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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

カテゴリ:当別( 18 )

ワタクシたちが石狩市モーライの次に通ったのが、
当別町青山地区です。当別町は南北に長い町で、市街から産地まで20〜40kmはあります。
場所によっては、石狩市、厚田・浜益や月形町や新十津川町の方が近いほどです。
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ワタクシたちが当別川を下流からなぞる様にして探した産地の多くは、数年前、ダムの底になりました。
生まれ故郷が夕張シューパロダムの水底になってしまった以上の喪失感がありました。
Ryoさんと「沈む前に...」と、雨の日も雪の日も通いました。
化石採取の楽しさを教えてくれた思い出深い産地のひとつです。

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(長まるRyoさん..。ではなく滑って転んだところを激写)

大雑把に言って、当別層の化石は、多産、微妙、まず無いの3つに分かれます。
石狩市望来海岸に露出する当別層は化石の無い層です。やや内陸に入ると化石がチラホラ出てきます。
その多くは地層に直接入っていることが多く、風化も激しく余程丁寧に扱わないと
家に帰るまでに壊れてしまうかもしれません。

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(ノジュールを掘り出すイモートさん)

ワタクシたちが探していたのは、化石が多く、ノジュールもしくは地層直であっても保存の良いところです。
当別川のすべてを知っている訳ではありませんので断言はできませんが、
その様なポイントは全長70kmの流域でも、極めて少ないと思っています。
そもそも当別川は河床の地層が露出する箇所が少なく化石の観察にはあまり向いていません。

Ryoさんとワタクシは、当別のマコマが好きでした。
ぽっかりと予定の空いてしまった昼下がり、
よくRyoさんは「マコマ採りに行くか...」と言ったものです。
なんの変哲も無い二枚貝ですが、そのシンプルさも良いものです。
風化した殻が脆く、産出数の割に良いものを採取出来ないのも、
夜店の「型抜き」の様な面白さがあったのかもしれません。

この日も、Ryoさんは丁寧に周りの土を除去し、慎重にマコマを採取していました。
その横で、ワタクシはチゼルハンマーを勢い良く振るって、雑に河床を掘り返していました。
すると、見たこともない大型の二枚貝が現れました。
美しい殻のカーブ、うっすらと残る放射肋、柔らかく光る真珠層には
無数の細かなクラックが入り、川の水に濡れてキラキラと輝いていました。
そこからは、さすがのワタクシも慎重に掘り進めました。
随分時間をかけて掘り上げ、後ろにいるRyoさんに声をかけましたが、
掘るのに夢中で返事がありません。
近づいて、Ryoさんの手元を見ると、たった今、ワタクシが採取した貝と同種と
思しきものを掘っていました。しかも、ずっと大きい様です。
「Ryoさん...大物ですね(+∀+;)。 ワタクシ、今、似たのを採りましたよ」
「最初、ちょっと見えてた時は、キレイなマコマ見っけ!! と思ったんだけど、掘ると大きい貝だったんだよね。これ初めて見る貝だけど何かな?」
「詳しくわからないのですが、直感ではオオハネガイかと...」
「欠けちゃってるけどキレイな貝ね」
「もしオオハネガイだと、ある程度密集するかもしれないので、これから、この付近が楽しみですね(+∀+)!!」

しかし、その後、産地に近寄ることすら難しくなり、
この地で、オオハネガイを採取することは二度と叶いませんでした。

85mm
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125mm
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by motoronron | 2016-03-17 23:59 | 当別 | Comments(22)

『おことわり』

今回の記事に化石はほぼ登場しません(+∀+;)。。。


2015年 11月下旬


Ryoが九州から帰ってきたあくる日。


「どうも雪が降りそうですけれど、今日はどうしますか?」

「もうお昼過ぎちゃったからな~…。ほとんど見れないよね。だから今日は、もとろんの好きな所でイイよ。…ドコでもイイよ(^ ^)。」

「あ~…(+∀+;)。おありがとうございます。では、当別にしましょう」

「え…?もしかして白亜紀ゾーンに行くの?」

「前回は草が鬱蒼としていましたが、今時期なら見通しが良くて幾分楽なんじゃないでしょうか」

「まぁ、イイけど、パッと行ってパッと見てパッパッと帰ってこようね」

「あ~…(+∀+;)。。。」


当別・青山方面へと向かいます。

途中、当別層(鮮新世)が露出している、懐かしい産地に寄ってみました。

ここはウニの化石や大きな巻貝の化石を初めて採取したところです。

橋の上から河床を見るとわずかにノジュールが顔を出しているようです。

「少し見て、ウェーダーを履いたまま白亜紀ゾーンに移動しましょう」

「ん~、小さいノジュールはいっぱいあるけど何にも入ってないね…」

「昔は地層からも沢山化石が出ましたよね。久しぶりですから期待したんですが、残念です」

復路、ようやくタマガイをひとつ見つけました。

「当別層から初めて採取した化石は5mmくらいのタマガイでしたね。あれは、とっても嬉しかったです。だから今でもタマガイに過剰反応してしまうんですよね(笑)」

「あ、ツノガイみっけ」

Ryoが水中からツノガイの先端部分を拾い上げました。

「この辺りでツノガイを見るのは初めてですね。少し上流に望来層(中新世)があるので、そこから流れてきたんでしょう。そういえば、随分前に望来の海岸でタマガイとツリテラを採ったことがありますよね。あれ、もしかすると当別層の化石じゃないかと思っているんです」

