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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

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9月

北のダイスキノ川とも言える、
小平・ミドルメモリアルリバー(fossil1129さん(C))に行ってきました。

数多くのコザコザノジュールや化石をゲッチョしましたが、
改めて見てみると、大物や完品は少ないようです。

今回のコはRyoが採取、ワタクシがクリーニングいたしました。
たいへんモッチリしております。スカフィテスだ〜!と思って削り始めたのですが...
思いの外モチモチ。果たしてスカフィさんなのでしょうか...(+∀+;)?
プラヌスさんは、もう少し薄く、肋も荒い気がするのですが...
これまでスカフィさんを採取してこなかったので、イマイチわかりません(涙)。

殻口はもっと続いているのかと思っていたのに、トートツに切れて悲しかったです〜。
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小平イイとこ一度はおいで〜...(+∀+)チョイナチョイナ♪
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by motoronron | 2012-11-27 15:18 | 小平 | Comments(16)
10月中旬

イモートさんが、6月に生まれたばかりの赤ちゃんを連れ帰省しました。
短い休みですが「ど〜しても化石採集に行きたい」と意気込み、
わざわざRyoの休みと合わせて帰って来ました。

詳細はいつか記事にしますが....。
雨続きのこの秋、どこも川の水は濁り増水していました。
それでも、小平・ミドルメモリアルリバー(fossil1129さん(C))は見せて上げたいと思い、
強行しました。...成果は散々、ダイスキノ川同様、大物、コザコザ沢山、ボウズ知らずの川ですが、
さすがに今回はキビシかったです...。
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大粒のアラレに叩かれながら、ワタクシとイモートさんが苦戦する中、
Ryoが「なんかみっけた」と、ようやくこんなものをゲッチョ。
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「はやく、どこまで入っているのか見たい!!」とRyoは夜な夜な一生懸命クリーニングしました。
きわどい部分と掘り込み、仕上げはワタクシがしました。
思ったよりも長めで、潰れた箇所も裏表しっかり殻が残っていて良かったです。
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スカラリテスなのでしょうか?これまで、短い破片は見つけていましたが、
長めは初めて。いずれ一巻きで良いので、巻いているものが欲しいと思います。
両端のを結ぶ長さは10.5cmでした。
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by motoronron | 2012-11-25 19:23 | 小平 | Comments(12)
11月20日

Ryoの休日は二日間、その後は岡山行きです。
最近、apogon2さんのブログ記事になった覆道上か、ダイスキノ川か
朝食を食べている時も、まだ決めかねていましたが、
出発する頃になって雪の降りが激しくなって来ました。
覆道は雪でおおわれてしまうでしょう。
少しでも可能性のあるダイスキノ川へ向かいました。

広がる景色は降り積もった雪の白さでクッキリと際立ち、
すっかり見通しが良くなった樹々の奥には見知らぬ黒い川の流れが現れ、
雪に磨かれた新鮮な朝の空気は全てを清潔に見せていました。

Ryoは熱いコーヒーを飲みながら、遠くの山々を見ています。
「一気に真っ白になったな〜。化石採集も久しぶりの感じ」
「一ヶ月ぶりですか。Ryoさんはずっとお仕事だったので、よりそう感じるんでしょうね」
「前回は紅葉だったよね。今日はどうかな?」
「埋もれていなければ良いですが...」
「今日は、もっと奥に行くんでしょ?」
「道路が酷くなければ...ですね」

ダイスキノ川の入口が見えて来ました。
最近、新しく黄色の簡易ゲートが出来ていたのですが、
それは取り除かれ、立派な灰色のゲートに変わっていました。
「結構、車の通った跡があるね」
「看板によると木の伐採も始めたようですね」
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林道は水気が多い様ですが、さほど傷んではいないようです。
「今日は川の水が随分濁ってるな〜」
「ここのところ天気が悪かったせいでしょうか」
どんどん進んで行きました。ポイント1を通過し、しばらく進みました。
「ん?あれ?ゲートが無くなっている様な...(+∀+;)」
「あ、ホントだ。ゲート二つもいらないから入口だけにしたんだね」
「入口のゲートはここから持っていったものだったんですね」
数百メートル進むと重機や大型トラックが見えました。木を切り出している様です。
ここを通り過ぎたいのですが、道は踏み荒らされてぬかるみ、
とてもワタクシの車が通れる状態ではありません。
諦めて、ポイント1まで戻ることにしました。
「川の水が濁っているのは、あそこで作業していたからですね。ほら、支流からの水は透明ですもの」
「そっか〜、じゃ、今日はこの支流を行きますか」

