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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

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2014年もあと1時間と少し...。アッと言う間の1年でした。

どの産地も、ついこの間歩いたかの様に思い出せます。
帽子を通して伝わってくる太陽の熱、耳をかすめる羽虫の音、頬から首へと流れる汗の感触、
靴底から伝わる荒い岩肌、ハンマーを突き刺した露頭から漂う土の香り、
御一緒した方の笑い声と笑顔と後ろ姿.....何もかもが強い印象で胸に刻みこまれ、
いつでも瞼の裏に鮮やかに再現出来ます。

今年も感謝することばかりでした。
ワタクシにとって化石採取は発見と驚きと期待と興奮、そして「感謝」なのだと感じています。
ブログを御覧下さっている皆様、わざわざ産地に連れて行って下さった皆様、
沢山のアドバイスを下さった皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで、もとろんは、ちょっこし成長し、ますます化石が大好きになりました(+∀+)。

ハンマー初めもハンマー納めも無いワタクシ達です。
いつまでもいつまでも連綿と化石採取を楽しみたいと思っています。

皆様、良いお年をお迎え下さい。

来年もカナテコよろしくお願い申し上げまるす〜(+∀+)!!!

もとろん     
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by motoronron | 2014-12-31 22:53 | その他 | Comments(18)
またまた、じゅりあさんの超御厚意でサメ頭をゲッチョ(+∀+)!!
今回は、気仙沼産の最高級ネズミザメの頭。
気仙沼と言えば....モノを知らぬむっちんプリンなワタクシでも、
世界有数のフカヒレ系の産地、ダイナミックな景観のリアス式海岸、
ダイナミックな耳のマギー審司生誕の地である事くらい知っております。

クロマトヤネコから「明日午前中に届けるから絶対に家にいろよニャ!」とメールが入りました。
今朝、ワクドキ待っていると、年末業務で疲れきった顔見知りの配達員さんが、
土気色の顔...というか泥人形の様に玄関先に立っていました。
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重さは感じますが、思ったよりも大きな箱ではないので安心しました。
今回は冷蔵なので早速作業にかからなければなりません。まず、包丁をキンキンに研ぎます。
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包みを開けると氷に包まれたネズミザメ様が見えます。
氷を除けると血と粘液でドロドロのドロネズミ様....。
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ネットで画像検索した時にも「いつも血まみれのサメですね...(+∀+;)」
と思っていましたが、前回のアイちゃんに比べてスプラッター度は高いです。
ブラシで擦りながら、ゴロンゴロン回転させて状態を確認します。
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口の中には長さ3cm径0.5mmほどの黒いヒモ状のものが数本見えました。
「ははーん。これは寄生虫ですね...」
前回全く見つける事が出来なかったので期待が高まります。
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ゴロンゴロン....。「ウッ(+∀+;)!!!!!???」
豪快な包丁さばきにイャな予感はしていましたが、上あごの一部にキズがついていました(涙)。
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アイちゃんに比べて目が怖いですね...と思っていましたが、本物はなかなかカワユイです。
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試しに自分の手を噛ませてみると...頭の重さで自然にパコッ...と閉じました。
「イーーータタッタタタタタッ(+∀+;)!!!」
本気で刺さるかと思いました。アイちゃんと大違い!!ラムナ系いとヤバシ!!!
力いっぱい噛まれたらシャレになりません。
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解体を開始します。アイちゃんよりも肉も骨も皮も柔らかく、
どんどんカットが進みます。エラには寄生虫があまり無い様です。
一匹、それらしいものを見つけたのですが、水道の強い流れに消えてしまいました。
口の中の寄生虫採取にとりかかります。
5,6匹ほどの節足動物が顎の裏側にかなり深く潜り込んでいます。
ヒモ状に見えたのは長い2本の尾毛の様です。慎重にピンセットで摘み引き抜きます。
ほぼ完全体が2匹。即ホルマリン漬け。
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今回は顎標本だけを作るつもりなので、一気に解体を進めます。
アイちゃんは待機している歯が殆ど露出していたのに比べ、
ネズミザメは肉の中に埋没しています。除去するか迷ったのですが、
後ろに並ぶ歯も見えなければ意味が無いかしらん?とサクサク切り落とします。
その形状から、最近見慣れたサメの歯ゾーンのクレトラムナを思います。
白亜紀もあまり変わらない姿で泳ぎ、摂餌していたのでしょうか。
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今日はここまで。しばらく水にさらし血抜きをします。
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by motoronron | 2014-12-29 22:40 | その他 | Comments(12)
前回は謎アンモ様へのコメントを沢山下さり、おありがとうございました〜。

さて...年末系宴もたけなわ。
皆様はどんなクリスマスをお過しになったでしょうか〜(+∀+)。。。

今回はRyoさんが出張で一緒にクリスマスを祝う事は出来ませんでしたが、
素晴らしいプレゼントを貰っちゃいました...。
一昨年はエアチゼル、昨年はエアチゼル...と、着実に化石に関するものが増えています。

