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化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

モーライのハトムギソデガイのはなし

石狩市厚田区望来で産出する化石は、地質図の説明書にも記載されていますが、

60年近く前のものですから、さすがに情報が古くなってきました。

今は石狩市の公式リストを参照するのが一番です。

専門家の方が多くの資料を元に作った最新版です。


それでも、残念なことに何故かリストから外されている貝も多くあります。

今回、ご紹介する小さな小さな二枚貝「ハトムギソデガイ」もそのひとつです。

ネット検索したところ、望来に関するものは、先日ワタクシが書いた記事のみでした(涙)。


主にノジュールの中から産出するので、崖下で拾ったりはできません。

もし、あったとしても小さくて気付かないかもしれません。

こざこざ系の密集ノジュールを割るとかなりの高確率でハトムギソデガイが出てきます。

複数入っていることもよくあります。


望来の化石にしては珍しく分離も保存も良好です。

コロンと厚みのあるフォルムも可愛いらしく

肋と形も美しいので、出たら必ず持ち帰ってしまいます。

ハトムギソデガイの仲間はいくつかいるようですが、

キリリとした肋の感じからハトムギソデガイと同定しました。

(もし間違えていましたら、どうか御遠慮無くご指摘下さい。可及的速やかにソッコー爆速系で修正致します)


小さくて地味な二枚貝ですが、ワタクシたちのお気に入りの貝化石です。


ハトムギソデガイ Neilonella dubia

殻長13mm~14mm (図鑑には10mmとあるのでやっぱりちょっと大きい?)

水深100m~500m











by motoronron | 2016-02-18 01:45 | 石狩 | Comments(12)
Commented by コニアシアン at 2016-02-18 07:01 x
おはようございます~
初めて聞く名前ですな…
この貝はとても綺麗だと思いました。
そしてモーライで、方解石?化した貝が出るのですね。(1枚目)
最後のハトムギソテガイ、ツヤツヤのオレンジでいい色していて、
肋がカッコいい種で、指でスリスリしたくなります(^_^)
Commented by じゅりあ at 2016-02-18 09:51 x
あー、いるね出るね。ソデガイなんだ。
うちにもベッピンさんがいるのでクルミガイかとおもってた。
確かに筋筋。
でも南の貝だよ?
帰ったら調べる。
現世もいくつか手配したしー。
Commented by アルビアン at 2016-02-18 10:39 x
こんにちは、ありますよね、あの海岸でノジュールぽい石は
この二枚貝と小さい巻貝が沢山入ってますね、たまに、小さいキララも
よく見たら細いツノガイとか、保存は良いのですが、面に沿って一緒に
割れたりとしますよね、こうして見ますと可愛い放射肋で素敵に存在
何処から来たノジュールなんでしょうかね、海中方面でしょうか
Commented by motoronron at 2016-02-18 11:22
コニアシアンさん、 ぢもうもこようこせづます〜(+∀+)!!
いつも、朝はよにコメントおありがとぅございまう〜。
ハトムギソデガイさん、香ばしく健康そーで、爽健美茶な名前ですよね。
小さくてマイナー系の貝ですので、あまり注目されませんが、
このヤスリの様な肋は美しいですよ。ワタクシも指でスリスリしてしまいます(笑)。
モーライでは沢山産出しますから、いつかノジュールから割り出してあげてください(+∀+)。
モーライでは、巻貝の中が空洞になっていて、鉱物系がキラキラもあるますよ〜。
今年もご家族と海遊びがてら採取してくださいませ。
Commented by motoronron at 2016-02-18 11:46
じゅりあさん、゛どちもにすは〜(+∀+)!!
???出先からカキらっちょでしょか〜??おありがとうございます。
やはりじゅりあさん、ちゃんとゲッチョされてますね!!なかなかカワユイ系の貝ですよね〜。
クルミガイは殻の表面がちゅるんとしていてシマシマしていないみたいです。
そして、後縁がぴょんとならないのですよね。
クルミガイもハトムギさんも大きな区分では「クルミガイ目」なのでお仲間ですが
「科」が違うました。アンモと比較すると...こんな感じでしょか。
アンモナイト目→パキディスカス科→メヌイテス・ジャポニクス

