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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

フィロパキセラス・エゾエンゼは、よくサントニアンを歩くワタクシたちにとって
とてもポビュラーなアンモナイトです。もっちりと厚みのあるのが二人とも大好きなのです。

昨日、Ryoさんとクリーニングするアンモナイトを探していました。
「柔らかめの石がイイですよね...」
「柔らかい石で、クリーニングしがいのあるヤツね」
「ん〜....そう言われても大体が普通種ですよ...あれ?コレって...(+∀+;)?」
「なになに?」
「この箱は小平のミドメモなのですが、これを見てください。フィロパキです」
「そう?なんだか薄い感じよ」
「でも、この条線とヘソへ落ちてゆくラインはフィロパキだと思います。チューロでフィロパキが出るんですね」
「上流のサントから来た石じゃないの?」
「いえいえ...スカフィテスがいくつも入っていますし、この時はかなり下流で採取したのでチューロで間違いないと思います」
「じゃ、それする」

例によって、Ryoさんがある程度出したところで、ワタクシにバトンタッチ。
壊れた殻口付近の分離がすこぶる悪く、時間がかかった割には、
綺麗に仕上がりませんでしたが、良いサンプルとなりました。

フィロパキはサントニアン・カンパニアンのアンモナイトとばかり思っていたので、ちょっと驚きました。

30mm
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ワタクシたちがよく知るフィロパキに比べ、側面がやや平らな印象で、薄い感じがします。
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# by motoronron | 2016-03-01 22:04 | 小平 | Comments(12)
ワタクシたちがお気に入りのダイスキノ川に沿って林道を走り、
山を越えるとスキスキノ川です。
下流はコニアシアン、上流サントニアン、横沢カンパニアン。
色々な化石が採取出来て楽しい川です。

今回の化石を採取したのは下流のコニアシアン・ゾーン。
全体のフォルム、板状になる輪肋からルシノマの仲間、
ミルティアの一種(Myrtea sp.)と思います。
保存が悪く。殻の割れた付近は分離が悪く石を除去するに骨が折れました。

30mm
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# by motoronron | 2016-02-29 23:59 | 夕張 | Comments(8)
2015年月
ウリューの沢で採取したノジュールの中にあったマコマです。
本日、Ryoさんが完全に剖出させました。
強い振動をあたえるハンマーやタガネを使わず、
相当な時間をかけて慎重に作業を進めていたのですが、
やはり殻の一部が破損してしまいました。
新生代のこのタイプの化石のクリーニングが最も気を使います。
ノジュールは昨日のハイファントのものに比べてずっと硬質です。

地質図幅「国領」説明書(昭和39年刊)によると、増毛層では
Macoma tokyoensis(ゴイサギ)
M. praetexta(オオモモノハナ)
M. optiva(ダイオウシラトリガイ)

...などが産出するそうです。

先日、貝殻大王様に教えていただいた「ダイオウシラトリガイ」とは、まさにコレのことではないかと思います。
手持ちの資料の写真とも「そっくり〜(+∀+)!!!」と言って良い雰囲気。
なかなか、マコマでそう思えることもありません(苦笑)。

中新世・増毛層
ダイオウシラトリガイ(暫定)
Macoma optiva
63mm
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# by motoronron | 2016-02-28 23:49 | もろもろ産地 | Comments(8)
2015年5月

春の恒例、夕張ダイスキノ川巡検。
もう、かつての様に「行けばリュックが重くなっちゃう(+∀+;)!」ということもなく、
元・ダイスキノ川になりつつありますが、これまで良い思いをした川ですし、
白亜紀化石採取の面白さを教えてくれた愛着のある産地ですから、一応歩きます。
この日も林道の上から見下ろしただけで、石があまり動いていないのがわかりました。
昨年、割り残した石はそのままの状態で、落葉は流されずに堆積していました。
川自体も細かな土砂が堆積し、以前の様な河原は見当たりません。
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「今回も期待できないね...」
「ま、これは行事の様なものです(+∀+;)"無くても"一応歩くのです...」
「今日、横沢だけ見て他に行かない?」
「いゃいゃ...。何も無いなら、すぐに降りて来る事ができます。それに、1ヶ月前にテキサを拾ったではないですか。ポテンシャルはある川なのです。おそらく、たぶん...」

予定通り...化石がありません。人の割り痕もありません。
見つけたのは、こんなコザコザノジュールと、大きなスレ・インターの破片のみ。
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「思ったより無いですね〜。右1号の沢の露頭に期待しましょう。ハウエリが出るかもですよ」
水を含んだ表土を除き、泥だらけになって、ノジュールをいくつも掘り出しましたが...ほとんど空。
「ハーハーハーハーッ(+∀+;)。。。もんのすごく疲れました〜。。。今日はここまでにしましょう」
沢を降り、本流に帰ってきました。
「...ちょっとだけ上流を見てもイイですか?」
「いいよ。あの広場のところから上がろ」
しばらく行くと川の中にノジュールが落ちていました。
ハンマーを当てると簡単に割れ、こんなものが顔を出しました。
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「何ソレ?随分トゲトゲしてるね」
「ハイファントセラス・オオシマイというヤツなのですか?...この部分だけですが...持って帰りますか」

