人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

望来のサメ化石

ち~すっ(+∀+)!!めっさおひさしぶりぶりん。
ワタクシ的にいろいろありましてあったのですが全面的に活動を再開いたします~。
深く沈没しているあいだ、温かいメールやお手紙をくださった方、美味しいモノをめぐんでくださった方、「念」や「波動」をゆんゆんと送り続けてくださった方、超おありがとうございました。おかげ様で心もお腹もいっぱいです。

そんなわけで、トートツに採取記事を書いちゃいます。

昨年1月、Ryoさんと久しぶりに望来を歩きました。
「もうお昼になるから、お弁当つくって(^ ^)。チャーハン系でお願いします」
「冷蔵庫にキムチがあったのでピビンバ風にしましょう」
「辛くしてよ〜(^ ^)」

雪がちらつく日でしたが、モーライの海は凪いでいました。
「ちょうど潮も引いているみたいだね。ノジュールごろごろかな(^ ^)」
「冬はノジュールの旬ですからね〜(+∀+)」
望来のサメ化石_e0290546_13021118.jpeg
直前に海が荒れたのか、崖下の土砂が綺麗に浚われていました。
「あっ、珍しくフジツボ密集ゾーンがちょっと見えてるね」
「いつか、ちゃんとしたのを採取してみたいものですが…あそこ1年のほとんど埋もれてるんですよね(笑)」
望来のサメ化石_e0290546_13022854.jpeg
化石ポイントに近づくと、思った通り水は澄み、波も穏やかで長靴でかなり遠くまで行けます。海中にも波打ち際にも大小のノジュールがあります。
望来のサメ化石_e0290546_13025741.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13031808.jpeg
「たくさんあるね〜(^ ^)」
「それでは、カチ割っていきますか(+∀+)!」
「その前にご飯です(^ ^)」
望来のサメ化石_e0290546_13033325.jpeg
Ryoさんは、お弁当を食べながら海の中をウロウロと探石し、みつけたノジュールをボコボコ蹴っては浜へ上げています。
「今日は長靴なので沖の方へ行くと濡れちゃいますよ〜!!」
「もう手遅れで〜す(^ ^)」
「......(+∀+;)」
望来のサメ化石_e0290546_13035790.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13035260.jpeg
Ryoさんは空になった弁当箱をワタクシに渡すと「よしっ!やるぞっ(^ ^)!!」と本格採取を開始しました。ノジュールを集めては小山にして進みます。ワタクシは後をついて歩き割る係です。
望来のサメ化石_e0290546_13050019.jpeg
晩秋から冬にかけては本当にノジュールが多く割り切れないほどです。分母が大きいためか珍しい化石は、この時期に見つけることが多いような気がします。
ひたすら割り続け手が痛くなってきました。
「はぁ〜、石は沢山ありますが、なかなかコレは!というのは出ないもんですね(+∀+)」
「またカニ出してよ」
「カニさんはレアレアですからね〜…」
「この黒いのカニじゃない?」
「めっさ植物っ(+∀+;)! わかってるくせに」

大きな流木に腰を掛け、露頭の眺めながら休憩している私のところにRyoさんがやってきて
「このハンバーガーみたいの何かな?割っといて」とノジュールをひとつ寄こし、ふたたび海へ戻って行きました。
一見、ボソついた木片の断面のようでした。それまで雑に叩き続けてきたせいか、観察もせずいきなり叩いたのがいけませんでした。
「あ゛ーーーーーーーっあ゛ーーーーーーーっ(+∀+;)!!!!!!!」
化石が現れた瞬間、それが何かを理解し、辺りに飛び散った破片を慌てて拾い集めました。大きなサメの脊椎でした。
これが白亜紀ならば割る前にサメの脊椎だと気づいたはずですが、これまでモーライでは見たこともなかったので油断していました。
望来のサメ化石_e0290546_13052820.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13054476.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13055655.jpeg
「Ryoさ~ん!!すみません~!!やっちゃいました(+∀+;)」
「また割ったか(^ ^ )?なにが出たの?」
「サメです!! サメの脊椎です!! 力一杯叩いたのでバラバラにしてしまいました(涙)」
「あ〜らら(笑)。これは、かなり大きいね」
「メガロどーん(+∀+)きた?」

