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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

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今年も残すところ...あと2時間...120分...7200秒...(+∀+;)!!
ダイスキノ川の流れるサントニアンは...2,705,788,800,000,000秒前!!
計算が間違っていても、ケタがズレていても分からない程昔の事ですね。
ワタクシがブログを初めて1年と少し、初めて皆様と巡検を御一緒したのは数ヶ月前。
わずかの時間ですが、ワタクシ達にとっては、めっさ"濃い"時間でした。

また来年もよろしくお願い申し上げまるす〜!!
本当におありがとうございました(+∀+)!!!

どなた様にもシアワセいっぱい×2の新年が来ますように。。。
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by motoronron | 2013-12-31 22:00 | その他 | Comments(27)
「あ~あ!!! 最終日になっちゃったよ~…」明日からまた出張とあってRyoはナーバスになっています。
「それに…もう、お昼なんですが…(+∀+;)」
「どうすんのよ、ドコ行くのよ」
「...やっぱり近場でしょうね」
「当別はイヤよ」
「当別は雪が多くて、とても採取出来ませんよ。やっぱり三笠でしょうかね…。あ、美唄はどうですか(+∀+)!? 三笠と同じ位の距離です。まだ工事中でしょうが、かえって好都合かもしれませんよ」
「去年は土砂降りで全然見れなかったもんね。よし、美唄の下見に行こう!! お弁当ヨロシク!!」
「了解で~す(+∀+)」
ワタクシは、ゴボウ、小エビ、レンコン、ネギ等で「かき揚げ弁当」を作りました。

冷たい雨が降る中、出発しました。
「今までで一番暗い日だね」
「気温も低いですね」
「美唄は何が採れるの?」
「降りる予定の所はサントニアンですから、おなじみの化石です。そして、上流に向かってどんどん古くなってゆきます。とは言え…そこは数Km先ですから、とてもセノマニアン、アルビアンゾーンまでは行けません。車で行けると良いのですが当分難しいでしょうね」
「工事は進んでるんでしょ?」
「ええ、航空地図を見る限りは続けている様です。ただ、あの調子だと開通するのはいつになるか分かりませんね」

12号線沿いの美唄の街並はさびれた印象ですが、JR沿線には住宅地や
ショッピングセンターがあります。その中を抜けて川の上流を目指します。
ダムに近付くにつれ家は少なくなり廃屋が目立ちはじめます。
いくつかは雪ですっかり屋根が落ち倒壊していました。
「オシャレな家もあるな~、壊れてなかったら、あんな家に住みたいよね」
「きっと冬は寒いでしょうけど、イイですよね~」
木や枯草に埋もれてコンクリート製の炭鉱施設も見えます。
「あ~いうの家の横に欲しいな」
「全く使い道の無い巨大なオブジェですね(+∀+;)」
「ピシッと作らないで!!もっとサビて崩れた感じにして、って注文するの」
「(笑)良いですね。な~んにも無いトコに引っ越したいですね~」

ダムが見えて来ました。
「あっ!!」
「あっ!!!」
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「…(+∀+;)。。。はれ~…。まさか、こんな手前で封鎖されるとは…」
「なんだよ~…」
「ここからですとポイントまでは4km弱…厳しいですね…そもそも業者の車が沢山で入れて貰える雰囲気ではありませんが」
「プレハブ撤去してる最中だし、今日が封鎖の日だったんだね」
「つまり、昨日か明日来れば良かった…というコトでしょうか(+∀+;)?」
「アタシ達こんなんばっかりだな~…」

仕方なく横沢に降りてみました。
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「ん~…石炭。とにかく石炭です。登川層ですかね」
「植物化石というよりは"石炭"だね。で、どうすんの?」
「時間的にも距離的にも三笠に行くしかないですね」

残念ながら今年も美唄での採取は叶いませんでした…。
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陽は陰り、一層うす暗くなって来ました。
三笠「追いかけてクマー!!の沢」は増水して、とても入れそうにありません。
ひとつ奥の「アッチャッチーの沢」へ...。
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進むにつれ、どんどん暗くなり、ライトを点けても路面状況がよく見えません。
林道は降り続く雨と凍って溶けてを繰り返したため酷くぬかるみ、
思わぬ方向へハンドルがとられ、スーッと谷へ近付きます。
幾度も車底を擦り、ヒヤヒヤしながら進みましたが、
路面が大きく抉れた箇所にぶつかってしまいました。
「これはワタクシの車では越えられません。ここで食事をしてから引き返しましょう」

