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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

2011年 10月末

前日の夕方、泥化石を発見した「尾が白い感じのホロッとする支流」を再訪しました。
今日は、ひとつ先の橋から降り、川沿いの露頭を見ながら川を下り、前回のポイントで採取。
その後、林道の行ける所まで川を遡って行くことになりました。

川まで高さがあるため、ロープを使い「4番目の橋」から降ります。
水深があり、ちびっ子なイモートさんは腰まで水に浸かって、今にも沈没しそうです。
この時季は夏よりも川苔が繁茂する様でウェーダーでもかなり滑ります。
カーブの向うに落ち葉で彩られた露頭が見えて来ました。
新第三紀・鮮新世・幌加尾白利加層です。
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明るい灰色の泥岩層を丹念に調べますが、化石の痕跡すら見つかりません。
こうなると美しい落ち葉も邪魔な存在です。
きっと、あるはずなのですが、残念ながら今回は見つける事が出来ませんでした。

300m程下流の化石ポイントへ移動します。
昨日は暗い中、手探りでの採取でしたが、今日は全体が見渡せます。
とても狭い範囲ながらも、化石は多くある様です。その全てが赤い泥で出来ています。
そのわりに分離も良く、模様も明瞭です。
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三人、黙々と採取します。ワタクシはヒタチオビガイの一部を発見しテンション上がりMAX(+∀+)!
当別の採土場で欠片を見つけてから、二年...。
どこかにあるハズ...と、ずっと探して来ましたが、ようやく再会です。

「いや~...みなさん、随分採りましたね~(+∀+)」
「ココ、簡単に採れるから楽しいね!!」
「ね〜、おんちゃん、こんなの出た〜(θ∀θ)..。これウニ?」
「カシパンウニの仲間みたい...やったじゃないですか(+∀+;)!!」
ブンブクは多産しましたが、カシパンウニはイモートさんが採取した一個だけでした。
このカシパンウニがきっかけで、後日、初山別に向かう事になるのでした。

少しずつ、上流へ向かいます。
車を林道の入口に停めて降りてみると、雨で柔らかくなった地面に、極々最近のものと思しき
熊の足跡を見つけました。写真手前の左前足の幅は約15cmでした。
単独の成獣、体重は150kg前後でしょうか。
ゆっくりとした足取りで林道からメイン道路に出て、しばらく、うろついた様です。
数日前、ダイスキノ川で遥かに大きなものを見たばかりで、小さく感じましたが、なかなかです。
この年は熊の出没のニュースが多くあり、採集をしていても実感する事が多かったです。
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泥岩層が露出する場所を見つける度に降りてチェックしました。化石を発見する事は出来ましたが、
いずれも、一番最初に採取したポイント程の数はありませんでした。
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大分、上流に来ました。一番最初の橋から約12Kmの地点です。
徐々に草深くなり、林道が細くなったところに看板がありました。
どうやら、ワッカウェンベツ川(和歌ダム)方面へ抜ける林道の様です。
左手に小さな滝が見えます。地質も変化した様です。
ここから下流へ2〜300m程歩きましたが、多くの化石を見つける事は出来ませんでした。
ただ、硬い砂岩質のノジュールからフジツボが覗いているものを見つけました。
これまでの泥製化石とは違います。これより上流にはしっかりとした化石が出る様です。
先に行きたい気持ちはありましたが、もう4時を過ぎ時間が足りません。
また、林道も先の状況がわからないため、ここで終了です。
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林道を戻ります。
途中、二番目の橋の下へ降りてみました。
橋の下はハチの巣が心配なので、そーっと覗き込んでみると、
やはり、まるまると立派なスズメバチの巣が見えました。
しかし既に破壊され、空き家の様でした。
「わ〜、おっきいね〜。ウチのよりずっと大きいよ!!」Ryoは大喜びです。
(バルコニーに出るドアの真上に巣があり、生態観察のため放置していたのでした)
「家のはコガタスズメバチですからね」
「コレ、持って帰ろうよ〜。模様がすっごいキレイだよ」
「いや...こわされてますし、そもそも手が届かないです(+∀+;)」
ここでは化石を見つけることは出来ませんでしたが、
多産したポイントのすぐ側で、地質は同様なのでタイミングが良ければ出るかもしれません。