「ここは途中までしか入った事がないので、実質、初めて系ですよ。奥へ行くと、古い時代の地層が出てくるはずなんです。以前、Ryoさんが穂別で採取したマーシャリテスとか...そんなのが出てくるのではないかと...。ま、そこまで行けるかは分かりませんが、いろいろ調査しましょう(+∀+)!!」
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再び降りだした雪の中、茶色く濁った本流を渡り、透明な支流へ入って行きます。
「本流もこれくらい透明だったら、石が見えたのにね〜」
「そうですね(笑)足、冷たくないですか?」
「ん、全然、大丈夫」
「今日は、どんな化石が出るのか?これまでとは違うのか?チェックです。時間も遅いですし、出来るだけ距離を稼ぎましょう」
「了解!!」
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いつも常連客がいる沢なので、割跡が多く見られます。
雪が降ったとはいえ、まだ熊は冬ごもり前、注意して進みます。
方々で木から落ちた雪が笹の葉を叩いて大きな音をたてるので、その度にドキッとします。
Ryoはあまり気にならない様子で、しゃがみ込んで夢中で石を割っています。
最初の数百メートルは普段のダイスキノ川とあまり変わり無く、
ややポリプチが多産する印象です。大きなアンモの破片も沢山あります。
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「大きなの落っこちてないかな〜」
「前回、Ryoさんが採ったスレパキは良かったですものね」
「あんなのなら、スレてても良いでしょ。ね〜、今日も金ピカ系多くない?」
「割れてしまっているのが残念ですね〜...あ、デカノジュールに巻貝がはいってますよ」
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スレた大きなアンモの破片を叩くと中から一部がコロンと出て来ました。
イボイボがあって、パキの様ですが肋が鋭いです。丸々じゃないのが残念です。

右手に細い沢が出て来ました。Ryoが中州でコザコザノジュールを細かくしている間に、
ワタクシだけ、その沢へ入ってみました。
イノセラムスの破片が覗いているノジュールを割りました。
本流では見かけない肋が現れました。
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「Ryoさーん、こんなイノセラさんが出ましたよ〜。これダイスキノ川で見た事ないですよね?」
「あ〜、たしかに見ないね〜。ねえ、これ、どう思う?」
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「...ヘテロプチコセラス...ですかね?これもココで見るのは初めてですね」
「じゃ、こっちは?」
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「ユ、ユーボさん....(+∀+;)!? 小平でしか見た事無いので何とも言えませんが、シマシマの感じが、それっぽいような...」
「ね、この辺のコザコザ割っちゃおうか」
ふたりで割ったノジュールをさらにポカポカ叩きます。
「あ...螺旋になってます!」
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「これも異常巻きじゃない?」
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「おぉ〜。。。どれもダイスキノ川では初めてですよ(+∀+;)!!」
「やったね!」

もしかすると、新しいゾーンに入ったのかもしれない...とドキドキしました。
しばらく進むと二股になっていました。右側を選び、数百メートル進んだあたりで
暗くなってきたので、残念ですが今日の調査は終わる事にしました。
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置いて来た化石を回収しながら帰ります。
いつもなら割って小さくするのですが、今日は見つけた時のまま。
二人のリュックはすぐに一杯になり、上手く歩かないと、こぼれ落ちます。
手にしたビニール袋もずっしり重いです。
バランスをとる事が出来ず、ふらふらしながら下ります。
倒木を乗り越える時、川の深みにはまった時、つい尻餅をついてしまいます。
「コザコザ系やクズノジュールだけでここまで重いのも久しぶりですね(+∀+;)」
「イイのがほとんど無いのが分かっているというのもね〜...(笑)」