南の貝とのこと、さすがにお詳しいですね(+∀+;)!!
ただ....事典系の記述の通りだと
ハトムギソデガイ→房総半島以南
オオキララガイ→房総半島・日本海中部以南〜九州
シンカイフトツノガイ→三陸沖以南・西太平洋
ヤスリツノガイ→本州中部〜四国
この様になってしまいます。
800万年前もの時間が過ぎていますから、
現在とはいろいろ環境も生物も変わっているのかもしれまてん。絶滅種もいます。
深い海なので、今後調査が進めば分布はさらに広くなるのかもしれまてんてん。
てんてんてててん、てんててん。てれつく、つんつく、てんてけてん。。。。
Commented by motoronron at 2016-02-18 11:55
アルビアンさん、どぅももよょびーばーばー(+∀+)!!
どの産地でもコザコザ系のノジュールが気になっておるます。
いろいろ入っているので超おもころいのです。

以前から不思議に思っているチビツノガイも現在調査・情報収集中です。
これまでワタクシは単純に化石採取(拾い)が楽しかったのです。
今はちょっと化石にまつわる事も気になって来ました。
ベテラン様のレベルには到達できそうにありませんが(涙)
マイペースで理解してゆこうと思うております。

一番通っているモーライですら何もわかっていません。
最近、モーライの記事をいくつか書き、あまりの知らなさと
知らなければならない事、調べなければならない事の膨大さに
ボーゼン(+∀+)げんなりもぐもぐしてます〜。
Commented by Macrowavecat at 2016-02-18 20:22 x
この二枚貝はノーチェックでした。やはり、知らない小さな化石は見逃してしまうことが多いですね。今度注意して見てみます。
Commented by fossil1129 at 2016-02-18 21:25
不勉強な私なので、当然、
知りま━─━♪~(*´ε`*)━─━糸泉
系の貝です。
殻も、装飾もキレイなので、大好きになりました。
Commented by ZX9-R at 2016-02-18 22:10 x
ハトムギソデガイは色的にも飴色で美しいですが、お名前が鳩麦茶っぽかったり麦チョコチックだったりと、なんだか口に入れたくなる魅力があります(笑) ハトムギちゃんも望来では大型化するみたいですね。蝶のでも同様な島がありまして、インドネシアのスラウェシ島っていうんですが、みんな大きくなっっちゃいます。
やっぱりノジュールに入ると良い化石に見えます。
Commented by motoronron at 2016-02-19 14:50
Macrowavecatさん どゅぅももちには〜(+∀+)!!
コザコザ系ノジュールを割ると、かなりの確率で出会えるチビ貝です。
本当に小さいのですが、色も肋もイイ感じですので、つい持ち帰ってしまいます。
Commented by motoronron at 2016-02-19 14:52
fossil1129さん どふぅゅももえす(+∀+)!!
ワタクシなんて...全体的にあさーくひろーくしか知りません...
その上、片っ端から忘れてしまいます。
話している最中に忘れるのですよ!!数秒前に言えた種名が言えないのです(+∀+;)!!
飲み過ぎ?加齢?元々のスペック??ちょっち恐怖する毎日です。
Commented by motoronron at 2016-02-19 14:54
ZX9-Rさん どうももすこもちす〜(+∀+)!!
(笑)まさか....この記事におコメントをいただけるとは...おありがとうございます〜(+∀+)!!
そうなのです、クルミガイも良いですが、ハトムギソデガイの香ばしさ感は
カナテコ美味しい系を想像させます。
やっぱし、環境によって同じ種でも差異が大きくなるものなのですね...。