「それって不思議?」

「いや、当別層も隣り合わせで露出しているので不思議ではないですが、あそこの当別層は化石が出ないですよね?それに、これまで望来層からはツリテラや大きなタマガイは見たことがないですし」

「そのツリテラって、当別層のガサガサノジュールに入ってた?」

「いえ、地層から直接産出でした。他にも採取したいのですが、あれ以来化石を見ていません」


川から上がると、新しいダムを作る際に捨てられた広い広い畑が枯野となって、ゆっくりと揺れていました。

「ちょっと寒いね…」


目的地である白亜紀ゾーンに向かいます。


青山トンネルを抜け、しばらく進むと赤い誘導棒を持った作業員が立っていました。

その向こうには大型トラック、そしてパトカーが2台…。

慌てて減速しながら通り過ぎると、パワーショベルが路肩から転げ落ち逆さになっていました。

カーブでバランスを崩しトラックから落ちてしまったようです。


「谷底まで落ちていかなくて良かったですが、運転手の方は生きた心地がしなかったでしょうね。いゃ、後のことを考えると、まだドキドキの真っ最中でしょうか(笑)」

「写真撮ったら怒られるかな」

「やめてっΣ(+∀+;)!!!!」

くだらない事を話していて目的地への入口を見落としてしまったようです。

「おかしいですね...戻ってみましょう」


パワーショベル落下地点を通り過ぎました。

「沢を渡りましたね…これではおかしいです。戻りましょう」

作業員や警察官と目を合わせぬ様に逆を向きつつ、

見落とさぬ様ゆっくりとパワーショベル落下地点を通り過ぎました。

「あれ~???おかしいですね、やっぱり過ぎてしまったようです。戻りますね」


パワーショベル落下地点を通り過ぎました。人がどんどん増えています。

先ほどまで、にこやかだった誘導員の方が全く笑っていません…。

「もしかして、作業車のとまっている所が入口なのかも...だったら入れませんよ~」

「でも、あそこは奥があんまりないみたいよ」

「あぁ~...どうしましょう(+∀+;)?また戻ります?」

「今度見つからなかったら今日は諦めて帰ろうね!!」

「それでも、もう一度通過することになるんですけどね…。あ~気まずい!あ~気まずい(+∀+;)!!よりによって、なぜこんな所で落っことすんでしょうか!!」

パワーショベル落下地点を通り過ぎました。。。

沢山の人々の視線が突き刺さりました。


ようやく入口を見つけ、逃げ込む様に入ります。

初冬、日暮れは早く、おまけに曇天、急いで用意をします。

Ryoは先に歩き出し、背の高い草の中へと消えて行きました。

ワタクシは、つるハンマーをブドウの蔓に取られながらRyoを追いかけます。


「夏に来た時よりずっと歩きやすいです。ほら、左手の下の方から川の音が聞こえるでしょう?もうじき砂防ダムが見えてきますよ。その上流に白亜紀ゾーンがあるんです」

寒風の中でも草をかき分けながら歩いていると少し汗ばみました。

「さて、ここからは川を歩きます」

「どれくらい先?」

「途中にもうひとつ砂防ダムがあるはずですが、一番近いゾーンまでそれほど距離はないです」

「なーんか、石はいっぱいあるけど全然化石入ってそうなにないね」

「化石入りのノジュールなんて転がってたら超有名産地じゃないですか(笑)」

「ノジュールから出ないの?」

「化石があったとしても地層にモサモサになって入っている気がします」

「そもそも、ココって何が出る予定なんだっけ?アンモ?貝?」

「たぶん何も出ない予定です(+∀+)!!」

「え~っ!!?」

「もし、出たとしても貝の小さな破片かな、と…。ハッキリ言って今日は生物の痕跡を探しに来た様なものです」

「うわぁ~…」

「時代は普段採取している化石より少し古い白亜紀前期です。北海道は縦に短冊状の地質帯が幾つかあって、西の方から渡島帯、礼文樺戸帯、空知エゾ帯、日高帯、常呂帯、根室帯…と分かれています。いつもワタクシ達が行く白亜紀は空知帯ですね。今日の目的は礼文樺戸帯に含まれる愡富地川(そっちがわ)層です。昔、二番川上流を歩きましたよね、あそこと同じ層ですよ」

