ブログトップ

化石のはなし

motoron.exblog.jp

北海道で化石採取をしている motoron と Ryoのブログです。

小平・北のダイスキノ川では、白亜紀サントニアン〜カンパニアン、
そして新第三紀・築別層の化石が採取できます。
白亜紀の化石産地として大変有名な沢ですが
ほとんどの方は第三紀の化石に触れないので
ワタクシにとっては大変都合が良いのです。

写真はイガイの一種と思われます。
築別層の説明において、Mytilus sp.と紹介されているのがこの種なのかは不明です。
イガイの仲間としては放射肋が特長的だと感じています。ヒバリガイの一種でしょうか。

52mm
e0290546_00533554.jpg
e0290546_00533802.jpg







# by motoronron | 2016-03-05 23:59 | 小平 | Comments(6)
先日、スキスキノ川のルシノマの仲間(Myrtea)を御紹介しましたが、
今回は、中川のサントニアン産のMyrteaの一種(おそらくきっとたぶんそーだったらいーなー)です。
現在、M.ezoensisなのか、M.angularisなのか...悩んでおりますが、引き続き調べたいと思います。
息の長い種類の貝の様ですから、各時代でどの様な種類が産出し、
どの様な差異があるのか興味があります。

殻長18mm
e0290546_00590556.jpg








# by motoronron | 2016-03-04 23:59 | 道北 | Comments(6)
E別ナンチャラ林道沿いの露頭ではメタプラセンチセラス・サブチリストリアータムが多産することで有名です。
もちろん、他にも色々なアンモナイトが産出します。
遠地なので、ワタクシはあまり訪れたことはありませんが
それでもメタプラ以外のアンモを幾つか採取しました。そのひとつが下のアンモです...。

当時は「プゾみたいの出てきた〜(+∀+)」と思ったのですが、
久しぶりにコンテナを覗くと、なんとなくキャナドにも見えました。
この時代のアンモは全く詳しくないので、いつも以上に自信がありません(+∀+;)。

ブログネタのため、先ほどクリーニングしてみると
肋上、ヘソ寄りに突起があり、これが特徴のひとつと思いました。
横井図鑑ではメソプゾシア・デンシコスタータにも見えますし...
もーりんさん図鑑のキャナドセラス・マルチコスタータムにもよく似て見えますが、いかがでしょうか?

もーりんさんの過去のブログ記事では
「ヘソ周りに突起があるのはキャナド」とありましたので、
ワタクシたち的にはキャナドだと推測していますが
もちろん、まったく違う種かもしれません(苦笑)。

毎度ながら、皆様のアドバイスを頂戴したく思います(涙)。

33mm
e0290546_00534462.jpg
e0290546_00534793.jpg
e0290546_00535060.jpg
e0290546_00535256.jpg
e0290546_16403074.jpg











# by motoronron | 2016-03-03 23:59 | 道北 | Comments(22)
新生代の化石採取でよく出てくるのがツリテラ。
古くからいるようなのですが白亜紀の産地では殆ど見かけません。
ワタクシたちが初めて採取したのは当別町青山地区の当別層から。
スッと長く美しいフォルムに魅了され、化石を始めたばかりだったので、
破片でもなんでも持ち帰りました。
それでも産地がダムの底となった今では貴重な化石です。

当別層の地層から直接採取する貝は概して風化し脆く
状態の良いものはあまり得られません。
Ryoさんも「ツリテラというのは溶けるものだと思っていた」と話しています。

今回紹介するツリテラは、以前ブログ記事にも書いた沢のものです。
vickyさんχくん親子、じゅりあさんとMacrowavecatさんとご一緒させて頂いたこともあります。
昨年はじゅりあさんの御案内でapogon2さんMacrowavecatさんも採取されました。

この沢もツリテラは地層から直接産出しますが、密集し、数も多く、殻の保存は大変良好です。
ワタクシはここで初めて、しっかりした殻の "長い"ツリテラを採取することが出来ました。
産地が消滅する前にもう一度訪れてみたいものです。

82mm
e0290546_01113662.jpg
e0290546_01113890.jpg











# by motoronron | 2016-03-02 23:59 | もろもろ産地 | Comments(14)
フィロパキセラス・エゾエンゼは、よくサントニアンを歩くワタクシたちにとって
とてもポビュラーなアンモナイトです。もっちりと厚みのあるのが二人とも大好きなのです。

昨日、Ryoさんとクリーニングするアンモナイトを探していました。
「柔らかめの石がイイですよね...」
「柔らかい石で、クリーニングしがいのあるヤツね」
「ん〜....そう言われても大体が普通種ですよ...あれ?コレって...(+∀+;)?」
「なになに?」
「この箱は小平のミドメモなのですが、これを見てください。フィロパキです」
「そう?なんだか薄い感じよ」
「でも、この条線とヘソへ落ちてゆくラインはフィロパキだと思います。チューロでフィロパキが出るんですね」
「上流のサントから来た石じゃないの?」
「いえいえ...スカフィテスがいくつも入っていますし、この時はかなり下流で採取したのでチューロで間違いないと思います」
「じゃ、それする」

例によって、Ryoさんがある程度出したところで、ワタクシにバトンタッチ。
壊れた殻口付近の分離がすこぶる悪く、時間がかかった割には、
綺麗に仕上がりませんでしたが、良いサンプルとなりました。

フィロパキはサントニアン・カンパニアンのアンモナイトとばかり思っていたので、ちょっと驚きました。

30mm
e0290546_22024478.jpg
ワタクシたちがよく知るフィロパキに比べ、側面がやや平らな印象で、薄い感じがします。
e0290546_22024619.jpg
e0290546_22024825.jpg