そして1年近く放置...(+∀+;)。

本日、Ryoさんが「何かクリーニングするのないかな〜(^ ^)♪」と、
部屋の隅に積まれたタンボール箱を物色していました。
「これ、どうですか(+∀+)?」
「何コレ?異常巻き?」
「ほら、昨春、ダイスキノ川で採ったじゃないですか」
「しらないわからないおぼえてない」
「...(+∀+;)。。。石もそんなに硬くないですし、分離は良いのでクリーニングしやすいと思いますよ」
「じゃ、それにするか〜」
「余分なところは取ってあげますね」
毎度の様にハンマーで豪快に叩いていると、後ろからも現れて慌てました....(+∀+;)。

同一個体なのでしょうが、折れておかしな格好に重なり、全く螺旋を描いていないのは残念です。
ベテラン様の様な標本を得るのは難しいです...。

で...ですね。
このアンモナイトは、ハイファントセラス・オオシマイで「OK牧場(+∀+)!!」なのでしょか?
時代は上流にコニアシアンがありますが、採取したあたりは基本的にサントニアンです。

幅90mm
最大径40mm
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# by motoronron | 2016-02-27 22:00 | 夕張 | Comments(12)
以前、ホロキャナィ産、三笠ポンポコ川産、マボロ産のキヌタレガイを掲載しましたが、
今回は小平、北のダィスキの川(サントニアン〜カンパニアン)産です。
破片であまりにひどいのですが...(+∀+;)。
ノジュールに含まれていたのはこの部分のみなのです。

この石が、どこからやって来たものなのか...気になります。
現時点、このキヌタレが化学合成生物群集に属するものなのか不明です。
17mm
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# by motoronron | 2016-02-26 23:56 | 小平 | Comments(16)
前回の突き出し(380円)記事にも多くのコメントをくださり、おありがとうございました〜(+∀+;)。。。
本日の記事のため、先ほど慌ててクリーニングしましたよ〜。

最近、よく登場する北のダイスキノ川はゴードリ・テヌイが多産します(Lサイズが多い様です)。
そして...驚くほどアサヒガニが登場します。殆どは、よく見かけるSサイズのアサヒガニなのですが、
時折、Lサイズも採取できます。

今回のは最大サイズではありませんが、ワタクシが採取した中では大きい方ですし、
多くの脈が走ったコザコザノジュールの中から出た割には、突起もよく保存されていると思います。

Notopocorystes intermedium
42mm
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参照記事

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# by motoronron | 2016-02-25 21:49 | 小平 | Comments(12)
昨夜、Ryoさんが、1ヶ月ぶりに帰還したので〜。
本日は午後系の更新となるます〜(+∀+)!!

ところで、只今現在の気温マイナス9度。
先日、珍しく雨が降ったりして、春になるのが嬉しいような、
ちょっぴり残念なような気持ちでいたので、ウレシーです。

ではまた、後ほど...。
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# by motoronron | 2016-02-25 00:04 | その他 | Comments(10)

望来の崖下で、時折ノジュール中から産出するのがマコマ(macoma)の一種。

多産種と言っても良いかと思いますが、ワタクシ、ず~っと、悩んでいます…。


「望来層の産出化石」の各リストでは下の様になっています。


・石狩市の公式ページでは、シラトリガイ属


・地質図説明書「厚田」(S.31刊)では

 Macoma tokyoensis(ゴイサギ)


・地質図説明書「当別」(S.31刊)では

 Macmoma praetexta(オオモモノハナ) Macoma.sp(マコマの一種)


・地質図説明書「石狩」(S.33刊)では

Macoma tokyoensis(ゴイサギ)とM.praetexta(オオモモノハナ)


望来で、ニッコウガイ科の二枚貝は3種類は産出している気がしますが、

その内、小型のがオオモモノハナ(殻長30mm)なのかしらん?


そして、よく見かける、この2つ。これがゴイサギ?

55mm

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たしかにゴイサギと似ているのですが、なんだか超違和感…。

ゴイサギはもっと前縁が直線的でシュッとしたイメージなのです。

望来のマコマはMacoma calcarea(ケショウシラトリガイ)の可能性はないのでしょうか。



そして、この横長のは何者なのですか(+∀+;)。。。全然わかりません。

55mm


今年は、モーライのこういった謎をひとつでも解明出来たらと考えております。

みなさまのお力添えを超期待しております~。。。ほとんど全面的に頼りたいと思っています~。よろぴこです~。








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# by motoronron | 2016-02-24 03:51 | 石狩 | Comments(12)