「それじゃあ…何にも出ないだろうね…」

「ね~(+∀+;)。。。」

「あ、この辺からちょっと地層が変わってきたね」

「この泥岩層が目的です。もう少しだけ上流に行きましょう」

砂防ダムを越え、しばらく進むと泥岩層の露頭が現れました。

「今日はこの近辺を調べて帰りましょう」

まず崩れ落ちた岩盤を細かく砕きます。

いくら割っても、均質な泥岩の中には何も見えません。

「あ、ほらほら見てみて!!」

露頭に登っていたRyoが声をあげました。何か出たのかと慌てて駆け寄ると、

岩の隙間に無数のカメムシがびっしり集まって越冬していました。

「キラキラですっごい綺麗よ~」

「そうですね…緑色でキラキラですね…(+∀+;)」

「あ、やっぱり、くさ〜い(笑)」

「あんまりイジメないであげてくださいね。ハンマーでつついていると潰しちゃいますよ...。それより、さっきからパラパラとワタクシにカメムシが降ってきているのですが(+∀+;)」


その後、二人黙々と掘ったり割ったり…約2時間。

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「やっぱり何も出てこないですね...。さすがにワタクシも疲れちゃいました。今日はここまでにしましょう。見つかったのはキラキラのカメムシとハムシだけですか~。Ryoさんも寒くなってきたでしょう、もう帰りましょう…って、Ryoさん、いなーーーい(+∀+;)!!」


Ryoは先に歩き始め、すでに砂防を降りようとしていました。


「ここ、気持ちの良い川なんだけど、全然化石がないのは辛いな~」

「ですよね~、あ、当別川との合流からずっと遡れば化石は沢山出ますよ」

「下からここまで歩いてくるわけ?」

「どんどん地層も変わって、出る化石も変わって楽しそうじゃないですか~」

「でも、結局、このゾーンからは化石が出ないんでしょ?」

「まー、そうですね…。でも、来年も来ますよ~っ(+∀+)!!」

「がんばって~」


背の高い木々に覆われた暗い林道を抜け、

今にも雪を降らしそうな黒く分厚い雲の下、家路につきました。











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by motoronron | 2016-01-28 21:07 | 当別 | Comments(14)

2014年 11月下旬


「さて…(+∀+)。雪中巡検が続いていますが…今日は当別に行きましょう」

「どこ行くの?」

「イッチバン川です。上流から前回終了地点まで下りましょう」

「まぁ…イイけど。あそこ石が硬すぎるんだよね~」

「確かに硬いですが(+∀+;)。下見ということで気楽に歩きましょう」


初冬のベタつく雪が降りしきる中、当別の北部、青山地区に向かいました。

お昼過ぎ、イッチバン川沿いの月形へと抜ける道の入口に到着。

「ん~…全然、除雪が入ってませんね…」

「タイヤの跡はあるよ」

「幅からするとトラックですね。一応、入ってみますか」


水を含んだ雪にハンドルをとられ、蛇行しながら坂道を登って行きます。

「本当はもう少し上まで行きたかったのですが、ちょっと雪が深すぎますね…(+∀+;)今日はここからにしましょう」

バンパーの前には押し除けた雪が山になっていました。まるで除雪機です。


雪を漕ぎ川へ近付きます。落差のある所が多く、

それ避けて随分遠回りをしましたが、なんとか川に降りる事が出来ました。

「はぁ…もう疲れちゃった…」

「ワタクシも汗だくです。あ、ここは層が綺麗に出ていて良いですね。何層か判ればいいのですが…今日は下流を見るので、宿題としましょう」

ずっと川の中を歩きたいのですが、度々深みが現れ巻かなければなりません。

夏場では登れない斜面でも雪があると足場を作れるので越えて行けます。


「Ryoさん、上の方にノジュールがくっついてますよ」

「ホントだ~…やっぱり大きいね。何が入っているのかな?」

「たぶん、巻貝かウニじゃないでしょうか?クジラの骨かもしれません。空っぽの可能性もありますけどね(笑)」

「あんなのアタシ割れないよ」

「きっと、ワタクシも数個割ったら体力の限界です」

「この川大きいノジュールばっかりなんだもんな~」

「Ryoさんはお手頃サイズを探して下さいね。痕跡でも良いです。とりあえず何が出るか知りたいのです。 それにしても本当に大きいのばかりゴロゴロしていますね…(+∀+;)」