5時頃、雲は黒さを増し、とうとう雨が降り始めてしまいました。
一番最初の本流に架かる大きな橋の下を調べて今日は終わりです。
川に沿って作業道はあるのですが、なかなか降りられる場所が見つかりません。
三人ビショビショになって草を掻き分けます。ようやく降りてみれば...川底は玄武岩でした。
ワタクシがもっとよく地質図を読み込んでおくべきでした。
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とにもかくにも...イモートさんを交えての化石採集・最終日が無事終わりました。
上流域を見る事が出来なかったのは心残りですが、大きなフジツボに沢山のウニ。
大好きな化石が沢山採れて満足でした。
この川はさほど荒れそうもなく、更新が遅い様なので、一年一度のお楽しみポイントとしました。

数日後。イモートさんは、ワタクシたち見送られ、お土産の「ぽっぽ饅頭」を手に、
札幌駅から茨城へと帰って行きました。

朝、Ryoが歯磨きをしながら採取品を入れた段ボール箱を覗き込み、化石を愛でています。
「今回はイッパイとれたねぇ...泥なのに細かい模様までクッキリ出てて、どれもキレ〜だな〜」
「こんなにウニが採れたのも初めてですし、フジツボも大きかったですね」
「...ねぇ、このフジツボ、なんか、フワフワしてるんだけど...」
「どれどれ...んげっ(+∀+;)!!!...もしかして、これってカビ!!??」
あわてて、漂白剤の中に漬け込みました。しっかり洗浄はしたのですが、
年中ジメジメしたままの川縁の泥製化石なのでカビちゃったのでした。

さて、体調があまりすぐれない中、ハードな数日間を過ごしたイモートさん。
後から分かったのですが...この頃、お腹に赤ちゃんがいたのでした~(+∀+;)。
今となっては笑い話ですが、本当に何事もなくて良かったです(何度もコケ沈してたし〜)。
この6月、無事に女の子が生まれました。胎教が化石採集とクリーニングの音....。
将来、瑞浪Mioちゃんの様な化石娘になるのでしょうか...(+∀+)?
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# by motoronron | 2012-09-10 20:49 | 新十津川 | Comments(8)
本日は....チョ〜雨(+∀+;)!!!
昨晩からドザドザと降り始め、ず〜っとドザドザドザ〜.....ありえない〜。

今日の予定は...。
奈井江川は工事で通行止めなので、その隣を流れる美唄川へ行くハズでした。
「今度、行こうね」と言いながら、西方の新十津川〜雨竜系へ行きはじめてしまったので、
長らく計画が放置されておりました。おまけに、先日、アルビアンさんにオススメ頂いたので、
こりゃ、間違いありませーん(+∀+)!!!
昨晩、一生懸命、資料も作ったのに〜....なのに、すんごい雨。。。

仕方が無いので...下見に行く事になりました(笑)。
美唄川〜三笠博物館という計画です。
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美唄川のダム(美唄湖)の所まではスイスイ。メイン道路はダムを過ぎて1.5Km程で途切れます。
上流に行くには横の細い道へ行くのです。。。がっ!!
横道はあまり整備されておらず、流水でエグられまくり〜。
ワタクシの車では進めません。も〜、ががんのがーーーーーん(+∀+;)!!!
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今回はあきらめて、三笠へ向かいます。
博物館も数年ぶりです。リニューアルしてから一度も行っていません。
「化石のキセキ」という特集をしているハズです。
三笠市内を強い雨に叩かれながら通り過ぎます。やっと博物館が見えて来ました...。
恐竜の頭がニョッキリ見えています....通り過ぎます。

覆道を過ぎ、桂沢湖を過ぎ、停車したのはコテージの沢です。
ここも、2年ぶりでひさしびり〜。
ビショビショになって草を掻き分け降りて行きます。
先行者ありありですが気にしません。水量は普段よりちょっと多い位で大した事ありません。
割跡は無数にあれど...内容はともかく...コテージの沢では一番の収穫となりました。
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5時過ぎになり暗くなって来たので、林道へと上がりました。
分離が悪いので、あまり細かく出来ず、リュックはパンパンでフラフラです。
そして、帰りの林道....チョ〜怖い目にあいました〜(+∀+;)!!!キャーーー!!!

