地味〜に嬉しい地味アンモ
2017年9月上旬
apogon2さんから「もとろんさん、アカント採りにいこう!!」と、お声をかけていただき
Ryoさんと3人で夕張へお出かけしました。
長い橋を渡り、長い山道をゴトゴト進みます。路面状態が悪いですが、どこも似たようなもの、全く気にせず走っていました…が。なんとなく…あやしげな振動。
「うぅ、これはパンクしちゃったかもです…(+∀+;)Ryoさん、窓から見てもらえますか?」
「あー、してるしてる。もう、完全にぺっちゃんこだよ」
「はぁ(涙)。坂道では交換難しいので、このまま少し移動しま~す」
ゴトゴトガコガコ…ガッ!!ゴトゴトガッ!!ガタゴト…。
Jafgon2さんにサポートしていただき、速やかにタイヤ交換完了。
「ご面倒おかけしました…。では、あらためまして、出発で~す(+∀+;)」
これ以上パンクさせるわけにはいきませんから、さすがに慎重に進みます。
かぬょにょべつ川につきました。
ここは、かつて、apogon2さんとK師匠様さんが連れ立って歩かれ、嬉しい楽しい思い出がいっぱいの産地だそうです。
下流の優良ゾーンはシューパロダムに飲まれてしまいましたが、まだ、川幅は広く、河原もあり、岩盤の上を清冽な水が流れていきます。深みには魚影もチラチラ。
「あ、おっきな魚がいたよ!!」Ryoさんは狩猟本能を刺激されたようです。
探査開始。apogon2さんは、いつものように丹念に石をチェックします。
「さすがに、この時期は割り跡が多いね~」
「早い時期から皆さん歩いているんでしょうね」
3人は、川を左に右に…「カニ歩き」です。
「おっ!」apogon2さんが、何か発見したようです。
気になって、対岸からザバザバと飛沫をあげ急行します。
「これ、アカントじゃない?」
「ホントだ~(+∀+)!!ユーバリセラスでしょうか?さっすが〜です!」
アカントゾーンに入ったのかも、と、ワタクシ達のヤル気も少しUPします。
しばらくして、ワタクシも大きめの破片を見つけました。
その直後、岸辺の岩盤に直接入っていたユーバリセラスをひとつ、近くからもうひとつ掘り出しました。
いずれも、保存状態は全く良くありませんが、地層から直接採取出来たことに満足です。
「こっちも、なんかある~」Ryoさんが呼んでいます。
「おぉ、これはイイ感じのプゾシアですね」
「ここの石硬いから割って。アタシ、先行ってるから」
「了解ですっ!!」
カンカンカーン!!!バシィッッ!!
「ぐぁっ….!!(+∀+;)イイ感じにまっぷたつ…。Ryoさ~ん!! すいません。小さくしすぎました~」
「もー、なにしてんのよ~!!」
ぱったりと石が出なくなりました。セノマゾーンに近づいたからでしょうか。
apogon2さんも、上流から戻ってきました。「そろそろ、下がろっか」
「では、次はぷらてぃな川へ参りましょう(+∀+)」
橋のたもとに車を駐め、準備をすませて川へ降りようとした時。
apogon2さんが、ご自分の車のタイヤをツンツンして「ん~…?パンクしたかも」
「えっ!!!まじんこですか(+∀+;)。。。」
「たしかに、少し潰れ気味かも….」
「ま、修理は戻ってきてからでいいでしょ(^ ^)。行こ行こ」
ぷらてぃな川は、かにょにょべつ川より、さらに流れが美しく…そして、石がありません。
割り跡すら少なめで、口々に「綺麗でいい川なんだけどね~」と言いながら歩きます。
あまりに目ぼしい石がないため、apogon2さんとRyoさんは、どんどん先へ行ってしまいます。
ワタクシは露頭に円盤状のノジュールが顔を出しているのが気になったので、
露頭を掘りながら二人が戻るのを待つことにしました。
足がかりのないツルンとした露頭は登りにくく、足場を作って少しずつ上がります。
やっと、ひとつ抜けました。
なんとも言えない状態です…。泥玉(無化石ノジュール)にもアンモにも見えます。