「好きなの割ってイイよ」

「えぇ...まぁ...気が向いたら…」


しばらくは何も見当たりませんでしたが、Ryoが巻貝の覗くノジュールを見つけてきました。

ワタクシはあまりにも採るものがないので、とうとう大ノジュールを割る事にしました。

普段行く白亜紀産地では考えられないほど硬く、ツルハンマーでは歯が立ちません。

格闘の末、ようやく端が欠けましたが、ここまででワタクシは汗だく。

コートを脱ぎ…フリースのジッパーを下し…最後はTシャツ1枚になって

ノジュールを叩き続けました。濡れた腕からは湯気が立ち上ります。

にぶい音がして、やっとヒビが入りました。ツルを抉じ入れると関節した脊椎が現れました。

「Ryoさ~ん(+∀+;)!!カッコイイのが出てきましたよ~」

Ryoは俯き石を探しながら緩慢な足取りでやって来ました。

「うわ...Tシャツだし。汗だくだし...」

「だって暑すぎたんですもの...。これ見て下さい」

「おぉ~、背骨だ。ちょっと短いけど、これはカッコイイね」

「割れ方がイマイチでしたが、一応、持って帰りましょう。径は2cm程ですね」

「bokugenさんみたく、骨を全部出して並べてみたら」

「それ、ワタクシにはムリです(+∀+;)。でも、接着してクリーニング出来たらそれなりに良い標本になるでしょう」


この後は流れが厳しく、おまけに滝まで現れ前進するのがやっとで採取どころではありませんでした。

「Ryoさ~ん!!そこから足場が無いので緑の笹だけ掴んで登って来て下さい。滝壺に落っこちないでくださいよ。冷たいですよ~」

「靴の裏に雪がこびりついてて…笹に乗ると滑るんだよね」

「頑張って〜! もう少し上がるとツルハシを刺してあるので柄を掴んで下さい…」

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太陽は緑がかった鈍色の厚い雲に隠れ、気温は下がり雪は激しくなりましたが

二人とも汗だくになって笹薮を漕ぎます。

時折、葉の上に積もった雪の塊りが顔に当たってくるのが不快です。


ちょっと休みましょう。ワタクシ足がつりそうです」

「疲れたね~…。コーヒー飲む?」

「頂きます...。ノジュールは見えているのですが、こう深いとどうにも難しいですね」

喘ぎ続けたため口の中はすっかり冷え、熱いコーヒーを口に含んでも何も感じず、

しばらくして遠くの方から温もりが沁みてきました。

ワタクシは雪の上に寝転がり、端から端まで同じ色になって距離感の掴めない空を

ぼんやり見ながら「離宮鼠とはこんな色だったかしらん...」などと考えていました。


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「綿帽子を被ったノジュールは温かそうですし、川に浸かっているノジュールはなんだか気持ち良さそうですね」

「そうだね。温泉に入ってる感じ?」

「そんな風ですよね(笑)。では、ワタクシは深くなっている所の壁を見てきますので、Ryoさん待ってて下さいね」

腰まで流れに浸かり一歩ずつ慎重に進みます。

壁にウニと貝化石の破片を幾つか見つけました。やはり、この辺りでもウニが出るのです。

しかし、どれもペシャンコになっていて、かつて当別川で見た様に崩れながらも形を保っているものは無い様でした。


こちらも、白い貝化石の破片がチラホラ見えます。

壁に嵌ったノジュールも気になりますが、どうすることも出来ないので戻ります。



「ここから上がる予定なのですが...出来ればちょっと下流を見たいのです…」

「イイよ、ついでだから見て来ようよ」

夏に比べ水かさが増しているため川は歩けず、またしても藪漕ぎです。

ワタクシは内心「言うんじゃなかった...」と後悔です。

行けども降りられる場所が見当たらず、結局、葦を束にして掴み、無理矢理川へ降りました。


「この辺りの河床の泥岩が気になっていたのですよね~」


ツルハシで少し掘ってみると、白い破片が混ざりはじめました。

「二枚貝だね。殻の感じはマコマかな…」

「なるほど...もう少し掘ってみますね」

「あっ!!」

「あっ(+∀+;)!!!こ、これは…まさかのオオハネガイでしょうか?」

「きっと、そうだよ! この殻の感じ覚えてるもん」

「そうか...こっちに繋がっていたんですね...残念、殆どスレてて一部しか残っていません」


もう少し掘ると、またしてもオオハネガイが。

「もしかして密集してるんでしょうか(+∀+;)!?」


ワタクシ達がやたらオオハネガイで盛り上がっているのは、

何年も通った当別川でもオオハネガイは殆ど見かけなかったからです。

微妙な状態のものが2つとわずかの破片のみ。ワタクシ達にとって珍しい貝のひとつなのです。


まだあるかと、しばらく掘っていましたが、さすがに三匹目のドジョウは現れませんでした。

掘り起こした土を細かく砕き、貝化石の破片をひとつずつ確認していると見慣れないものが。

「この殻の感じ、腕足類ではないでしょうか(+∀+;)?」

またまたワタクシたち大興奮!

当別では更新世の材木沢層でしか腕足類を見ていません。

この泥岩が何層か正確には判りませんが場所と地質から須部都(すべつ)層かもしれません。

いずれにせよ、当別の中新世では初めての腕足類です。


「満足しました…(+∀+)。イッチバン川の本格採取がますます楽しみになってきましたよ」

「沢山じゃないけど、収穫があって良かったね」


イッチバン川を後にすると雪は大粒に変わりました。

ヘッドライトの光は無数の雪を照らし円筒状に真っ直ぐ遠くまで伸びます。

ワタクシ達はじんわりとした幸せと充足感を胸に、

今日出会った化石のことや、来年の夏のことを話したのでした。










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by motoronron | 2015-07-22 23:59 | 当別 | Comments(23)