詳細記事はコチラ〜(+∀+)。

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# by motoronron | 2012-09-09 21:38 | 三笠 | Comments(10)
9月5日
ダイスキノ川に行って来ました~(+∀+)。。。
んが...成果は...イマイチ。
いつもの様に先行者が最近来た様で割跡だらけ。
それでも...と探したのですが、そもそも、あまり石は多くなかった様です~。
行き帰り、随分歩いたのですが、なんともビミョ~な成果でした〜。

青金さん
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コザコザ系も少なかったです〜。
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ビミョ〜過ぎる成果(涙)。
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# by motoronron | 2012-09-08 09:43 | 夕張 | Comments(6)
本日は小平に行って参りました〜(+∀+)。

雨が降ったのか、林道はにゅるんゾーンもあり怖かったです〜。
前回、腰を砕かれたデカアンモを採ったあたりからスタートしましたが、
しょーもない理由で時間が足りず、終点は前回より手前でした。
続きが見たかったので...ザンネンです。

昨日?来たらしい先行者がバッカバカ割っていましたので望みウス〜でしたが、
いつもの事です。ハイエナでも...(+∀+;)と、さら〜っと流すはずが...
コザコザでも破片でも、な〜んでも採ってしまうワタクシたち。
結局、かなりの物量に..(汗)。それでも、初めて系化石も採れて嬉しかったです〜。

詳細は、いつか記事にしま〜す(+∀+;)。。。。暑い一日でした〜。
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# by motoronron | 2012-09-07 23:23 | 小平 | Comments(12)
昨晩、Ryoさんが一ヶ月ぶりに帰宅しました〜(+∀+)!!!

今日は良いお天気ですが、風もあって気持ちイイです。

ウォーミングアップもかねて、お昼から、少しだけダイスキノ川にいってきます〜。
例によって、即日化石アップは難しいかもかもですが...。
何かご報告が出来れば嬉しいです〜(+∀+)。ではでは〜♪

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# by motoronron | 2012-09-05 10:23 | その他 | Comments(10)
2011年10月下旬

ワタクシのイモートさんが茨城から帰省しました。
3人での化石採集のために帰って来たと言っても過言ではありません。
それはそれは....大変な意気込みです。短期間に出来るだけ多くの産地を詰め込みました。

1回目・夕張・紅葉山・幌内層の川3種盛り
2回目・夕張・ダイスキノ川

「さて...イモートさん、あとドコ行きたい(+∀+)?」
「そりゃ、ダイスキノ川に決まっているでしょ~(θ∀θ)!!!」
「それは、昨日行ったから、まだダメ~」
「...タカハシホタテは?」
「もう、当分いらない...」
「.....(;θ∀θ)じゃー、ドコがいいのよ」
「新地開拓に行く?ぜ~んぜん採れないかも、な~んにも無いかもだけど~(+∀+)ははっ」
「....(;θ∀θ)...い...いいよ...。」
「じゃー、このあたりっ!!!」
ワタクシがビシッと地図を指差します。
「なんか...テキトーに指差してませんか...(;θ∀θ)??」
「ナニを言うとりますかっ(+∀+;)!!!ココには鮮新世・幌倉層があるのです」
「で、そのホロクラでは....何が採れるのですか?」
「イロイロです....。キミの欲しいタカハシホタテも出るかもしれません。そして、ワタクシたちが欲しい、それ以外の化石が出る可能性もあります。そうであって欲しいものです。そうそう...近いので奈井江の植物化石も採りに行きましょう........」
ワタクシたちの横でRyoは何も口を挟まず、黙々とポテトチップスを食べているのでした。

折角の機会ですから、イモートさんを色々な所へ連れて行ってあげたいとは思います。
しかし、ワタクシひとりで彼女たちをサポートするには限界があります。
だから、いつもの様に見知らぬ産地の川をドンドン遡る、というプランは避けてしまいます。
本当ならば、そんな体験もさせてあげたいのですが...。
それには、ワタクシのスキルアップが必要かもしれません。