端を少しハンマーでつついてみると、表面が薄く剥離し、その下に縫合線が見え…る様な、見えない様な。
川の水でゴシゴシ洗うと、不明瞭ですが、確かに縫合線でした。
(キャー!! この、薄くて、ぬんめりした感じは!!! アレですよ!!アレ(+∀+)!! …ほら、アレ…。そうアレ…(+∀+;)。。。フォルベシセラス!! 違う…あれはセノマだしシマシマしてるし根本的に違う。…あっれ~、思い出せない。図鑑で、こーゆーアンモはかわいいな~と思って見てたはずなのに...(+∀+;)??たしかヴァスコ系のほらアレですよアレ…)
センパクすぎる知識故、見当違いの名前ばかり去来します。
だいぶたってから「ネ、ネオプチキテス!? キターーーー!!閃きました!! そうだ、そんなカンジだった!!」
これは思わぬ成果と発見…。ということは、この露頭から覗く、円盤状のものはネオプチさんなのですか?ウヒョウヒョ…(+∀+)
頑張って、見えているものは全て抜きましたが、結局、泥玉のみ。
どれも、とてもよく似た大きさと形状なのです。もし、ワタクシが最初に手にしたのが泥玉の方だったら….。
きっと、それ以上は割り続けることなく、ネオプチキテスとも出会わなかったはずです。
遠くにapogon2さんとRyoさんの姿が見えてきました。
喜びと充実感でお迎えにあがります。
「上は何にもなかったよ~。もとろんさんは?」
「ふふふ…。下の露頭でネオプチキテスみたいの採りましたよ~(+∀+)!!」
「ネオプチキテス…どんなだっけ」apogon2さん
「わからん。知らん。そんなアンモ聞いたこともない」とRyoさん。
「......(+∀+;)。。。」
「じゃーん!!コレです!!」と、露頭の下で干しておいた現物をお見せしても、
あまりの地味さと保存の悪さに、反応すこぶる悪し。
Ryoさんは「これは泥玉だ!!」と断言。
「ちょっΣ(+∀+;)!! 縫合線も見えてるんですってば~。あれ、あれれ。どこだっけ?」
乾いて、よくわからなくなってしまいました。
「さ、帰りましょうか〜(^ ^)」
お二人の反応に、急に不安になるワタクシなのでした。
(ネオプチキテスであってるのだろうか?やっぱりホントは泥玉なのかしらん...?もーよーわからん)
果たして、apogon2さんのお車のタイヤはペッチャンコ。
apogon2さんは手際よく修理を済ませ、スペアタイヤをはいた2台はソロソロヨロヨロと山から脱出したのでした。
パーキングで、どこに穴が開いたのか調べてみると、
内側サイドに指が3本入るほどの大きな裂け目がありました。
岩見沢のショップに寄ると、一瞥して「修理無理!! 交換」。
「ひ~!! ビンボーなので、超激安タイヤでおなしゃすっ(+∀+;)!!もぅ丸くて黒っぽいのなら何でもイイです!」
apogon2さんはショップで修理を依頼したところ、同じタイヤ無いから~と、左右同時交換する破目に(涙)。高級タイヤ様のお値段を伺ってズンドコ引きしました…。
そんな手痛いトラブルに見舞われたというのに、apogon2さんからは、即リベンジ採取のお誘いがっ(+∀+;)!? キアイハイッテルゥー!!
ネオプチキテス・セファロタス(おそらくきっとたぶん)
Neoptychites cephalotus
↓↓↓↓お近くの電話ボックスに貼りまくってきてください↓↓↓↓
↑↑↑↑お近くの電話ボックスに貼りまくってきてください↑↑↑↑
この記事も待ってました!
まず、ユーバリセラスが何個も出てくるのが羨ましい!裏山C!
僕なら破片でもその記事の主題にしてしまいそうです。笑
そういえば今年に入って、チューロのアカントはまだ採っていないです…。
でもやっぱりネオプチキテスは格別ですね!
確かに露頭から抜き出した後だったら、泥玉に見えても何ら不思議ではないので、
もとろんさんの観察眼が光りましたね。
これの肩に突起を並べて、そこから肋を引けば、僕が採集したフォルベシにそっくりです!
