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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

<   2015年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

2014.12.22UP、小平ミドメモ川で採取した謎アンモの続報です。
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ブログにアップした写真はいろいろ角度を変えてはみたのですが、
やはり微妙な部分をお伝え出来ず悩んでいました。

昨年末、三笠博物館にお邪魔した際、アンモナイトが御専門のKHさんに見て頂こうと、
KNさんに託しました。  年が明け、すぐにKNさんが御連絡を下さいました。

---------------以下、引用---------------

結果は...やはりゴードリセラスの一種らしい、とのことでした。

気になる点は、肋の細かさ、くびれの存在、側面が平たく見えること、
ですが全体的特徴から見てゴードリセラスの一種ではないかと。

チューロニアンのコードリセラス・ヨコイイとやや似ている印象がある、とのことです。
また、ゼーランダイテスではないとのことです。
それならば、もっとへそが狭くて、肩が角ばっているはず、とのことです。

---------------------------------------------

実物を御覧になったベテランの皆様も全員
「なんだか分からないけどゴードリの一種、ゼランではないと思う」との事でした。
正体不明のままで、これにて一件落着金さん感がありませんが...
ワタクシには如何ともし難いので、これにて終了〜(+∀+;)カンカンカーン。

沢山のコメントを下さった皆様、本当にありがとうございました。
普通種ばかり採取して喜んでいるワタクシ達ですから、
めったに面白そうな化石を掲載する事は出来ませんが、
またよろしくお願い申し上げますのです〜(+∀+)!!
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by motoronron | 2015-01-26 01:32 | 小平 | Comments(24)
先日、解体したネズミザメの口腔内に数匹の寄生虫がいました。
長い2本の尾しか露出していませんでしが、肉に埋もれた体を引っぱり出すと
甲殻類らしく、思いの外しっかりした体でした。
直観的に橈脚類(カイアシ類)系?とは思ったのですが、ワタクシには種類など分かりません。
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体は1.5cm 全長は4.5cm〜5cm
ダースベイダー風のヘルメット、胴は殻が重なりマントの様です。
開き始めたシャコバサボテンの花の様だと思いました。
足先はしっかり掴まるためか、かぎ爪になっています。

さほど珍しくないだろうと検索するも、似たのはあれどヒットしません。
三笠博物館のK様さんも色々な情報を下さいましたが、残念ながら一致しませんでした。

数日後、ようやく似た種を海外ページで発見(+∀+;)!!
“Anthosoma crassum”
Siphonostomatoida(シフォノストム目)の一種だそうです。

早速 “Anthosoma crassum”で検索すると、日本の論文もヒットしました。
”ハナガタムシ”という和名の記述があり、私の第一印象の”花”にもピッタリ!!なので、
ハイテンション・ブギ! コレで決まりさ系(+∀+)!!とさせて頂きます。


<カイアシ類・覚え書>
・「橈(かい)」は英語のパドルのこと。
・甲殻類の中では最も多い種類、11目 12,000種
・35%は寄生種
・深海から高山の水たまり、土壌中まであらゆる環境に棲息
・白亜紀の魚の鰓に寄生している化石が見つかっている
・ケンミジンコ、サケジラミ、ウオジラミもカイアシ類の一種
・学名のcopepoda(コペポーダ)という音がとてもカワユイ

最初に見つけた海外のページ

アオザメに寄生した写真

日本語の論文

<<必見!>>
カイアシ類を分かりやすく解説してある広島大学のページ


皆様の身の回りに、ひっそりと...しかし大量に暮らしているはずのコペポ、
ぜひ、探してみて下さいね(+∀+)。







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by motoronron | 2015-01-23 11:42 | その他 | Comments(13)
今日から乾燥。

予想通りの状態はありますが、いざ乾燥の準備にとりかかると、
あちこち、気になるところが出て来て困ります...(+∀+;)。
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さぁ...上手く仕上がるでしょうか。
どうかトラブルなどありませんよぅに...。






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by motoronron | 2015-01-12 21:07 | その他 | Comments(18)

元日


近年、拙宅では朝にお雑煮、旨煮、お口取りを頂き...昼にお節と称してお弁当を頂く形式にしました。

これで残り物もなくなり、各自バラエティに富んだ料理を食べられる様になりました。

ただ...元旦の諸々の作業の後、昼までに人数分の料理を作らなければならず、

料理の一切を担当するワタクシは殺気立ってアワアワと料理を作りまくるのです。

「いゃ~、どうにかこうにか...完成してよかったです(+∀+;)。お手伝いありがとうございました」

「さ、洗い物は後にして...暗くなる前に望来へ行こうよ(^ ^)」

「そーしますかっ(+∀+)!!」

「誰か来てるかな~?」

「yukiさんあたりは歩いてそうですね~(笑)」

(残念ながらお目にかかれませんでしたが、午前に歩かれたそうです!)