深い谷川、日暮れかと思うほど暗い林道脇で時折みぞれの混じる雨を眺めながら
お弁当を食べます。強い風が吹く度、黒々とした山の輪郭が歪みます。
陰鬱な景色は突然視界に熊が現れる妄想を掻き立てます。
そういえば、去年、美唄の後に行った「コテージの沢」で熊に吠えられた時も
こんな雰囲気だったな…とつい考えてしまいます。
「…林道、思ったよりヒドかったですね」
「ん。そうね、レンコン美味しいな~。おっきいアナゴーのカンピン採る予定だったのにな〜」
「本流は諦めて少し戻って、前回降りた横沢にしましょう」
「やっぱゴボ天が最高です…いいよ~でもあそこ出るかな~?」
「小さい沢ですから沢山は無いでしょうけど...ひとつふたつ採れますよ。下流へ行ける所まで行った後、上流側の砂防の上がどんな感じか見ましょう。きっと今日はそれで時間いっぱいです」

ポイントへ移動し、Ryoが着替えている間、辺りをうろつきます。
水たまりには厚い氷がはっていました。
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細く狭い谷に降りて行きます。以前よりも倒木が増えて乗り越えるのにひと苦労です。
「下に来るとますます暗くて見えませんね~」
初め全く化石が見当たりませんでしたが、中程まで降りて
ようやく土に埋もれた大きなノジュールをみつけました。
ハンマーを振るおうにも狭いので、うまく体勢をとることが出来ません。
無理な姿勢で何度も叩かなければならず、すぐに汗が噴き出して来ました。
おまけに石が硬くなかなか割れてくれません。
「壊れたイノセラが多いですね」
「そうみたいだね~。割れないヤツ、この片に置いておくから割っておいて~」Ryoは先へ進みます。
コートを脱ぎ、フリースのファスナーを下げ、汗だくになって片っ端から割るのですが、
暗いので、いちいち石に顔を近付けて、しばらく注視しなければ化石の有無がわかりません。

流れが極端に細くなり、倒木が折り重なって進めないところまで降りました。
折り返す途中でみつけたノジュールからはプゾシア、ゴードリセラス、テトラゴニテス、ダメシテス、エゾイテス、そして奇麗なイノセラムスが出ました。
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車に戻った頃には、すっかり暗くなっていましたが、
砂防の上へ登り化石の産出をチェックし、この日の採取を終えました。
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約一時間、山にお弁当を食べに来ただけの様な日でした。
"パチン"とゲートの鍵を締めると「今年はもうここに来ないんだ…」と少し淋しくなりました。
雨が雪に変わるころ、林道を出ました。

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帰宅後、大きなノジュールをガンガン小割りしていると、ピカピカの異常巻きが覗きました…
(+∀+;)ナニモノ?
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by motoronron | 2013-12-12 21:32 | 三笠 | Comments(31)

Ryoさん、お休み4日目


前日から雨は降り続いています。


「毎日雨が降ってるのに雪が融けないですね…」

「今日、どうすんの?どこでもいいけど石の硬いトコはダメ」

「昨日の三笠で随分体力を使いましたからね~(+∀+;)」

「アッシーベッシーにしようよ」

「では…クエスチョンの沢にしましょう」

「どんな沢だっけ?」

「ほら…細くて深くて暗い沢で、林道が崩壊しそうだった所です」

「あぁ、私、降りなかったとこだ。あそこ、こんな暗くて見えるかな?」

「無理だったら他の沢にしますね」


いつも立ち寄る三笠のセイコーマートでおにぎりを買います。

最近、Ryoは店内で作られる手作りタイプの大きめおにぎりがお気に入りなのです。

「やった~! 一個だけ "ベーコンおかか" 残ってた~!!」Ryoはとても嬉しそうです。

「で、もとろんはどれにする?」

「え…いつもみいたに半分こじゃないんですか…(+∀+;)」

「…しょうがないな」


時間がないので食べながら向かいます。

「すっかり、この道にも慣れましたよ(+∀+)」

三笠から芦別への道はアップダウンとカーブが続き、大型トラックも多いため、

通い始めた頃、運転のヘタなワタクシは緊張して走っていたのです。

「芦別にもずいぶん来る様になったね」

「5年前、採取を始めた頃から地図を作ったり、計画はしてはいたのですが、ワタクシたちの場合、採取範囲がジワ~と広がってゆきますからね..。あのまま三笠でずっと採取していれば、もっと早く来たかもしれませんが、穂別方面へ行ってしまいましたからね〜」