まず向かったのは、奈井江川の下流。1年ぶりです。
秋も深まり、川面に葉の色が溶け、前回来た時とは雰囲気が違います。
相変わらずの化石量。泥岩層を割ればいくらでも出てきます。
30分で十分過ぎる程採れました。ココはイモートさんも大満足です。
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次いで、砂川市の「石山」南側の麓を東から西へ流れ
ペンケウタシナイ川に合流する細い川「北のぴっかり一番の沢川」です。
地形図を見ていて、やたら家屋が目立つのでイヤな予感はしていました。
川に沿って走る道路も大変立派です。ますますイヤな予感がします。
目的の橋の欄干には大きな牡鹿のレリーフがあります。完全にイヤな感じです...。
収穫の終わった畑の横に駐車し、ウェーダーに着替え、準備万端で川を覗き込み一同、唖然....。
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「あっ...(;θ∀θ)!!!!」
「うぅ....(+∀+;)....これは...」
「あ~ぁ...。こりゃダメだな...」Ryoはさっさと踵を返して車に戻ってしまいました。
御丁寧に三面護岸が遥か遠くまで施されていました。さすがにコレでは手も足も出ません。
「この川の支流に行ってみましょう。ここまでは護岸していないと思います」

600m程東へ進みます。左手に廃棄場の入口の看板がありました。
ここの様です...も~....めっさイヤな感じ(+∀+;)。
砂利の坂道を登って行きます。右手に川が平行して流れているはずなのですが、
深い上、背の高い草が邪魔をして少しも見えません。
左手に廃棄場への道があります。そのまま少し進むと広場に出ました。直進すると畑の様でした。
これ以上奥へは進めません。やむを得ず、ここからスタートする事となりました。
川は随分下の方です。草の間から覗き込むと苔生した護岸が見えました。
ここもあまり出そうにありませんが、一応、降りてみることにしました。
雨に濡れた笹に掴まりながら、ソロソロと急な斜面を下ります。
護岸は一部で露頭も少しですがありました。しかし、探している地層とは様子が違う様です。
細かな浮石と礫が多く含まれています。ひとつ上の鮫淵層の様です。
転石にも化石は含まれていません。
不法投棄の金属パーツにウェーダーを裂かれぬかとヒヤヒヤしながら、
下流へ向かって約200mほど歩きましたが、深い淵があり、
これ以上進めなくなってしまいました。
ここまで化石の痕跡すら見つける事が出来ませんでした。
いつか、もう少し上流も調べたいと考えています。

『どんな時でもボウズで帰らない』がモットーのワタクシたち。
こんなことではいけません~...(+∀+;)。。。
次に、砂川市と滝川市の境界付近、空知川の細い支流「ダメ馬さんの沢」にやって来ました。
なんと....最初から三面護岸と通行止めとゴルフ場に阻まれました...。
いくら新地開拓とは言え、今日はヒド過ぎます(涙)
とりあえず、護岸が途切れている、すぐ側の流れを見る事にしました。
草深く斜面もキツいため、イモートさんは転げ落ちる様に降りて来ました。
木々に覆われた暗く細い流れを腰を屈め彷徨います。
「あ.....これ....(θ∀θ)....」
イモートさんが手のひらサイズのノジュールを見つけました。
表面には貝の破片が見えています。
「おぉ!!でかしたぞよ(+∀+)!!!」
割るとツリテラとキララガイが出て来ました。
辺りには似た様な石も、化石の出そうな場所もありません。
これは上流からの転石に違いありません。三面護岸の先にかならず化石があるはずです。
三人、今度こそはと意気に燃え、護岸を突き進みます。

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400m程で護岸は終わり、泥岩層が見えて来ました。
しばらくすると白い化石の入った石が目立ち始めます。
下流で拾ったノジュールはここから流れて来た様です。
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川底には大きなタカハシホタテ、タカハシホタテの稚貝の密集、大小の二枚貝、巻貝が見えます。
硬い砂岩質のノジュールになっているものと、泥岩層に直接入っているものの二種類があります。
タカハシホタテは沼田産よりも、やや小さいものが多いと感じました。
いずれも、二枚貝類は極めて分離が悪いです。
川の流れに抉られた部分の奥に層になってツリテラが沢山入っていました。
「スゴイですよ~(+∀+;)!!ツリテラいっぱいです!!しかも、キレイな状態です」
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三人、窪みに顔を突っ込み、その良好な状態を褒めながら慎重に掘り進めます。
全国的に、ツリテラ(キリガイダマシ)は、珍しい巻貝ではないと思います。
ワタクシたちがよく行く当別川でも多産します。
しかし、ワタクシたちがコレまで採取してきたのは、モサモサと風化した様なものばかりでした。
当然、鋭い先端に行く程保存状態は悪く、残っていても砂糖菓子の様に崩れてしまう事が殆どでした。
こんなにしっかりとしたツリテラに初めて出会え、本当に嬉しかったです。
この川は、さらに上流へ行くと漸新世・高根層に入り、植物化石が出るはずなのですが、
今回は時間があまり無いので、一時間程採取をして次の川へと向かいました。