これらの類のアンモナイトは、だいたいはじめに「これは果たしてアンモなのか?(^ ^;)?」というレベルの思考から始まりますよね。笑
そういう時に、縫合線が見えるというのが一番の決め手になるので、重要だなと思っていました。
あと…メール届いていますか?
アカントセラス系は、ワタクシにはキビシーアンモですが、
ベテラン様は本当に普通種のようにゲッチョされます。
トゲトゲしいタイプは美しくクリーニングする腕(と根気も)が必要ですよね。
ワタクシには今回のネオプチキテスのような、クリーニングいらずなアンモが向いています(笑)。
フィロパキなんかもよきですね。
ワタクシがノジュールと間違えて叩き割りそうなアンモは、ファゲシアではないかと思っています(笑)。
あと、メール届いてないです(+∀+)。
8月10日にいただいたのがラストのようです。
ネオプチキテスなんて、考えもしないアンモナイトに気づかれたもとろんさんの眼の確かさに乾杯ですって、
また飲んでるワタクシです。
おててはどげな感じになるましたでしょぅか〜!!??
アルコール様は控えめにしないと...おててもげちゃいますよ〜。
ワタクシのノーミソはアルコールのパワーで
かなり液状化が進んでおるます(+∀+)ぐば゛ばばは。
ネーミングも雑になるわけです(笑)。
ネオプチキテスとか、ホウルキュアとか、ぬるんとしていて大変よきです。
いずれも、ややレアなのが残念...。
素晴らしい成果ですね!
ネオプチ!!!!最高!!
時代の変わり目を生きたアンモナイト!
派手さも無いのに個体数はそう多くないですね!
家族旅行の帰りに幌内で!蟹!何て!家族反対!
化石採集無しの家族旅行!!子供たち!満喫!しましたよ(^^)/~~~
アルビアンさん展・図録宣伝おありがとうございます !!
いー感じに出来ております。化石標本は最高ですし、
読み物ページもさらに密度濃い目になったと思います。
ご家族とのご旅行、化石オプションがないのは残念ですが
充実のお休みでしたね(+∀+)。お嬢様たちもすっかり大きくなられて、
本当にあっという間〜と思うました。
やっと涼しくなってまいりました。
近場の楽チン採取のお供ができたらウレシーです(+∀+)!!
ネオプチ君ですが、特徴のない形状に対し、特徴的な縫合線、レア度などなど大変魅力的なアンモですね。
以前から感じていたんですが、ファゲ君同様、産地で見つけても絶対に気が付かないと思うのですが、もとろんさんの記事を拝見して、確信に変わりました(笑) 縫合線などから現地でネオプチ君を見分けたのは神業です。
私はセノマのプラセンチセラスの特徴の無さとレア度にかなり惹かれておりまして、もとろんさんのお気持ちと同じ感覚なのかなと思いました。もちろん持っていませんよ。
9月下旬からは化石の世界に戻れる予定なので、またよろしくお願いします!
その節は、超絶、おありがとうございました&おちかるさまでした(+∀+;)。
ナイナイ産地にご案内するのが得意なワタクシですが、
あそこ系はそーとーヤバめの産地でした(涙)。
セノマのプラセンチ!!それはワタクシも是非ゲッチョしてみたいです〜!!
でも超レアなのですよね??
おファゲ様、かなり好き系のアンモですが、破片すら見たことがありまてん。
きっとノジュールと勘違いして、ツルハンでばっこーーーん!!!と粉砕してから
「....あ...(+∀+;)。。。おファゲ様が石に化けておられた...」と悲しむのだと思います。
来月、再来月、アッシー系のあっち系の産地、よろしくお願いいたします〜。
犯人、自首して貰いたいです(^^)/。
ネオプチ・・当時は頭の中が???で一杯でした。すみませんことです(^^ゞ
この日は、巡検にお誘いくださり本当におありがとうございました。
おかげさまで、ビミョーな保存ではありますが、
憧れの、ぬるぷちきてすをげっちょできました。
リベンジの日は、パンクを恐れ、いつも以上に慎重に運転しました〜(笑)。
秋は、化石が少なめでも「涼しい」というだけでルンルン(+∀+)♪です。
ぜひ、お声をかけて下さいませ〜。