そして今年は...。
話題沸騰!!業界騒然!!凝屋垂涎!!偶蹄反芻!!鶴屋南北!!
じゃじゃーん! 「日本の化石」どえす(+∀+)!!
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箱を開けてビックリ。ニッポニテスのフィギュアが入っていました。
異形のアンモ様ですが、こうしてニョロニョロ部分があると
なんとも可愛らしい生き物ですよね。
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大きくて、しっかりとした製本の立派な重〜い本ですが、
中身だって....ドカンとこのボリューム(+∀+)!!ドーデスお客さん!!
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どの写真も大きめサイズで詳細がよく分かります。
このブログを御覧になっている皆様の多くは既にお持ちの事と思いますが、
まだの方はすぐにゲッチョですよ〜!!超絶オスメスの一冊です〜。

リンク

Ryoさ〜ん、ありがと〜です〜!! 帰って来たら一緒に見ましょうね(+∀+)。。。






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by motoronron | 2014-12-27 15:49 | その他 | Comments(8)

かるぅ~く書きま~す(+∀+)。。。


8月中旬

ミドメモ川は行く度に何か採れる、お気に入りの川です。

以前は河口から5~6km先の林道崩落箇所から降りていましたが、

昨年はさらに手前が崩落、今年は工事のため、さらにさらに手前にゲート(涙)。

続いた大雨と工事の影響で川は完全に泥流と化しています。

あきらめてアプメモ川に行こう…と話していたのですが、様子だけ見る事にしました。

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前日の畑仕事で思いっきり腕をヤケドしてしまったワタクシは、

こってりと軟膏を盛り、サランラップを巻いた上からガムテープでガッチリ補強してのぞみます。

「ちょっと強く巻き過ぎたかも…。手に血が来てない様な…」

「水漏れしなくていいんじゃない?」

「そうでしょか…(+∀+;)」

ワタクシがモタモタと用意をしているうちにRyoは川を歩き始めていました。

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一気に膝まで沈み込む泥を漕いで進みます。

「うわ~…ヒドイな~足が抜けないよ~」

「水の中は見えませんが、大雨の後ですし何か転がっているかもしれませんよ(+∀+)」

「たしかに、化石はあるみたいだね」

「この様子ではあまり人も来ていないでしょう。あ、綺麗なテトラが出てきました。スカラリも入ってますよ」

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Ryoが川の中から大きめのノジュールを掘り出して来ました。

「これ、なんか入ってるみたい。割って~」

「よくこんなの見つけましたね…。化石は寄っているので半分にしましょう。おぉ~….ユーボが沢山入っています。スカラリやスカフィも見えますね。異常巻きの密集です。盆栽クリーニングにしますか(+∀+)?」

「え~…(笑)」

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スカフィが見えるノジュールを割ると、見慣れない肋が現れました。

「コレ、なんでしょ?」

「ダメじゃないの?」

「ん~。ヘソはあまり大きくなさそうですが、細肋が目立ちますね。なんとなく薄そうですし」


この後も、短い区間ながら良いノジュールを見つける事が出来ました。

折り返そうとした時、砂地に大きなプゾシアが埋まっているのを見つけました。

掘り出すと半分しかありません。

「残念。綺麗なんですけどね~。」

「この穴、カワイイね」

「…植木鉢にしますか(笑)?」

「あ、イイね~。そうしよう!じゃ、頑張って~(^ ^)」

余分な石を取り除いても相当重く、途中に置いて来た化石を回収すると一度では運べず、

ピストン輸送をしました。林道に上がると二人ともへたり込んでしまいました。

「はぁ~っ....(+∀+;)!!!疲れました~!」

「今日は重かったな~。でも思ったより沢山採れて良かったね」

「Ryoさんの異常巻きは楽しみですね」

「クリーニング大変そうだな~」

「さ、暗くなって来たので帰りますか」

「またアプメモに行けなかったね...」

「たしかに...(+∀+;)縁がないですね~」

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謎アンモをクリーニングしてみました。

5.3cm

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はじめ「これは...ゼランの一種なのですかっ(+∀+)!?」