ラストは、新十津川町と雨竜町の境界を流れる「尾が白っぽい川」の支流です。
両岸には広大な中新世~鮮新世が広がり、上流までずっと化石が出る可能性があります。
濃厚にカラムーチョ臭が充満する車内は、先ほどの成果もあって賑やかです。
「次は、ドコドコ~(θ∀θ)??」
「さっきと同じ鮮新世だけれど、幌加尾白利加層といって、もうちょっと下の層です。沼田のタカハシホタテと同じ地層です」
暑寒湖へ行く途中の道を左折し、本流を渡ります。入口付近は思ったよりも拓けています。
ある橋の下を覗くと赤茶けた泥岩層が露出していました。なんとなく良さそうです。
時間は残り少なく、コレまでのロスがあるので焦ります。
さっそく、立ち木にロープをかけて、まずワタクシだけが降りて偵察します。
橋の上から見下ろしている二人の期待感いっぱいの眼差しを感じながら、
足早に歩き回り、地面に目を走らせます。巻貝の渦巻き模様を見つけました。
「ココはありますよ~(+∀+)!!降りて来てくださ~い!!」
貝化石の痕跡を探す時、自然と「白い破片」を想像してしまいがちですが、
ここのは全て、産出する泥岩と同じ色です。というよりも、その泥そのもので出来ています。
Ryoはすっかり馴れたものですが、イモートさんは左右に振れながら、危なっかしく降りて来ます。
二人とも着地するやいなや探査を開始しました。
「二枚貝みつけた~!!」
「あ、ここイッパイある~」
皆、一生懸命掘ります。
「わっ!!わっ!!(+∀+;)!!みてみて。フジツボですよ~!!おっき~!」
「おぉ~(;θ∀θ)!!」
「まだ、いっぱい入ってるね~。コッチには巻貝があるよ」
「ウニもありますよ~(+∀+)!!」

泥化石の割に分離も良く、化石自体思ったよりも丈夫の様です。
大好きなウニやフジツボがポコポコと採れとても楽しいです。
しかし、10月下旬とあって日暮れも早いです...。
「沢山ある様なんですが~...もう暗くて全然見えません。そろそろ終わりますか...」
「ん~、ザンネン(;θ∀θ)」
「明日もこよ~よ」
「では明日、もう一度ここで採取した後、上流や露頭を見て歩きましょう(+∀+)」
「やった~(θ∀θ)!!」

帰りの車中は、Ryoもイモートさんもすっかり疲れ果て、
お菓子の袋を抱いたまま、グウグウ眠ってしまいました....。

その2に続く....(+∀+)。


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# by motoronron | 2012-09-03 15:39 | もろもろ産地 | Comments(14)
2011年5月中旬

春の日差しの中、昨日、好感触を得た川に再びやって来ました。
昨晩、少し雨が降った様で、道の状況はさらに悪化していましたが、
勝手知ったる道...。ぬかるみにさえ気をつけていれば平気なのです。
...のハズが、お腹コスりまくり!!斜面で横スベりまくり!!キャーッ!!...なのでした~(+∀+;)。

昨日、陸に上がった場所にドロドロになって到着しました。
今日は、さらに上流を探索する予定です。
水量は多くなりましたが、大した事はありません。
だって、ワタクシたちにとって、この川は「イイ川」なのです(+∀+)。
きっと、何かが採れるはずです。
川に降りてすぐ大きなアンモナイトの破片を見つけました。
大きな欠片があったからと言って、ツルンとした大アンモと出会えるワケではないのは
知っていますが、期待度はアップします。
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「あれ、チョウチョがいるよ」
堆積した川砂の上、黒地に水色のライン、白い斑紋のある蝶が羽を広げ日を浴びています。
「ルリタテハ...でしょうか。越冬組なのかもしれませんね。きっと暖まっているんですよ」
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「おっ!コザコザ発見!!」
「これはイロイロ入っててイイですね~(+∀+)」
手のひらサイズのコザコザ系ノジュールは結構あります。
ワタクシも片っ端から割ってみます。チビアンモ、チビセラムス、二枚貝、植物...。
小さいですが割る度に何か出てくるので楽しいです。
ふたりとも完全にガチャガチャ・モードです。拾っては手の上でパンパンしながら歩きます。