知名度は低いですが、札幌の北東約30kmに位置する当別町は化石の宝庫です。

北部の青山地区を流れる川の多くからは新生代の化石が産出します。

一部、前期白亜紀の化石も出るそうですが極めて稀であり、状態も大変悪い様です。

当別と言っても大変広く、採取当初からホームとしているワタクシ達も

歩いた事のない産地が殆どです。

意外に思われるかもしれませんが有名な白亜紀の産地に比べ

川自体が歩き難かったり、林道のない川も多く近寄り難い印象があります。


2014年 11月下旬


例年より雪が遅いとは言え、採取シーズンもそろそろ終わり。

この時期は草木が枯れ見通しが良いので、夏は鬱蒼としていて歩く気にもならない細い川や、

今後歩きたい産地の下見をする事にしています。


「ねー、今日はドコに行くつもり?」

「四号の沢です(+∀+)!!」

「……どこそれ…?」

「当別です」

「聞いた事無い川だけど…。行った事あったっけ?」

「ありません。化石を始めた頃に当別川との合流から入ろうとして断念したのです」

「で、何が出るの?」

「正直、わかりません…。多分、二枚貝と巻貝…?」

「ふ~ん…」

「先日歩いた一番川下流に鮮新世の金ノ沢層(かねのさわそう)が、薄く出ているらしいのです。でも当別層の地質と何となく似ている様で、ワタクシには区別がつかないかもしれません。だから一度ハッキリと金ノ沢層だけを見てみたいのです」

「金の沢じゃダメなの?」

「金の沢にある金ノ沢層を見るためには2km以上昇らなければならないのです。四号の沢なら下流から見る事が出来そうです。砂防が幾つかある様ですが、小さい沢なので大丈夫でしょう」


13:30 現地着

ダッシュボードに地形図と地質図を並べて確認しつつ、

作って来たお弁当を猛烈な勢いで口に詰めコーヒーで流し込みます。

「こんな所に道があるなんて知らなかったね」

「橋は随分以前に崩落した様ですから、道も使われなくなって草に埋もれたんでしょうね」

「それにしても小っさい沢だな~。ホントに化石あるの?」

「さ~(+∀+;)どうなんでしょう?」

「なんだか用水路みたいだし。底も泥と小砂利だよ」

「幅の割に深いのもイヤですね」

「アタシのウェーダー穴だらけなんだよね、大丈夫かな」


廃道を4~500m行きます。Ryoは水たまりの氷を見つける度に踏んで歩きます。

しばらくして、右手が高くなって来ました。

「この山の裏側なんです、そろそろ沢に降りてみましょう。薄く当別層が出ているはずです...」

笹薮に分け入り、沢の流れる音へ近付いて行きます。


「うわ~…両岸ともドロドロの表土で当別層っぽい所なんてないよ」

「なんとも厳しいですね。昔、開墾した頃は露出していたのかもしれません」

「ウニがあるかと思って、ちょっと期待したのに~」

「さて、ここから200m程行けば金ノ沢層です」

二人とも、パッとしない沢の状況に落胆しながら歩いていると、

Ryoが砂岩質のノジュールを見つけました。

「これは、まさに当別系のノジュールです。上から流れて来たのかもしれませんね!」

たしかに遡ると石は増えましたが、ハンドボール大の硬い砂岩ノジュールを幾つ割ってみても

何も入っていませんでした。

深みを避けたり、Ryoを背負って対岸に渡ったりしながら進むと

右手に気になる泥岩の露頭が出て来ました。

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「なんとなく化石のありそうな感じですね。位置的にもこれが金ノ沢層なのかもしれません。小さなノジュールも入ってます」

表土を除去し、水をかけながら掘ります。

ノジュールから化石は出ませんでしたが、層から白い貝殻片が出て来ました。

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「ありました~(+∀+)!!この層に間違いありません」

「モロモロで保存状態悪いな~」

「確かにこれではハッキリとした種類も分かりませんね。もう少し掘りたいですが、化石の存在が確認出来たので、とりあえず先へ進みましょう」


近くでも川岸と河床に貝化石が入っているポイントを見つけました。

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沢は細いまま、両脇が広い湿地になってきました。幅は100m以上あるでしょう。

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湿地に足は深く沈み込み、雪に隠れた笹に幾度も足をとられて転び、歩くだけで体力が奪われます。

「そろそろ最初の砂防が出て来るはずですが...」

「もしかして...あれかな?」

現れた砂防は、たかが2mたらずの沢に作られたにしては随分と大きなものでした。

草を手がかりに砂防脇を登りましたが、降りるのに適した場所がありません。

ワタクシはツルハンマーとチゼルハンマーをピッケルの様に突き刺し、腕の力だけで降りましたが、

Ryoは降りる事が出来ません。斜面に足場を掘ってあげたのですが、

氷雪が混じった粘土は滑りやすく、結局、下まで一気に落ちてきました。

「大丈夫ですか!?」

「うん。あ~あ…ますますウェーダー穴だらけだ」


右手の露頭は高さを増し、枯れたイタドリに覆われていますが、比較的最近も

激しい崩落や地滑りがあったのが分かりました。

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「道理で、こんな細い沢に短い間隔で4つも砂防ダムがある訳です。この露頭は上の方まで、ずっと金ノ沢層みたいですね。金ノ沢層はツルンとしてるので表層崩壊が起こりやすいのかもしれませんね。いつか上まで登って化石を確認しましょう」