日が傾き始めた頃、望来に到着。

気温はマイナス9度。けれど風もなく穏やかな海です。

「風が無いと全然寒くないね~」

「あっ(+∀+)!やっぱり、誰か歩いた跡がありますね」


波打ち際は石原になっていました。手近なノジュールを叩くと中から大きなチシマガイが覗きました。

「こっちはマコマが出たよ~」

「綺麗じゃないですか。このマコマ、望来ではあまり出ないんですよね~。今日は思ったよりも石があります。冬のノジュールブームが来てますね...」

太陽が落ちて行く無煙浜に向かって少し足早に歩きます。

遠くから低く船の音、空の彼方からは飛行機の音が近付きます。

けれど、どちらの姿も見つけられないうちに音は遠ざかり、

二人の歩く音と波の音だけが残されました。


「う~ん…モーライはイイな~」 Ryoはハンマーを振って御機嫌です。

「ホント、気持ちがいいですね(+∀+)。なんだか自然に笑みがこぼれてきちゃいますよ」

「また来ようよ」

「明日にでも来たいですね」


崖の上では月がしろく輝き、気温はさらに下がって、静けさが増しました。



望来・2回目


翌日からは大雪に見舞われ、結局、望来へ行く事は出来ませんでした。

一階の窓は完全に埋まって陽光を閉ざし、軒まで雪が積もったため

屋根から雪が落ちなくなってしまいました。数日間、除雪作業に追われました。

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「ふぅ~、どうにか屋根の雪庇(せっぴ)も落としましたし、これで一段落ですね(+∀+;)」

「落ちた時の地響き凄かったよ」

「家が揺れましたね(笑)。何百キロが一度に落ちるんですから、下にいたら死んじゃいますよ」

「さささ…。お天気も良い様ですが、これからどうしますか(^ ^)?」

「…では、望来..に行きますか(+∀+)!!」


早速、熱々のコーヒーと餡ドーナッツを持って出発しました。

「すっかり道が狭くなったね。広い道のはずなのに、これじゃ一台しか通れないよ」

「急に降って、排雪作業が追いつかない様ですね」

かつて足繁く通った山裾の採土場は冬期間、雪捨て場として使われている様で、

ダンプカーがひっきりなしに出入りしていました。


2時頃、望来に到着。風は少しありましたが、海へと向かって吹くので凪いでいます。

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雪に埋もれた正利冠川の上、キタキツネの歩いた跡がありました。

ある箇所が気になる様で、何度も立ち止まっては掘った後があります。

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こんな風の日の常で浜には小石が集められ、緩やかな角度の光を透かして、

あちこちでメノウが輝いています。

「今日はメノウブームかな?こんなにあると拾っちゃうね」

「ビーチグラスも沢山ありますよ」

砂浜に嵌め込まれる様に埋もれたソーダ色のガラス片は

薄く氷をまとい更に涼しげな色に見えました。


この日もノジュールブームで、数歩行く毎に割る石が出て来るので、なかなか前へ進めません。

ノジュールから立派なオウナガイが出て来ました。

Ryoは巻貝の入ったノジュールを幾つか見つけた様です。


3時半、太陽は対岸の手稲山々頂に近付いた後、雲に隠れ急に薄暗くなって来ました。

「こんなに沢山ノジュールがあるんだから、もっと化石もあると思うんだけどな~」

「朝から来ていれば、いろいろ採れたかもしれませんね。それにしても今日は数の割に"これは!"という化石に出会えませんね」

「モーライはその日によって出て来る化石が違うんだよね」

「そんな感じですね。今日は破片だけれどウニが多い気がしました。キヌタレは一つも見ていません」

「あーぁ、カニとかヒタチオビとか欲しかったな~」

「どっちもレアものじゃないですか(笑)さて、オヤツにしましょうか」

凍った石原に腰を下ろし辺りを見回すと、夕陽を反射して波も雪も雲も空も石も...