大きく川がカーブした辺りで木の根元が深く抉られ倒れかかっています。
真下には赤土と砂泥が厚く溜まっていまり、その上にひとつだけノジュールが転がっていました。
なんとなく、端に見えている模様に違和感を感じながらも割ってみました。
初めて見る肋の形状にすっかりテンションが上がってしまいました。
いつもならば、ある程度まで叩いて軽くしてしまうのですが、
今回ばかりは、Ryoに見せた後、慎重に新聞紙に包みました。
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先のノジュールをゲットしてから1分後、今度はやや大きめのアンモが二つ入りノジュールを発見。
川擦れしていますが、ワタクシたちの基準からすると十分なアンモです。
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やはり、ここは「イイ川」の様です。倒木を越えながら意気揚々と進みます。
ダメシテスが出て来ました。幾つか入っている様です。
相変わらず、大きなアンモの破片が散見されます。
またまた出て来ました(+∀+)超ウレシ~。
3時間半程歩いたところで、ますます倒木が多くなり、さすがに辛くなってきました。
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息を切らしながら倒木を越え、川を覆う長い草のトンネルを抜けると、広い河原に出ました。
ここなら、次回スタートする場所としても分かりやすくて良いです。

林道を歩いて帰ります。
途中、道の下を流れる排水溝から崩壊しかけ丸太で応急処置をしいたり
ぬかるみの酷い所が何カ所もありました。
右手に地形図になかった新しい林道がありました。
けれど、側溝から溢れ出た雪融け水で寸断されています。
しばらく行くとゲートが出て来ました。ここは入口から随分奥なので、
ゲートは無いとばかり思っていたので、少し残念です。
しかし、この有様では結局奥まで車で来る事は出来なかったでしょう。

こうして「イイ感じの川」は「大好きの川」となり...今にいたるまで何度も訪れる事になります。

アヤシ〜アンモをクリーニングしたところ、イボイボが出て来ました(+∀+;)。
イボイボはちょっとした衝撃で簡単にポロリと取れてしまうので、慌てました〜(涙)。
中は空洞っぽいカンジ???

12.5cmX11cm
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イボイボアンモを初めてゲッチョして、ウレシかったです〜(+∀+)。
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厚みは7.5cm 径の割に厚い感じです。
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# by motoronron | 2012-09-01 12:36 | 夕張 | Comments(13)
2011年5月中旬

前回の夕張でのスナモグリ探しの二日後。
ワタクシたちは上流方面へと向かいました。
今度は白亜紀の化石に出会えるはずなのです...。

好天に恵まれた前回と違い、寒の戻りで風も冷たく薄曇りの午後でした。
最初、林道への入口がわからず、しばらく行きつ戻りつしましたが、どうにか辿り着きました。
殆どの林道が封鎖されている中、ここは運良く開いていました。
つまり、とても整備され使われているか、工事関係車が多く通るかのどちらかとも言えるので
手放しでは喜べません。果たして後者でした。
キャタピラの深い跡がクッキリと何本もあります。工事車両と鉢合わせぬ様、
ライトを点け、おそるおそる進入します。
始めの数百メートル程は比較的安定した路面でしたが、途中からぬかるみはじめ、
大きく深い水たまりが連続して出て来ました。
林道は狭く、避ける事が出来ない程水たまりが大きいため、
仕方なくザブザブと飛沫を上げ泥水を分けます。
昨秋、初のスタックを経験したワタクシは、も〜心拍数MAX(+∀+;)!!
右手に現れた崖は、崩落したらしく、ブルドーザーで大雑把に岩を除去してありましたが、
車高のある車ならばまだしも、ワタクシの車ではお腹を擦ってしまいます。
用心していても、時折「ゴリッ!!!」とイヤな音が足下から聞こえ、Ryoと顔を見合わせます。
何度も大きな石を除けたり、窪地を埋めたり、水深を確かめたりしながらの前進です。