「高いな~」

「地形図をみると7~80mはありそうです。最初ののどかな草地や細い下流からは想像出来ない景色ですね」

「これが白亜紀なら皆大喜びだね~」

「確かに(笑)」


この辺りから、幾筋にも流れが分岐し酷い湿地となりました。

倒れた分厚い枯れ草の下を流れる水の音があちらこちらから聞こえて来ます。

背丈より高い葦を掻き分け、少しでも足場の良さそうな所を探して蛇行しながら一進一退。

踏み所を間違えると膝までぬかるみにはまり抜け出すのにひと苦労です。

おまけに冬の日暮れは早く、視界が悪くなって来ました。

遅れはじめたRyoを見失っては足を止め、鈴の音を頼りに探します。

「Ryoさ~ん!!こっちですよ~! 寒くないですか?」

「寒くはないけど...これずっと続くの?歩き難くて疲れてきたよ」

「ワタクシもすっかりくたびれました。でも、この時期に来て正解でしたね」

「こんなところ夏は歩けないよ~。草刈り機持って来なきゃ」

「最初の化石ポイントを少し掘りたいので、2つ目の砂防を確認したら引き返しましょう。暗くなると戻るのも大変です」


少しペースを早め、汗だくになって進み、やっと2番目の砂防を見つけました。

こちらは、やや低めで幅広のタイプでした。

「さぁ、途中で見過ごして来たノジュールを割りながら帰りますよ」

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結局、ノジュールの中から化石は現れず、最初のポイントの泥岩層からも

状態の良い化石の採取は出来ませんでしたが、当別層とは違う地質と化石の存在を確認出来ました。

ツリテラ、マコマ、マルフミガイ、エゾバイ系の巻貝等が中心ですが、

マルフミガイは当別層で採取したことが無いですし、他にも見かけない二枚貝の破片がありました。

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笹薮から廃道へ倒れ込む様にして這い出ました。

「ハァ~ッ!! 疲れた~。満足した?」

「はい~(+∀+;)お疲れさまです。 おかげさまで念願の”金ノ沢層”を確認出来ましたし、一応、採取もできました。来年は3番目の砂防の先にある当別層や最上流の望来層も見たいですね〜」

「そう?」

「えっ...(+∀+;)!?」


氷と枯草の匂いのする初冬の空気の中、フラフラと覚束ない足取りで帰りました。

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by motoronron | 2015-07-07 20:18 | 当別 | Comments(24)
先の記事の追加写真です(+∀+)!!
他にもまだあるのですが、とりあえず比較的マシなものを...。

腕足さん・その1
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腕足さん・その2
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コケムシ
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コケムシ
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フジツボ?
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ウロコ
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カニの爪?
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ウニの棘
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さて...ここまで御覧になって
「コレは材木沢層ではないですよ!!」「コレは○○という種類ですよ!!」という方がいらはりましたら、
コメント欄にドシドシ書き込んで下さいませ〜(+∀+)!!
ソッコーで修正謝罪土下座&三遍ターンして腹見せてワン!って喜びを表現します。





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by motoronron | 2014-05-02 20:06 | 当別 | Comments(8)