スタート地点に来ると重機が見えました。
「あれ?ショベルカー?」
立ち去らないかな〜と、しばらく合流地点をウロウロしましたが、
移動する気配もないので、諦めて上がります。
ワタクシの車のすぐ後ろにオレンジ色のショベルカー、
横にはドラム缶を積んだトラックと大型のバン。
おじさまに声をかけると、修理をしているとのこと。
「お前たち、ナニしてたんだ?」
「化石を採って来ました〜。アンモナイトとか〜」
「ここで化石でるのか?売るのか?」
「イエイエ...(+∀+;)そーゆーわけでは...」
「なんだ商売じゃないのか、へぇ〜、そりゃ大変だな。オレ、明日から、この奥にいるから、なんか出たら声かけれ、掘ってやるから」
「おありがとうございます〜(+∀+;)!!(ウレシ〜けど、そんなの出たら運べない〜)」
雪が降る中、しばらくおじさまと立ち話をしてから出発です。

すっかり暗くなった林道をソロソロ帰って行きます。
ここのところ、ずっと仕事づくめだったRyoはすぐに眠ってしまいました。
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時期外れの吹雪の中、ようやく家に辿り着きました。
中身はさておき、今回は大量です。
Ryoが片っ端から洗い、キッチンは化石で埋め尽くされて行きます。
その横でワタクシは断面をみたり、本を片手に調べものをしたり...。
「どう?なんか分かった?」
「ん〜...ワタクシの知識と眼力ではハッキリした事は言えないのですが...これまで、ずっと歩いて来たダイスキノ川本流はサントニアンで間違いないと思うんです。で、今回の支流も、結局サントニアンだったみたいです...。てっきり違う年代かと思いました」
「同じなのに、全然違うのが出るの?」
「以前、ZX9-Rさんがサントニアンで採取されていたアンモを見て、ダイスキノ川では全く出ないな〜...と思っていたのです。で、石狩浜と望来の浜では近いのに打ち上げられる生物の種類に差がある様に、ちょっと条件や環境が違うと変わるのかな〜?と思ったんです。棲息していた深さかもしれませんし、同じサントニアンでも時代が若干違うのかもしれません。"江戸前期と幕末"みたいに」
「なるほどね〜。結局、よくわからない...と」
「そ〜なんです。よくわかりません〜(+∀+;)。いずれにせよ、確かに、これまで破片すら見なかったアンモ達が出て来ました。今後が楽しみになってきましたよ〜」
「次回はちゃんとしたの採りたいね!!」

ダイスキノ川は、ますますダイスキノ川になりました。
今日も朝から雪が降り続いています。果たして12月、再訪出来るでしょうか....。
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by motoronron | 2012-11-23 20:27 | 夕張 | Comments(14)
10月下旬

今年は長い長い残暑でしたが、それでも紅葉はすすみ、
朝晩は寒くなって来ました。暖房をいれ、再び"ぬくぬく"生活です。
Ryoは明日から兵庫へ行くので「何が何でもダイスキノ川へ行く!!」と言い出しました。
つい先日、行ったばかりで、あまり変わっていないでしょうし、
秋は落葉で河原が埋もれてしまい、化石を見つけ難いので、
どうしようかと思案していると「じゃ小平でもイイ」と言い始めたので、
それならば近い方で勘弁して下さい...(+∀+;)。という事で、ダイスキノ川へ行きました。