「三芦トンネル」を抜けると雪が多くなります。

「三笠に比べると雪が多いけど、ウチの周りに比べたら大した事ないよね~。あ、キムン橋の工事終わってる...」

「川の水量はどうですか?」

「なんだか少ない気がする…」

「へぇ。雨が続いているのに水が引くのが早いですね?」


道が芦別川本流に沿いはじめました。

「あっ!!全然水が無いよ!!」

「ホントですね~(+∀+;)!!夏の渇水期より少ないです。予定変更! 今日はいつものトコで採取しましょう」


定点観測

11月21日

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11月23日

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昼過ぎに採取ポイントに到着し、Ryoは、あっと言う間に支度をして、一人で川へ降りて行きました。

「新しい割跡があるな~…。昨日から水が引いてたのかな?」

「一足遅かったかもしれませんね。こんなに水が少ないなら早朝から来て長く歩きたかったですね」

「問題は、この人がどこまで行ったか、だね」


しばらくは割跡が目立ちました。しかし、あまり良いものは出ていない様です。

「な~んか思ったより化石無いな~...」

「まだスタートしたばかりじゃないですか〜(+∀+;)。 あ!! ほらほら、見て下さい異常巻きの入ったノジュールがありましたよ。この辺りからノジュールゾーンなんじゃないですか?」

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しばらくしてRyoがノジュールを持って来ました。

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「これ、どーお?」

「スレてますけど悪くない様です。叩いてもイイですか?」

「どーぞー」

「あ!! こんなのが出ましたよ(+∀+)!!Ryoさんやりましたね」

「よく見たら、もう一巻きあるんだ。裏から出せるかな~?」

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バスケットボール大のノジュールからアナゴードリセラスの背が覗きました。

肋が強く波打って、なんとも存在感があるアンモナイトです。

余分な石を叩いていると意外な所から割れてしまいました。

「Ryoさ~ん、アナゴーが出ましたよ~」

「おぉ、イイ感じじゃん」

「…でも。三分割にしてしまいました」

「あ~らら、何やってんだか。もとろんは直すのがイッパイだね」


Ryoはどんどん先へ行ってしまいました。

大きくカーブした川の向う、Ryoのクマ除けの鐘が雨音に紛れてかすかになってゆくのを聞きながら

ワタクシは川岸から川岸へと蛇行し細かく見て歩きます。

保存状態はわかりませんが、この日は異常巻きの入っているノジュールを多く拾いました

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時折、Ryoがノジュールを集め目印の枝を立てて残していった"塚"の前にしゃがみ込み、

小割り作業をします。

これらもイノセラムス、アナゴー、異常巻きの破片が多い印象でした。

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お気に入りの植物化石

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雨はますます激しくなりました。Ryoはカッパを着ていますが、

ワタクシは撥水加工をしていないベンチコート。どんどん体が重くなります。

「普通、こんな日はカッパでしょう」

「ムレるかと思いまして…」

「そんだけ濡れたら一緒じゃない?」

「まったく、おっしゃる通りで…(+∀+;)。 うぅ...コートもフリースも水を吸ってすごく重いです。 もう4時ですし、そろそろ終わりましょうか。これ以上進むと上がるポイントが無くなってしまいます」


上がる直前、何となく叩いた石からはアナゴーが出てきました。

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車まで1.5kmの帰り道。Ryoは軽快に、ワタクシは重く引きずるような足取りで歩きました。

「思ったほどじゃないけど、それなりにあったね〜」

「えぇ、リュックもズッシリです。でも正直、ワタクシももう少しあるかと期待していました(笑)」

「アルビアンさんやM田さんなら、こんな日でもイッパイ見つけるんだろうね~」

「あの方々は特別に高性能なセンサーをお持ちですからね~...(+∀+;)」


「あ~ぁ。まだまだ行きたいトコたくさんあるんだけどな...。今度、出張から帰って来たら雪かな~」

「もうすぐ12月ですものね…」

「そうね…。でも、どっか行こうね!!」



土砂降りの中、熱々のコーヒーをすすり、

メイプル風味のバームクーヘンを頬張りながら帰路につきました。

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「オマケ」

近頃、"拙宅の辺りは雪が多い"という記述を繰り返ししてきました。どれ程だったかというと、

この記事の10日前、11月12日の朝で、こんなカンジだったのです...(+∀+;)。

たった一夜にして真冬の世界になっていました〜。

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by motoronron | 2013-12-03 22:55 | 芦別 | Comments(24)