Ryoさんお休み3日目


当別の材木沢層(暫定)へ本格的な採取に行きました。

極めて気軽な産地なので半ばピクニック気分で、お弁当を持参して向かいます。

この日のお弁当は炒飯弁当とプーアール茶です。


目的地へ行く前に…近くを流れる当別川へ注ぐ小沢をチェックしました。

この辺りは望来層が出ているはずなのですが…どうでしょう…。

作業道を走っていると、遠く笹薮の隙間から小さな露頭がちらりと見えました。


細い沢ですが雪解け水で流れは強いです。

長靴は滑るので怖々降りてみました。確かに望来層の様です。

よく観察すると少しですがノジュールもあり、中には二枚貝の破片が入っていました。

こうして、一カ所ずつ様子をチェックするのは楽しいですし、

思った通りの層があった時、そして、破片でも化石を確認出来た時は格別に嬉しいものです。

ここよりもう少し下ると河成沖積層と思われる層を挿み当別川との合流付近で当別層となります。

この当別層は化石採取当初に見つけ、小さな滝と甌穴の目立つ様子から

「プチ景勝地」と呼んでいました。少ないですが化石も出ます。



オプションツアーを終え、目的の材木沢層(暫定)にやって来ました。

前回発見した、化石の多いゾーンを中心に採取します。

印象としては色々な化石が出そうだけれど…「7~8割がキララガイ」といった感じです。

しかし、保存が良い方のキララガイでも脆いので気をつけなければなりません。

ある程度、綺麗に殻が覗いたものはすぐに瞬間接着剤で固めます。

母岩も接着剤をよく吸うのでこの方法が一番と思います。

日差しが強く腕が焼けるのが分かります。数時間で赤くヒリヒリしてきました。

小型の化石が多いですが、殆どが、崩れなければ美しかっただろう化石ばかりなのが残念です。


腕足類もあるのでは?と思ってはいましたが、無造作に叩いていると、

突然、出て来て慌てました。これまで採取したことのない種類で嬉しかったです(+∀+)。

気を良くして2個目を探していると、今度はまた違う種類が出て来ました。

小型で膨らみの強いタイプです。

まだ同定していませんが、とにかく今後も出来るだけ通い、多くの種類を集めたいと思います。

実は、とても採取しづらい産地で採取期間も限られるかもしれませんし、

突然消滅してしまう可能性も十分にあり得る場所なのです…。


体調は「サ・イ・ア・ク(+∀+;)キャ---!!!!」でしたが….とても楽しい1日でした。






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by motoronron | 2014-05-02 19:50 | 当別 | Comments(2)

んんぅう…もがちぅ…(+∀+;)。。。

ぐんねり状態でドロリと煮込んでいるため、寝床から超絶簡単にあっぷしまるす…。

詳細はまたいつか…。


Ryoさんお休み1日目


夕方5時過ぎ、天ぷらの材料採取のため、ちょっとお出かけ。

ついでに、昨秋、6年がかりでやっと見つけた(つもりの)当別・材木沢層の露頭へ。

この産地発見は本当に本当に嬉しかったです。


昨年、下見の時に採取した化石。

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ベッコウキララ系?
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ダイシャカニシキ系?
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いずれも保存は悪く、殻が残っていても風化しています。


これは腕足類でしょうか?

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今回の採取品


望来層では殻がボロボロになることが多いキララガイですが、

何故かここでは一番保存・分離ともに良いです。


逆に北広島や黒松内では丈夫なホタテ系は相当厳しいです。

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タマガイの雌型はありましたが、まだ大型の巻貝は見ていません。


しばらくウロウロしていて、多く産出しそうなポイントを見つけたので

後日また訪れることにしました。






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by motoronron | 2014-05-02 16:00 | 当別 | Comments(2)
かつて、ワタクシたちが足繁く通った当別川へ、1年数ヶ月ぶりに行ってみました。
昨年、あまりの変わり様にショックを受け、自然と足が遠のいていましたが、
先月行った羽幌ダムの放水後の様子を見て、当別ダムも同様なのでは?と思ったのです。

青山橋あたりの水量は昔のまま、ダム堰堤からの排水はショボ×2。
こ~れは期待出来るかもかも?と思い、堰堤を越えて…ズコーーーッ!!!
「…めっさイッパイある…(+∀+;)スゴクある。たっぷりある。前よりある…」
ワタクシたちの愛した産地が完全に水底なのは、見るまでもありません。
しかし、新しく作っていた林道は開通したのか?横沢には入れそうか?
いくつか気になる事があったので、更に青山方面へと向かいました。

新しい林道は砂利を敷き直した様で走りやすく、危うい窪みも無くなりました。
所々、待避所と反射板も設けられていました。
繋がる作業道は全て施錠してあるので、この道は常時オープンになった様です。

昨年、旧林道の入口には土が盛られていましたが、新た車止めが設置されていました。
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思った通り、ワタクシたちが採取した場所は完全に水没。見渡す限りの水...水..。
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しばらく湖を眺めていましたが、風景が変わりすぎていて、
懐かしさも、悲しみもこみ上げてきませんでした。
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4年前はこんな景色でした。
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化石も思い出も全て水の底..。
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工事跡にノジュールは無いかと探して歩きました。
ありました!! いくつか覗いています。
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ひとつ割ってみると、ウニの破片が出てきました。
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これまで、幾度も書いてきた様に、ワタクシ達に化石採取の楽しさを教えてくれたのは、
望来の崖と当別川なのです。格別に思い入れのある産地の化石。
破片と言えども、胸は高鳴り、思わず声をかけ抱きしめたくなりました。
しかし、ここは近い将来、草に被われてしまうでしょう。護岸を施すかもしれません。
美しく整えられた、この道の下に沢山の化石が眠っている事に、もう誰も気付かないでしょう。

林道では、以前、この辺りでは一度も見かけなかった熊フンを幾つも見ました。
大工事が終わり静かになりましたし、熊もキレイな道を歩きたいのでしょう。
新しい林道沿いの森にはキノコ採りの方が多く入っていますが、何方も軽装なのが心配です。
昨年は、当別市街から北へ数Kmの弁華別(べんけべつ)に熊が出没しました。
これまで、ワタクシは「当別には熊がいる」と言っては笑われましたが、
確かにいるのです…。人工的で真新しく平和な景観ですが、熊はいます。
不幸な事故が起こらない事を祈っております...。
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by motoronron | 2013-10-13 23:59 | 当別 | Comments(20)
<<<<< 「 当別・No.1の川にひとりぼっち・前篇」の、つづきです〜(+∀+)。。。