「魔法の鍵」を入手したばかりなので、もう入口のチェーンも怖くありません。
鮮やかな色彩の光に包まれた林道を進みます。最近、天候の優れない日が続いていましたが、
補修もされ、落石も除去され心配無用です。いつもの砂防ダムから降りました。
谷間に降りると樹々の香りが一層強く感じられ、冷たい空気と共に胸の奥に沁み渡りました。
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「今日は出来るだけ早く歩きましょう」
...と言うまでもなく、案の定、落ち葉は石を隠し、化石は少なく、
歩くペースはいつもよりずっと早いのでした。
「今日は無いな〜」
「やっぱり、この時期は難しいですね。ま、気楽に行きましょう」
しかし、化石が少ないまま、どんどん進んでしまいます...。
カメラのメモリには、キノコの写真ばかり増えてゆきます。
「今年は、熊の足跡が少ないですね」と話した途端、
親子熊の足跡を見つけました。写真では分かり難いですが、
時折、母熊の足跡を踏む様に子熊が歩いている様です。
近くの川岸に爪をかけて登った跡が微かにありました。
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やや離れた林道を車が通り、少し先で停車したようでした。
「なんか、あそこで止まったみたいだよ。化石採取の人かな?」
「だけど、あんなところから降りられますかね?」
カーブを曲がると車が見えました。あちらもワタクシたちを見つけたのか降りて来て、
見下ろしています。あまり人に会わないワタクシたちは、
少しドギマギしながら近づいて行きます。逆光で表情はよく見えません。
「何か採れましたか〜?」
声をかけられました。これまでフィールドで出会った方とは違う親しみやすい口調にホッ。
「ん〜、今日はあまり無いみたいです〜(+∀+;)」
「そうでしょう。地元の人はもっと上の砂防のあたりで採るみたいだよ」
「はい〜、これから、そこまで行く予定です〜」
「えっ!?あそこまで歩いて行くの?」
「そ〜で〜す」
「そう...頑張ってね」
その後、おじさまは他の川など教えて下さり、上流の方へと行ってしまいました。
「ん〜、あの人は学校の先生とか学芸員とか、そんな感じだね」
「あ、ワタクシもそんな印象を受けました。また、お会いすることがあるかもですね(+∀+)」
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早くも第一ポイントの支流との合流に到着。
「もちろん、先に行きますよね?」
「行く。だって、殆ど採ってないもん」
「支流も少しだけ見て行きましょう」
数百メートル進みますが、先行者の割跡が多く見られます。
引き返す途中でRyoが川の中からスレパキを見つけました。
「おぉ〜(+∀+)イイ感じですよ。今日一番の収穫かもしれませんね」
「イイねよ!?カワイイな〜...。ちゃんとおヘソあるとイイな〜」
幾枚か記念写真を撮ります。
「18cmですね。大分スレていますが、裏はあまり傷んでないのでギリギリ大丈夫かと思います」
「あ〜あ、やっとリュックが重くなった!!」
「い〜ですね...ワタクシ、あり得ない程カルカルですよ...(+∀+;)」
「大っきいハンマー持ってくれば良かったのに」

本流に戻り、しばらく歩きました。
ワタクシはサンゴの化石と金色のポリプチコセラスと植物の種子を見つけました。
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草の根の下から20cm程のノジュールを掘り出し、パーンと割ると...
白っぽいネオフィロセラスがパーンと真っ二つ...(+∀+;)うげろん。
大好きなアンモなのに...大きめ持ってないのに...。
Ryoが覗き込み「あ〜あ、やっちゃった〜。頑張って直すんだよ」と言いながら過ぎて行きました。
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第二ポイントの広場到着。
「どうします?もう少し時間がありますが、疲れたなら、ここで上がりますよ」
「まだダイジョブよ。それに、あれから全然っ採ってない」
上流に近づき、大きなアンモの破片が散見されますが、
ノジュールにも露頭にも何も無く、殆ど採取するべきものを見つけられないまま
第三ポイントへ着いてしまいました。これより先は大きな砂防を越えなければならず、
また、その先は狩猟可能区域のため諦めました。
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「ココまで来たのは久しぶりだね〜」
「2回目ですね。ほら、去年、雨の日に斜面から這い上がって来たら、丁度通りかかった工事の人が車に乗せてくれたでしょ?」
「そうか〜、なかなかここまでは来れないもんね」
「今度からは鍵があるので、来ようと思えばいつでも来れますよ(+∀+)」
「そうだね。今度は山越えしよう!!もっと奥まで白亜紀なんでしょ?」
「ええ。きっと、これまでとは年代も変わるでしょうから、何が出るか楽しみですね」
「12月に来る?」
「えっ(+∀+;)!? それは...ど〜かな〜...もし雪が無かったらですね」
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帰りは林道をずっと歩いて行きます。
「疲れた〜」
「さすがに遠いですね..。いつもより荷物が軽いのが救いです」
「コザコザもないんだもんな〜」
「コザコザがあると、手持ち無沙汰にならなくて良いんですよね〜」
新調したばかりのウェーダーは靴底が硬く歩くのには疲れます。
歩けど歩けど、終点が近づいて来ません。
「ねぇ〜...こんな遠かったっけ?」
「今日は往復で少なくとも7km以上はありますからね...」
二人とも無言で"当り鐘"を振りながら林道を歩きます。