と思ったのですが、ヘソの感じが全然違いました〜(涙)。

薄いので潰れてしまった様にも見えますが、背中に残った殻などから元々この形状の様に思います。

是非是非、皆様の御意見を御聞かせ下さいませ〜。


異常巻き密集ノジュールはRyoさんが盆栽クリーニングに挑戦しています。

残念ながら折れているものが多く、博物館に並ぶ様なレベルではないですが、

ワタクシ達的には十分嬉しい標本となりそうです。

いずれブログに掲載出来たらと思っております。








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by motoronron | 2014-12-22 16:41 | 小平 | Comments(34)
しばらくホルマリンに漬けた後、乾燥です。
金網のグリッドが基準となり変形度合いが分かって便利です。
変形を見越して、ある程度テンションをかけてから固定。
途中で簡単に力加減を可変出来る様に結束バンドを使いました。
口の開き方は、商品の様に全開にするとカッコイイ(+∀+)!のですが、
今回のサメでは、なんとなく不自然な感じがしたので、少し戻しました。
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左右の歪み防止のため、上下の歯の中心を釣り糸で固定。
下の釣り糸にはハンガーを連結してぶら下げ「重石」にします。
この写真は作業中なので写っていませんが、カットした割り箸を何カ所かに挟みました。
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ホルマリンの臭気が酷く、とても生活圏には置けないので、
留守中のRyoさんの部屋にぶら下げました(笑)。
2日程でカチカチになりましたが、さらに放置。

そして...本日完成。あまり歪みもありません。
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当初、苛性ソーダの使用を考えていましたが、
先に作業をされたアルビアンさんとジュリアさんのお話から想像以上に脆い事を知りました。
そして、実際、触っただけでグラグラする歯を見て、今回は薬剤による組織の除去を止めました。

出来上がりを見て、骨膜の除去はしなくても良いように感じました。
初めて故、反省点はあまりに多いですが、次回へつなげたいと思います。

サメの魅力を教えて下さったアルビアンさん、
今回、標本作りの機会を与えて下さった、じゅりあさんに心から感謝します(+∀+)。
本当にありがとうございました。





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by motoronron | 2014-12-17 17:53 | その他 | Comments(18)
すでに、アルビアンさんジュリアさんがブログで紹介されていますが、
ワタクシもやってみました〜(+∀+)。

ビニール袋に入れられた鮫頭はズシリと重く、大きいものでした。
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虚ろな目をしたホホジロザメ等と違い、つぶらな瞳でカワイイですね。
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冷凍庫に頭を入れるスペースは無く、また残っているお肉を食用としたいので早急に作業にかかります。
お風呂に入っている間、ざっと解凍し半解凍状態で開始します。

モテッとした鼻先。白い斑点が電流を感じる「ロレンチーニ器官」でしょうか。
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鼻と口。小さな歯がずらっと並んでいるのが見えます。でも...指で突くと簡単にグラグラと動き、
なんだか頼りなさそう。すでに取れかけている歯もあります。歯先は摩耗と欠けがみとめられます。
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目の後ろの「噴水孔」
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胸びれ、この付け根のお肉は絶対美味しいはず...。
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エラ
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よく研いだ包丁で...シューッと一気に切ります。ぺろん。
ロレンチーニ器官が皮の裏側に繋がっているのが分かります。
手前、剥けた皮の裏側の黒いツブツブ。
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一般的な魚と違って生臭さがありません。

皮が全部取れました。ここまではかなり早く作業が進みました。
いろいろな部分をさぐり、骨の構造や組織の繋がりを調べます。
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指先の赤い部分は、おそらく心臓の断面です。
取り出してみると、厚く弾力のある筋組織でシンプルな構造です。
体の大きさの割に小さいのには驚きました。
見るからに炭火焼にすると美味しそうですが
残念ながら時間がありません。綺麗に洗浄しホルマリンに浸けます。
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視神経の行く先と厳重に保護されている感じから、この辺りに脳があるのだろうと
慎重に軟骨をカットしてゆきます。出て来ました...。
中央でV字に見えるのが視神経。真下のフワフワしたのが脳。
微細な血管に包まれ毛玉の様です。これも、取りあえずホルマリンに漬けます。
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エラの一部に謎の突起があます。カワイイ...。
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軟骨は包丁で簡単に切れてしまうため、料理ばさみも使用して、どんどんカットします。
下顎には円い傷がありました。また、鼻腔に繋がる骨にヒビが入っていました。
いずれも水揚げの時についたものかもしれません。
骨折箇所は乾燥時、変形するだろうと左右揃えてカットしてしまいました。
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アゴ表面に残るゼリー状の組織は骨に傷をつけぬよう、
1.5mm厚のプラスチックでナイフを作りスクレイパーにし、研ぎながら使います。
先は丸くし窪みにも使える様にしました。
骨膜を除去するか悩みましたが、今回は試験的に除去する部分としない部分を作ります。

骨膜をつまみ上げ、根元にプラスチックナイフを沿わせて剥がします。
キワの細かい部分はピンセットとデザインカッターを使いました。
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水を換えながらさらし、2日ほどで白くなりました。
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下顎は骨膜が除去されツルンと綺麗です。

組織の固定と防腐の為、ホルマリンに漬けます。
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「おまけ」大きく美しい水晶体。透明なままで保存したいですね。
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by motoronron | 2014-12-17 16:28 | その他 | Comments(8)