# by motoronron | 2016-03-01 22:04 | 小平 | Comments(12)
ワタクシたちがお気に入りのダイスキノ川に沿って林道を走り、
山を越えるとスキスキノ川です。
下流はコニアシアン、上流サントニアン、横沢カンパニアン。
色々な化石が採取出来て楽しい川です。

今回の化石を採取したのは下流のコニアシアン・ゾーン。
全体のフォルム、板状になる輪肋からルシノマの仲間、
ミルティアの一種(Myrtea sp.)と思います。
保存が悪く。殻の割れた付近は分離が悪く石を除去するに骨が折れました。

30mm
e0290546_01320626.jpg
e0290546_01321179.jpg
e0290546_01320959.jpg









# by motoronron | 2016-02-29 23:59 | 夕張 | Comments(8)
2015年月
ウリューの沢で採取したノジュールの中にあったマコマです。
本日、Ryoさんが完全に剖出させました。
強い振動をあたえるハンマーやタガネを使わず、
相当な時間をかけて慎重に作業を進めていたのですが、
やはり殻の一部が破損してしまいました。
新生代のこのタイプの化石のクリーニングが最も気を使います。
ノジュールは昨日のハイファントのものに比べてずっと硬質です。

地質図幅「国領」説明書(昭和39年刊)によると、増毛層では
Macoma tokyoensis(ゴイサギ)
M. praetexta(オオモモノハナ)
M. optiva(ダイオウシラトリガイ)

...などが産出するそうです。

先日、貝殻大王様に教えていただいた「ダイオウシラトリガイ」とは、まさにコレのことではないかと思います。
手持ちの資料の写真とも「そっくり〜(+∀+)!!!」と言って良い雰囲気。
なかなか、マコマでそう思えることもありません(苦笑)。

中新世・増毛層
ダイオウシラトリガイ(暫定)
Macoma optiva
63mm
e0290546_23473041.jpg







# by motoronron | 2016-02-28 23:49 | もろもろ産地 | Comments(8)
2015年5月

春の恒例、夕張ダイスキノ川巡検。
もう、かつての様に「行けばリュックが重くなっちゃう(+∀+;)!」ということもなく、
元・ダイスキノ川になりつつありますが、これまで良い思いをした川ですし、
白亜紀化石採取の面白さを教えてくれた愛着のある産地ですから、一応歩きます。
この日も林道の上から見下ろしただけで、石があまり動いていないのがわかりました。
昨年、割り残した石はそのままの状態で、落葉は流されずに堆積していました。
川自体も細かな土砂が堆積し、以前の様な河原は見当たりません。
e0290546_21163484.jpg
「今回も期待できないね...」
「ま、これは行事の様なものです(+∀+;)"無くても"一応歩くのです...」
「今日、横沢だけ見て他に行かない?」
「いゃいゃ...。何も無いなら、すぐに降りて来る事ができます。それに、1ヶ月前にテキサを拾ったではないですか。ポテンシャルはある川なのです。おそらく、たぶん...」

予定通り...化石がありません。人の割り痕もありません。
見つけたのは、こんなコザコザノジュールと、大きなスレ・インターの破片のみ。
e0290546_21164748.jpg
「思ったより無いですね〜。右1号の沢の露頭に期待しましょう。ハウエリが出るかもですよ」
水を含んだ表土を除き、泥だらけになって、ノジュールをいくつも掘り出しましたが...ほとんど空。
「ハーハーハーハーッ(+∀+;)。。。もんのすごく疲れました〜。。。今日はここまでにしましょう」
沢を降り、本流に帰ってきました。
「...ちょっとだけ上流を見てもイイですか?」
「いいよ。あの広場のところから上がろ」
しばらく行くと川の中にノジュールが落ちていました。
ハンマーを当てると簡単に割れ、こんなものが顔を出しました。
e0290546_21165007.jpg
「何ソレ?随分トゲトゲしてるね」
「ハイファントセラス・オオシマイというヤツなのですか?...この部分だけですが...持って帰りますか」

そして1年近く放置...(+∀+;)。

本日、Ryoさんが「何かクリーニングするのないかな〜(^ ^)♪」と、
部屋の隅に積まれたタンボール箱を物色していました。
「これ、どうですか(+∀+)?」
「何コレ?異常巻き?」
「ほら、昨春、ダイスキノ川で採ったじゃないですか」
「しらないわからないおぼえてない」
「...(+∀+;)。。。石もそんなに硬くないですし、分離は良いのでクリーニングしやすいと思いますよ」
「じゃ、それにするか〜」
「余分なところは取ってあげますね」
毎度の様にハンマーで豪快に叩いていると、後ろからも現れて慌てました....(+∀+;)。

同一個体なのでしょうが、折れておかしな格好に重なり、全く螺旋を描いていないのは残念です。
ベテラン様の様な標本を得るのは難しいです...。

で...ですね。
このアンモナイトは、ハイファントセラス・オオシマイで「OK牧場(+∀+)!!」なのでしょか?
時代は上流にコニアシアンがありますが、採取したあたりは基本的にサントニアンです。

幅90mm
最大径40mm
e0290546_21585504.jpg
e0290546_21585710.jpg
e0290546_21591106.jpg
e0290546_21591475.jpg
e0290546_21592106.jpg











# by motoronron | 2016-02-27 22:00 | 夕張 | Comments(12)