すっかり日は傾き、随分暗くなってきました。遠く東の空は宵の青に変わり始めています。
もうすぐ車という所で、力強いエンジン音を響かせて白いジープがこちらへ来ました。
ハンターの様です。サングラスをして助手席には犬。キマッていてカッコイイのですが...
さすがにこの時間にサングラスは危ないのでは...?と心配になってしまいました。

帰宅後、Ryoはキッチンでザブザブゴシゴシ....。
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そして、逸る気持ちを抑えられず、早速スレパキをクリーニグ。
最後の方はワタクシもお手伝いしてヘソを出してみました。
「スレてる部分も含め、なかなか面白いカンジに仕上がったじゃないですか〜(+∀+)」
「思ったより良くなったね〜。やっぱりヘソ出して良かった(^_^)」
「スレまくって薄くなっているので、なんだか別のアンモみたいですね〜(笑)」
「お部屋が、ひとつずつ違った感じなのが楽しいね」
「タコブネに続いて、良いRyoさんコレクションになりましたね」
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驚く程、収穫は少なかったですが、楽しい晩秋のダイスキノ川でした。。。
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by motoronron | 2012-11-22 22:27 | 夕張 | Comments(8)
先の記事の追加写真です〜(+∀+)。
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by motoronron | 2012-11-20 20:03 | 石狩 | Comments(12)
11月16日

朝、雪が降りました。
例年に比べ、なかなか寒くならないので、のんびり構えていましたが、
さすがに望来の家庭菜園のブドウの雪囲いをし、ニンニクを植えなければなりません。
朝、出勤するRyoに「畑に行くんなら、モーライの海ちゃんと見て来てよ。アオイガイ来てるかもしれないんだから」と言われました。内心、さすがにもう無いのでは?と思いましたが、
畑からの帰り道、一応、寄ってみることにしました。

前回同様、正利冠川(まさりかっぷがわ)は南の方へ寄り
露頭の端を舐めている状態なので水の中を歩きます。
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三週間ぶりとあって様子は随分変わっていました。
波が大きく浜を洗ったらしく、崩落し崖下に溜まった土砂はすっかり無くなり、
流木は崖の真下へと押しやられていました。
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漂着物は少なく、アオイガイが落ちていればすぐに見つけられそうです。
まずは、波打ち際でメノウを拾います。
せわしなく目を動かしますが、白く目立つのは牡蠣の殻ばかり。
おまけに中身は全てカモメに食べられてしまった後です。
大きめのヒラツメガニを見つけましたが、これも残念な事に亡くなって久しい様です。
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化石も少なく、ノジュールを幾つか割ってみるも中身はイマイチです。
Ryoにめぼしいお土産を見つけてあげられず、残念に思いながら歩いていると
あっと言う間に無煙浜の方まで来てしまいました。折り返し、今度は崖寄りに歩きます。

潰れたウニがいくつか入っているノジュールを見つけましたが、
状態がイマイチなので放置しました。
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底にK.S.と刻印された小さな青い瓶を拾いました。割れているけれどキレイなものです。
顔を上げると、既に正利冠川河口のテトラポッドが近くに見えています。
「今日の収穫はこの瓶が一番かな...」と少し落胆しながら歩き始めました。
十歩も行かぬうちに、砂浜の真ん中に落ちている白い貝が目に入りました。
目の悪いワタクシでも、直感でなんであるか分かりました。
足早に駆寄ると、やはりアオイガイの破片でした。これが初対面です。
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何年も探してきて、ようやく出会う事ができました。
破片だとしても、やっぱり嬉しいです。
透ける程に薄くて軽く、それでいて独特なカサカサとした硬質な質感、
想像していた通りでした。
短い時間の散策でしたが、採集品に十分満足し、Ryoの喜ぶ顔を思ったり、
ブログになんて書こうか...と考えながら歩きました。