何もかもが鮮やかな色でキラキラと輝き、美しさに見とれてしまいました。

紙コップに注がれたコーヒーを冷ましもせず口に含むと、冷気に晒された歯がキンと滲みました。

「綺麗ですね。ずっと、こうしていたいですね...」

「ね。海はいつ見てもいいね~」

「お休み中、2回も望来に来れて良かったですね」

「うん。良かった。私、明日から九州だよ...寒いンだろうな~」


帰り道、排雪作業が終わった道路脇は3m以上あろうかという垂直の壁になっていました。

その壁が一瞬途切れた交差点、これ以上ないほど深い群青色の空の下に広がるまっさらな雪原の向うに

オレンジ色の大きな月が転がって見えました。

「あっ、凄い!」と言って、ワタクシが指差した方をRyoは背伸びしたり、首を傾げたりして探します。

「え、何々っ!? 何よ~、何があるの~?」

「きっと、次の交差点で見えますよ...。ほらっ!」

「あっ、見えたよ! すご ~い!! す~ごく大きくて....。。。なんて言うか...高い卵の黄身みたいな色ね」

「(笑)!!卵の黄身は良かったですね。急に卵かけご飯が食べたくなってきましたよ!」



こんな風にワタクシ達の化石採集は今年も望来で明けました。











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by motoronron | 2015-01-06 23:25 | 石狩 | Comments(24)
年末年始は忙しく作業は進められず。時折、バケツの水を交換するのみ。
少しずつ白くなってゆくのが分かりました。
そして、昨日、やっと時間が出来たので仕上げ作業にかかりました。
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顎骨を覆う極薄い繊維質の膜は幾重にもなっているので、最上部をピンセットで摘み、
ナイフを寝かせて滑らせ、薄く"はがす"作業を繰り返します。
「カット」するよりも「はがす」方が美しく出来ると感じています。
カットすると、どうしても傷が目立ってしまいます。
また、前回の様にスクレイパーでこそげとる事もあまりしませんでした。
軽くゼラチン質を除去する作業には効率が良いのですが、
膜まで取ろうとすると表面が荒れてしまうのです。
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ピンセットでは滑って掴めなかったり、弾力のある部分や広い部分には
毛抜きを使う事が多かったです。先端の幅が2種類あると楽です。

歯の裏側などの細かい部分の肉は爪楊枝をピック代わりにしました。
裏側から起こして支えた状態でナイフでカットしてゆきます。
爪楊枝だとナイフの刃が触れても欠ける心配がありません。

筋繊維をカットしているとすぐに刃が切れなくなるので、どんどん交換します。
通常使用では柄の一番奥まで刃を差込みますが、出来るだけ長い状態で固定します。
歯間の狭い箇所に差し入れるにも良いですし、前述の様に刃を寝かせて滑らせる際、
横の面を基準として使います。 刃の角度は30度と45度を部位によって使い分けます。
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水分を多く含んでいる時はよく滑ります。位置を変える際シンクに落ちそうになり、
咄嗟に受け止めると指がスパッと切れてしまいました...(涙)。
わずか5cmほどの落下にも関わらず、かなり深い切りキズになりました。
比喩ではなく本当にナイフの様な歯でした(+∀+;)イタイ...。
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今回はパイプユニッシュを用意したのですが、ナイフでの除去で十分な気がし、
クリーニング作業をここで終わる事にしました。

顎をジップロックに入れホルマリンを注ぐと、全体を浸すには少し足りませんでした。
仕方がないのでバケツの中へ袋を入れ、周りに水を注いで水圧で脱気してから
密封することで完全に漬けることが出来ました。
ここまでくれば、もう腐敗することはないのですから気が楽です。
残るは...一番難しい乾燥作業ですね(+∀+;)。
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by motoronron | 2015-01-03 22:35 | その他 | Comments(16)
もう "3日" はやいですね〜(+∀+;)。
今年もビュンビュン時間が過ぎちゃいそうな予感です...。
でも...春もすぐに来る!!と言うことでもあります(+∀+)!! 雪解けが待ち遠しいですね。

今年の年賀状は...JRの駅構内に貼ってありそうなポスター風でした〜。


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by motoronron | 2015-01-03 21:05 | その他 | Comments(10)