。。

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by motoronron | 2013-02-07 19:01 | 石狩 | Comments(8)