この日、テトラポッドの向うに流れる河口は浅く、注意すれば渡る事が出来そうでした。
長靴を迫り上がってくる水に注意しながら、つま先立ちで恐る恐る渡りきりました。
こちらのビーチは漂着物が少ない様です。遠くの方でサーフィンをしている二人組が見えました。
「寒くないのかな〜?」と思いながら、視線を波打ち際にやると
砂にまみれたアオイガイを見つけました。
遠目にも殻の中で持ち主が動いているのが分かりました。最も理想的な状態です。
殻の周囲にはカモメの足跡が残っており、千切れた細い足も落ちていました。
薄い殻から透けて赤味の強い体がうごめいているのが見えます。
何度か、水を勢い良く吐き出しました。
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動画を撮るため、海水で洗おうとすると、荒い波に持って行かれそうになり、
慌てて拾い上げました。逆さにすると、ズルリとだらしなく卵と本体が砂の上に落ちました。
その直後にやってきた大きな波に卵はさらわれてしまいましたが、
ずぶ濡れになりながら、どうにか殻と本体は守りました。
興奮で頬は少し火照っていました。

本体はホルマリン標本にしようと考え、一度、家に帰宅し印鑑などを持ち、
再び出かけました。一件目の大手チェーンの薬局ではホルマリンは扱っていないとのこと。
駅前の調剤薬局でも在庫無しでした。しかし、事情を話し出来るだけ早く入手したいと伝えると、
薬剤師のオネーサンは、近くの大学の薬局や問屋など、方々に問い合わせをしてくれ、
翌日一番で入荷する手はずをつけてくれました。

夜、駅にRyoを迎えに行きます。
少しでも驚かせようと、出来るだけそっけない態度で今日一日の話をします。
帰宅し「これが今日の収穫です」とテーブルの上のステンレスバットを指差しました。
Ryoはアオイガイの破片を見ると声を出して驚き、すっかり興奮しました。
「やっぱりキレイだね~!!」とか「やっと採れたか~!!」と、ひとしきり盛り上がった後、
「じつは...まだあるんです...(+∀+)」とキッチンへと連れて行き、
ザルに入った中身入りアオイガイを見せました。
「え〜っ!!スゴイじゃないですか!! あったんだ!!」
「中身も入ってますよ」
「ね〜! だから私言ったでしょ。今日はいるって!!」
Ryoの興奮は最高潮、思わずハイタッチです。
「ホント、言いつけ通り行って来て良かったです。この中身入りの方は正利冠川の向こう側で採ったんですよ」
「いつも、あっちには行かないのにね〜。呼ばれてたんじゃない?」
殻を逆さにして軟体部を出してみせます。
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「おぉ~! まさしくタコだね~!!」
「イカとタコの中間みたいな感じですね」
「そうだね~。肌の色と模様はイカっぽいもんね」
「浜で見つけた時は、もう少し赤っぽい色だったんですけど...」
「うすべったい殻の割に中身は大きいんだね」
「さらに卵も入っていますからね」
「ん〜、カワイイな~。このコが、こんなに繊細で複雑な殻を作るなんて不思議だね~」
「この足のヒダヒダからの分泌物で殻を作るそうですよ」
「へぇ〜、どうして、こういう模様を作れるんだろう?」
「本当に不思議ですよね。殻を作るのはメスだけなんです。ワタクシが見つけた時も卵がイッパイ入っていたんですが、波で流されてしまいました。まだ、殻の奥に少しだけ残っていますね」
「粒が小さいね」
「鮨ネタのタコの卵は大きいですもんね。これはタラコくらいでしょうか?」

「で、食べるの?」
「えっ...(+∀+;)。いや、今回はホルマリンに漬けて標本にしようかと...」
「そっか...。でも、足一本くらいイイんじゃない?」
「だ~め!! ただでさえ、カモメに突かれて傷だらけなんですから~」
イカタコ系が好物のRyoにとって、キッチンでザルに入った活タコは、
もはや新鮮な食材にしかみえない様です。