<前回までのあらすじ>
20XX年…人類初の有人火星探査を成功させ地球へと帰還した宇宙船。
世界中が喜びに沸いたのも束の間。船内には地球征服を企む火星人が潜んでいたのだった。
地球の大気に触れた火星人は分裂を繰り返しながら瞬く間に地球全土へと散らばっていった。
その姿はミズダコそっくりであったため、人類は苦戦を強いられる。
ある天才科学者のひらめきにより、数億個の蛸壺を海に沈めるも、時既に遅し…
人類は敢え無く滅びたのであった。奇跡的に生き残ったわずかな人々も奴隷として
次々と木星第3衛星ガニメデのベジマイト鉱山へと送られた。
その船内で、青年モトーロンは、腕に碇の刺青を入れ、セーラー服を着て、マドロスパイプを咥えた、
妙にアンバランスな体型の男に「オマエさん、前歯に青ノリが付いているぜ、クワッカカカカカッ」と
人目をはばからぬ大声で指摘され、恥じた…。


こんな物が目につきました。最初「巻貝発見(+∀+;)!!?」と思ったのですが、
近付いて、よく見ると、なんとなく各巻きの位置関係がおかしい様な…。
再び自信がなくなってしまいました。
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次に見つけたのはこれです。さすがに、これは化石に見えます。
一見、貝の断面の様ですが、穴が幾つか隣接しています。生痕化石でしょうか。
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そして、とうとう、これを見つけました!! ホタテの一種の様です。
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「こ、こんなところでホタテ!? もしかして…タカハシホタテ?」
当別ではホタテ系を見た事が無いので、テンション上がりMAX(+∀+;)!!!
予備知識の無い産地で予想外の化石に出会えるのは、本当に嬉しいものです。
本年度No.1級のウレシさ。さすがNo.1川〜。これで、この露頭から化石が出るのは確実となりました。
そして、これ以降、当別では初めて系の化石が続々と見つかります。

またしても、グルグル化石が出てきました。やはり生痕化石だった様です。
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フミガイ
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これは、イガイ?ホタテ?母岩が硬く、取り出す事は出来ませんでした。
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ナミマガシワモドキ?
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アルアルだけどナイナイの川が、完璧にアルアルの川になりました。
6時半…暗くなってきた川をホクホク顔で帰りました。

Ryoさ〜ん!! いくつか残してきたので、帰ってきたら行きますよ〜(+∀+)!!
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by motoronron | 2013-07-23 03:21 | 当別 | Comments(31)
小雨降る、ある日の夕方。

ワタクシは、当別川支流「No.1の川」のほとりにたたずんでいました。
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新第三紀・中新世・須部都(すべつ)層(?)
ここの泥岩層からは、ボロボロに風化した二枚貝の化石が産出します。
その殆どが2〜3mm程度の小さな二枚貝で、稀に覗く大きめサイズでも3cm程。
数は少なくはないですが、いずれも状態が悪く、まともに採取出来たためしがありません。
しかし、謎化石も目にしているので、ワタクシにとっては気になる産地のひとつでした。
けれど、下流の望来層ならまだしも、この場所にRyoを連れてくるのは気が引け、
Ryoの出張中に一人でやってきたのです。

2年前の写真

このタイプが一番産出します。
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ソデガイの一種でしょうか?
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ルシノマ?肋しか残っていないので判断に苦しみます。
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一番気になっているのが、この謎化石。
殻の模様が独特なので、すぐに分かりそうなのですが...。
この日は、この貝の完品採取が主眼でした。
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(アップした後...ジーッと見ていましたら、実は大した謎化石じゃない気がしてきました(+∀+;)

いつも以上に水量も少なく、歩き易いです。
モロモロの泥岩層をチゼルハンマーで、ひたすらさらいます…。
化石は出ますが、前述の通り、どれもパッサパサで、持ち帰るまでに粉々になってしまいそうです。

小さな巻貝が出ました。変形していますが、タマガイの一種でしょうか?
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あまりの状態の悪さにゲンナリし、一応、片手一杯分採れたので良しとし、場所を変えました。

この辺りを歩くのは初めてです。河原にはピンネシリや待根山の方から運ばれてきた石ばかり、
化石の入っていそうなノジュールは無い様です。
少し行くと初めて見る質感の露頭が出てきました。
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須部都層下部?大小の礫を含み、ザラッと荒い砂岩質です。
硬さにムラがあり、硬いところと、ポコポコと脆い部分があります。
破片の様な物が無数に含まれているのに気がつきました。
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ワタクシには化石の破片に見えるのですが、断定出来ません。
それでも、気になるので露頭を隈無くじっくりと見てゆきます。

>>>>「当別・No.1の川にひとりぼっち・後篇」につづく
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by motoronron | 2013-07-23 03:07 | 当別 | Comments(2)