左手に大きな砂防ダムが出て来ました。地質図によると、この辺りから白亜紀が始まっている様です。
ダムへと続く作業道の横に車を停め、ダムの下流側へと降りてみました。

川に入って1分経たぬうちにノジュールを見つけ、割ってみるとアンモナイトが出て来ました。
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「Ryoさ〜ん(+∀+)!!アンモアンモ!!ありますよ。ここからドンドン上へ行ってみましょう」
「アタシ、チビセラムス出た〜。ちゃんと白亜紀だね〜」
「ん〜、幸先イイですね〜(+∀+)!!」
ダムを越え、ウキウキと上流へ進みます。
「あ〜、大きなアンモの破片があるよ」
「こんなのも出るんですかね〜。楽しみですね」
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「でっかいイノセラさん出た!!!」
「こっちはポリプチさんとゴードリさんです」
「ここのは金ピカ系が多いね〜」
先行者の割跡もありますが、ベテラン様と見え、小さなノジュールは無視している様でした。
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「ここはコザコザ系が多くてイイ川だな...」とRyoはとても上機嫌です。
たしかに、これまでの白亜紀採取では、こんな短時間でヒョイヒョイ採れた事はありませんでした。

天気が悪かったこともあり、日が傾くと、すぐに暗くなって来ました。
タイミング良く左手に陸に上がれそうな低い場所が出て来ました。
季節柄、水量は多く、採取時間も短かったですが、とても楽しい時間でした。
初めての場所でそれなりに採れると、やはり嬉しいものです。
長靴をポッコポッコとならしながらの帰り道。あれこれ話しが弾みました。
ワタクシたちは化石を沢山与えてくれ、雰囲気も明るいこの川がすっかり好きになってしまいました。

水たまりが出てくる度、左右に別れて進みます。
「元来、悪い道じゃなさそうですけど....今はやたら水気が多くて荒れてますね...車でここまで来なくて良かった〜」
「ダイジョブ×2....(^_^)v」
「もう、二度とスタックしたくないんですってば〜。あの時は、四輪全部埋まっちゃって、すっごく大変だったんですから〜....」
「大丈夫。アタシも手伝うから! 鐘ふって応援するから!! 」
「あ〜........アリガトーゴザイマス(+∀+;)....。」
「ね〜、また明日来ようよ〜」
「ん〜...どうしますかね...道がちょっと....」
「このつづき、どうなってるのかな〜?」
「ここは上流までずっと白亜紀ですし....。この感じなら、まだ採れそうですよね...」
「だから〜ぁ、明日、来ようってば〜!!」
「ん〜〜.........ですねっ!!(+∀+)」

車に乗り込み、再び道路を補修しながら、ソロソロと帰ります。
すこし開けた窓から、ふわっと硫黄の匂いがしました。
「....今、なんか、匂いましたよね...?」
「した。温泉みたいな匂いだった」
車を止め、辺りを探索してみました。よく見ると川縁に白い部分があります。
近寄ってみると、流れた跡や水底は真っ白で、たしかに硫黄の様です。
少し高い所から、クプクプと小さな音を立てて水が湧き出しています。
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「こんな風に温泉が湧いているのを見るのは初めてですね」
「温かい?」
「いや、冷泉みたいです...。ちと残念。でもイイ匂いですよ(+∀+)ちょっと、お風呂に入れてみたいです」
どれどれとRyoは水をすくってから手の匂いを嗅ぎ...
「くせっ!」
と言い放ち、ピッピッと鋭く水を切りました。
「.........(+∀+;)。。。」
「☆さんなら、ココでも入っちゃうんだろうね(※)」
「どんな浅い所でも、ゲロゲロした所でも尻湯とかしちゃう方ですからね〜」

「さ! 明日も来るぞっ!! 今日はお腹すいたから早く帰ろうよ〜!!」

短い1日でしたが、沢山の発見と出会いがあった日でした。

(※)☆さん(ぴかりんさん)ブログ「其れ探☆日記(旧:北海道中野湯くりげ)」の作者さん。
野湯を求め、どんな山奥へでも単独で行ってしまうスーパーウーマン。
ワタクシたち大変尊敬しておりますが、とてもマネはできません〜(+∀+;)。

相変わらず、未クリーニングが多いので、とりあえず見れそうなモノだけ〜...。
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# by motoronron | 2012-08-31 20:58 | 夕張 | Comments(8)