夕食後、急いでキッチンを片付け、作業開始です。
まず、Ryoに3.5%の食塩水を作ってもらい、隅々まで洗浄します。
溢れた砂と一緒に卵と短く切れた足も流れ出て来ました。
「わっ! 足取れちゃったんじゃない?」
「大丈夫です。切れた足が側に落ちていたので、殻に入れて来たんです」
「頭に穴あいてるよ」
「あ...ホントだ...(+∀+;)こうしてみると、けっこう喰われてボロボロですね」
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(ヒラヒラした足先部分で殻を作る様です)
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(計測してみると思ったよりも大きく40cm近くありました)

塩水に浸けると、すこし元気を取り戻したのか、足をクネクネさせます。
皮下であずき色の模様がランダムにうごめいて見えます。
よく観察すると、小さな斑点が順次拡大縮小することで模様が動いて見える様でした。
白い部分は真珠の様な光沢で角度によって虹色に輝きます。
「すっごくキレイだね〜」
「出来るなら飼ってみたいですね」
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少量の卵塊と千切れた足をバットに並べます。
Ryoは足を指先で突いています。
「お、まだ動いてる。色も変わるね...。ねぇ!これ指に吸い付くよ~!!おもしろ~い」
「その足は...標本にしないので、食べてもいいですよ(+∀+)。。。」
「やった!!」
「柔らかそうなので一度湯通ししてから、わさび醤油で頂きましょう」
「イイですね~(^ ^)」

茹でると奇麗な赤い色になりました。冷水でしめ、一本だけ小皿に盛ります。
「それでは....いただいてみましょう」
「いっただきま~す!」
まず、Ryoが食べました。
「どうですか?」
「ん、柔らかいな...吸盤のとこがショリショリする感じ」
「どれどれ...。なるほど...弾力が無いですね。ショリショリというよりシャクシャクかな?」
「淡いな〜」
「生臭みは無いですが、普通のタコやイカに比べると旨味が少ないですね。卵も食べてみましょう」
「プチプチはしてるね。少ないから味はよくわかんないな~....」
「でも、舌の上に残る感じは悪くないので、ある程度量を食べるとコクがあって美味しいかも。身も卵もクセが無いですね。鮨屋のタコの卵は噛むとドロンとしてあまりスキじゃないですが、アオイガイの卵は美味しい方なんじゃないでしょうか?」
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その夜、アオイガイは塩水に漬けられ、冷蔵庫で保管され。翌日、標本となったのでした...。
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はじめてのアオイガイ。色々な意味で堪能いたしました(+∀+)。。。
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by motoronron | 2012-11-19 18:14 | 石狩 | Comments(18)
10月下旬。

ビーチコーマーの方々のブログではアオイガイ漂着のニュースが多く見られ、
アルビアンさんからは、メールでも教えて頂きました。
ワタクシ達は相当な回数、この望来の浜を訪れているのですが、
甚だ運が悪く、これまでアオイガイを一度も見た事がありません。

最近、家庭の都合で休みをとる事が出来ないでいましたが、
家庭菜園の後片付けついでに、望来の浜を歩くことにしました。
いつもの場所に駐車し、着替えをします。
「アオイガイ来てるかな~?」
「どうでしょうね、どうもワタクシ達は縁がないですからね~(+∀+)」
「あっ!!!」
「どうしました?」
「持ってくる長靴...間違えた..」
いつも履いている長靴が裂け、浸水しビショビショになったので、
替えの長靴を出しておいたのですが、破れた方を持って来てしまった様です。
「よりによって...ワタクシのだけ...(+∀+;)いいです...いいです、ワタクシが履きますよ...。はぅ~っ!!早くもグチョグチョ!!!」