この日は他に、ツノガイ、キヌタレガイ、エゾバイ系、キララガイ、チシマガイ、海棲哺乳類といった定番化石が出ました。
望来のサメ化石_e0290546_13061400.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13062039.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13063262.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13063728.jpeg
望来のサメ化石_e0290546_13064112.jpeg
サメの脊椎化石
直径 80mm
望来のサメ化石_e0290546_13071977.jpeg
帰宅後、脊椎の径からサメのおおよその全長が推測できないか調べたのですが、よくわかりません。
複数の博物館や水族館に質問しても「わかりません」ばかり。
しばらくして国立科学博物館からメールが届きました「当方ではわかりませんが、沖縄美ら島財団総合研究センターにサメが専門の冨田 武照(とみた たけてる)さんという方がいます。」とのこと。

冨田武照さんのご著書

数日後、冨田さんから待望のお返事が届きました。

『1996年の本「Great white sharks: the biology of Carcharodon carcharias」という本の中で、ホホジロザメの椎体(脊椎軟骨)のサイズと全長の関係を調べた記述があります。それによると
全長(m)= 0.22 + 0.058 × 椎体の幅(mm)
で計算されます。この時の椎体の幅とは、体のなかで最大の椎体の横幅を測ったものです。

お問合せいただいた化石の幅が80mmとして計算すると全長4.86mとなります。化石が最大の椎体かどうかはわかりませんので、(化石種の全長と椎体サイズの関係がホホジロザメと同じと仮定すると)全長4.86m以上ということになろうかと思います。いずれにせよ、大型のサメであることは間違いないと思います。』

うはーーっ(+∀+;)!!思った以上に大きい〜!!

ホホジロザメについてwikiってみました。
・分布 亜熱帯から亜寒帯まで世界中の海に広く生息
・体長 平均 4.0〜4.8m
・体重 680〜1,100kg

骨ではサメの種類まではわかりませんから、今後、歯の化石に期待しちゃいますね!!


CM(+∀+)
昨年末『日本化石界に震撼! エアーチゼル販売国内最大手のテラハウス社が突然の休業。超硬針の供給が停止し全国で針難民が急増中。今後の見通し暗いと識者憂慮。』と各紙大々的に報じたので、ご存知の方も多いかと思います。そうです、現在、テラチー関連商品が入手できないのです。ワタクシも一昨年くらいからエビチーさんと連絡がつかず困っていましたが、そのうち、なぜかワタクシの元に超硬針についての問い合わせが届くようになりました。「どーしたもんですかねー、そのうち営業再開するかなー(+∀+)」とノンキ君していたら1年以上過ぎていました(汗)。そんなところにヘヴィユーザーであるZX9-Rさんからご連絡をいただき、互換針を作成することにしました。ZX9-Rさんやゆっきーさんからアドバイスを頂戴して、海外で何度かサンプルを作っていただき、やっと満足できる互換・超硬針が完成しました~(+∀+)!!

すでにお使いの皆様からは「超イイ感じだよ(^ ^)」とご好評をいただいております。
ZX9-Rさん、fossil1129さんは早速、ご自身のブログでご紹介してくださり、
ZX9-Rさんは、使用レポも書いてくださいました。なんとチーチー動画まで(涙)!!

最近、海外製エアチーも普及してきましたが、まだテラチーをお使いの方も多いと思います。
基本的にテラハウス復活までの販売となります。是非一度お試しくださいませ〜(+∀+)オネガイ, カッテ。

↓↓詳細はコチラ↓↓


by motoronron | 2021-07-25 14:00 | 石狩 | Comments(0)