Ryoは期待イッパイ、久しぶりの海へ向かって、元気に歩いて行きます。
ワタクシはその後ろを"だぽんだぽん"と重い音をたてながらついて行きます。
この日の正利冠川(まさりかっぷがわ)は、いつもと流れが変わり、通路が水の底。
川の中か、泥岩の斜面を歩かなければなりません。
「斜面、滑りますね〜...気をつけてください...」と言った途端に派手に転びました。
「ねぇ、川の中歩いた方がイイんじゃない?」
「そうですね...。はあ~っ...!!水がはいってくるぅ~(+∀+;)」
「どうせ濡れてるんだから一緒でしょ?」
「イヤイヤ...冷水が入って来るのはまた別です。せっかく温かくなってきてたのに」
「あっ!!!」
「今度はどうしました?」
「こっちの長靴も穴あいてるみたい...」
「...(+∀+;)。今日は最初から、なんだかな~...ですね」
「この後、イイ事あるんじゃない?」
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風は海へ向かって吹いているのに、思ったより波の荒い日でした。
「ワンソクルイ、いないかな~」
「ホオズキガイはオレンジ色で目立つんですけど...めったに見ないですよね」
「ある時はあるのにな~...」
大きめのメノウをいくつも拾いました。メノウブームの様です。

ノジュールは沢山あるのですが、その多くが波打ち際に集まってしまい、
長く雨の日が続いた後の濁った海水では見づらく、殆ど採取出来ませんでした。

崖の上からは滝の様に水が流れ落ち、数カ所で崩落の跡がありました。
「ツメタガイの殻ですよ。今日のは大きいですね」
「割れちゃってるのが残念だね~」
「こんな大きな化石が欲しいですね」
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露頭に入ったノジュールから巻貝の化石が出ました。
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にわか滝の流れの中にネジボラを見つけました。
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「やっぱり、アオイガイ無いね~...」
「ん~、難しいものですね」
ワタクシが、昆布と共に打ち寄せられた岩ガキをモチャモチャ食べながらノジュールを割っていると
後ろから「アオイガイみっけ」の声がしました。
「ホントですかっ(+∀+;)!?」
「ん~...オモチャかも?」
「オモチャ?(どういうコト?)」
ワタクシは慌てて駆寄りました。
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「あ、これはタコブネですね〜。やったじゃないですか! Ryoさんっ(+∀+)!!!」
「タコブネっていうのか~。な〜んか違うと思ったんだよね。でも、なんだかわからないから、アオイガイって言ってみた」
「初めての採取はアオイガイの破片とばかり思っていたので意外でした。オモチャっていうのは?」
「ひらってみたら、プラスチックみたいだったから、よく出来たオモチャかもと思ったんだよね〜」
「イミテーションだったら逆に珍しいですよ(笑)半信半疑だったので、見つけた時のテンションが、ちょっと低めだったんですね」
「そうそう(笑)」
「お手柄ですよ(+∀+)まだ落ちてないか探しましょう」

リュックサックの横に小袋をぶら下げ、その中にタコブネを入れました。
落としていないか、壊れていないか気が気でなく、
風が吹く度、手を後ろに回し確かめながら歩きました。

大きく崩落し、土砂が山盛りになっている所がありました。
よじ登って観察していると、状態の良い大きなオウナガイを見つけました。
これまで望来ではあまり大きなオウナガイを採取した事がありません。
大型のものは全て当別川産でしたので、これも嬉しい収穫です。
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左上のオウナガイはさらに大型です。
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植物化石がのぞいているノジュールも見つけました。
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岩に座り、ビールの景品のクリームサンドのリッツと熱いコーヒーで休憩しました。
海と青空の狭間からは、絶えずゴウゴウと低いうなりが聞こえて来ます。
遠く、丘の上で回る風力発電のプロペラは来た時と向きを変えています。間もなく正午です。
背後の崖の小さな滝は、時折吹く強い風に翻弄され、右に左に蛇行しながら落ちていました。
Ryoは、コーヒーを飲みながらも、キョロキョロと目だけはアオイガイを探している様でした。

結局、その後、アオイガイもタコブネも見つける事が出来ませんでしたが、
ワタクシ達にとっては、僅かの時間で大収穫の一日でした。
「やっぱり、モーライはイイね〜。気持ちよかった〜」
「ですね〜(+∀+)今日は新たな"逸品"がRyoさんコレクションに加わりましたしね」
「また来ようね」

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by motoronron | 2012-11-13 13:42 | 石狩 | Comments(17)